- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151788543
感想・レビュー・書評
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なんとなんと大活劇が展開する下巻。文句なし。
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後半もよかった。ただ、悪役があっけなかったかな。
えぐい部分が多かったり。
一番されたくないことをされる、されつくされれば悪夢は刈り取られるとともに希望も刈り取られてしまう、そんな感じ。
最後に完全なハッピーエンドではないところも、武器輸出の本質を突いていたと思います。 -
前作「催眠」に続くスウェーデンの人気ミステリーシリーズ第2弾。
今度は民族紛争地域への武器密輸に絡む犯罪がテーマです。
あらすじを簡単にご紹介すると、
スウェーデンの武器輸出問題を追及する女性平和活動家が何者かに命を付け狙われる。
一方、武器輸出を許可する権限を持っている戦略製品査察庁長官が自殺を遂げる。
当初、無関係と思われていたこれらの事件が主人公のヨーナ・リンナ警部により関連が発見され捜査が始まる。
捜査線上に紛争地帯への弾薬密輸疑惑が浮上。
関係者が次々と死んでいく中、大きな犠牲を払いながらも捜査を進める警察。
彼らは背後で糸を引いている黒幕を追い詰める事が出来るか・・・・
と言う物です。
話が進むにつれ、主人公や他の登場人物のトラウマが明らかになり、特にまだ読者に明かされていない主人公の過去が気になる感じです。
読者に主人公の過去を気にさせる終わり方をする本書。
後書きによれば、シリーズは8部作と言う事なので、シリーズ続刊で主人公の過去や恋人など周囲の人間との関係がどの様な物になっていくのか楽しみです。
派手なストーリー展開がなされていますので、地味な話は苦手と言う方でも楽しめるのではないでしょうか。
お時間のある時にでも是非。 -
同じ警部が登場する作品だが、前作とは印象がまるで違う。国際問題を軸にしたアクション・ミステリで、緊張感があり展開はスピーディー。
視点が目まぐるしく入れ替わり、読者を飽きさせない場面展開などは面白かったが、事件の骨格が浮かび上がるプロセスに若干の回りくどさを感じた。面白い題材だが全体的にあっさりしているので、イマイチ印象が薄い。もう少しこってり描いても良かったような気もするが。
このシリーズが続くのかどうか知らないが、主人公よりも事件関係者のキャラの方に意識がいってしまう、珍しいパターンではある。主人公の謎がだんだん明かされるのだろうが、今のところ脇役でも通用しそうな感じ。下手に味付けをしない方がこのシリーズには合ってると思うので、個人的には今後とも、あっさり味の主人公でお願いしたい。 -
ラーシュ・ケプレル2作目。
前作は読んでて霧の中をびくびくしながら歩いてる感覚だったんだけど、今回は明るい自宅の庭先でさっきまで会話してた家族が急にいなくなったみたいな暗さと緊迫感。
最後のあたりで一層ハラハラさせるのがうまいなあ。