ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

制作 : ヘレンハルメ 美穂  岩澤 雅利 
  • 早川書房
4.08
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本棚登録 : 4257
レビュー : 470
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151792519

感想・レビュー・書評

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  •  最近はやりの北欧ミステリ。というかこれほど質の高いのがたくさんあるとなると、はやりとかではなくもう確固たる地位を占めているというべきだ。世評の高いミレニアム3部作の初篇。たしかにおもしろい。力作。文庫2冊の分量と冒頭におかれた一族の系図や3ページにも及ぶ舌をかみそうな北欧名の登場人物一覧には腰が引けるが、読んでみると主要な関係者はそれほどの数ではないので心配いらない。月刊誌ミレニアムの編集責任者ミカエルがひょんなことから老実業家ヘンリックの兄の孫娘ハリエットの37年前の消失事件の解明を依頼される。警察の徹底的な捜査でも手がかりがまったくなかった事件をどうやって解き明かせというのか。そこへ超絶異能の持ち主である警備会社の調査員リスベットが加わって共同作業で現在に続く陰惨な事件の全貌が明らかになる。なんといっても憎めないけれど凡人に過ぎないミカエルと強烈な個性と非現実的な異才のリスベットのペアが効いている。というか失踪事件解決後のもうひとつの山である悪徳大物実業家への復讐譚での活躍までもうこれはリスベットの物語といって過言ではないだろう。なので、前半あんなに先鋭的だった彼女が後半は少しずつ社会順応してしまうのがよく言えば微笑ましいといっちゃいえるけれど、物足りない気がするのが少し残念。

  • 90点

    ***
    経済情報誌『ミレニアム』の記者ミカエルはスウェーデン国内で大物実業家ヴェンネルストレムに対する名誉棄損で訴えられ禁固刑を言い渡される。
    一度ミレニアムを離れることに決めたミカエルの元にヴェンネルストレムの悪事の証拠を持っているというヴァンゲルグループの元会長ヘンリックから依頼が舞い込む。
    約50年前に密室と化した島から忽然と姿を消したハリエット失踪事件の驚くべき真相とは?
    ***

    感想は http://booklog.jp/users/mametarou77/archives/1/415179252X で

  • 徹夜本です。
    下巻も楽しみです。

  • 登場人物が頭に入ってき辛いが、慣れてくるもんだ

  • 先日ハリウッド版リメイクを観て面白く、積読状態になっていたのを引っ張り出して読了。

    文字数が多くて読むのが大変だったけれど、それなりには楽しめた。これ多分、映像より先に本から入っていたら長すぎる!って思って挫折しただろう。
    それに、ヴァンゲル一族の人間が多すぎて途中でごちゃつき混乱する(映画もご多分にもれず、ごちゃついたwww)

    ただ、やっぱり北欧の小説だけあって、北欧が抱える問題なんかがストーリーを通して書き出されている訳で。それらの事をストーリーに投影するのは、北欧の作家はとても上手。

    下巻も、もう少しだけ読み始めているので引き続き
    読み進めていく。

  • なんだこれは!めちゃくちゃおもしろいじゃないか!
    ということで、下巻の途中からは埋没するように読み進めた本書は、スティーグ・ラーソンの世界的な大ベストセラー「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」。

    月刊誌『ミレニアム』の発行責任者であるミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレム(言いづらい…)の違法行為を暴く記事を掲載するも、名誉毀損で訴えられ、あっけなく敗訴する。『ミレニアム』存続のため、一度は身を引くことを覚悟する彼の元に、大企業の元会長ヘンリック・ヴァンゲルから不可解な依頼が舞い込む。表向きはヴァンゲル一族の家族史を執筆すること。しかし、その真の目的は、36年前に突如姿を消したヘンリック兄の孫娘ハリエットの事件を調査することなのだ。一連の調査の中で、彼はヴァンゲル一族が抱える深い闇に立ち入ることに…

    ジャーナリスト出身の著者らしく、ジャーナリストとしての使命や、その使命と現実の狭間に揺れ動く葛藤は、そのまま作品に反映されているようです。また、終始、ヴェンネルストレムの姿が描かれず、不透明な印象を受けるのは、ヴェンネルストレムのような実業家は至る所に潜んでいることを示しているのか、それとも他の意図があるのか…
    ところで、本シリーズの根底に流れるテーマは、「女性に対する軽視や暴力」とのことで、1作目からそのテーマはひしひしと感じることに。「スウェーデンでは女性の十三パーセントが、性的パートナー以外の人物から深刻な性的暴行を受けた経験を有する」…各章の冒頭で挿入されるこれらの情報は、本書の裏で蠢く不気味な現実を突きつけるかのようです。
    そして、本書というか(たぶん)本シリーズのもう一人の主人公であろうリスベット・サランデル。とてもいいキャラだ。

    さて、ミレニアムシリーズは現在のところ、第4部まで出版されています。惜しむらくは、著者のラーソン氏が第1部の成功を見ることもなく、逝去されたこと。どうやら第4部の途中まで執筆していたとのことですが、なんとも残念でなりません。
    とはいえ、第2部以降がとても楽しみです。

  • かなりじれったい。最後まで読めなかった。

  • 最初の3分の2ぐらいが、なかなか入っていけず読み進めるのにかなりの日数を要したけど、最後の方でやっと『続きがきになるー』状態になった。

  • 再読メモ・・リスベットについて。最初彼女の描写は直接にはされず、その人物像は彼女とつながりを持つ会社社長側の印象・心象(関係の微妙)によって謎めいて描き出される。次、悪辣な後見人(弁護士)が登場し、対峙する形で彼女は組み伏せられる目にも遭うが、獣性(牙)を剥き出して強かに相手を凌駕(復讐)する。そのねじ伏し鉄鎚を下すさまは迫力で、彼女の魅力にキナ臭い凄味(鋭さ)を与えて効果的。彼女の感情表現の欠如(冷めた反応=硬直・寂寞)について、異様にも見えるが理解もできる・・他者との関係における窮屈や息苦しさなど。

  • はじめは中々馴染めず、進まなかったが、
    残り4分の1位から面白くなってきた。この先が楽しみ。

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