ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 早川書房 (2011年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151792533
感想・レビュー・書評
-
前半は割りとだらだらーっとしています
映画のPART2にありがちな展開が小説で
繰り広げられます。
リスベット・サランデルの事が好きな人は
ますます彼女のことが好きになるでしょう。
でもこのあたりが個人的には下巻の感動につながったので
なくてはならない導入部だと思います
そしてミレニアム1ではよく見えなかったミカエルの
キャラがここにきてやっと立ってきます。
彼のことをただの優等生だと思っていたのですがさにあらず。
彼のニュートラルな精神は羨ましくなるほどに特殊な才能です。
話は1よりはこちらの方が現実味があって好きですね
日本の刑事ドラマっぽくて、違和感がありませんし
さらさらと読むことができます
ただしリスベット・サランデル絡みは相変わらず黒くて重い。
彼女の純粋ではない真っ直ぐな心に救われます詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北森さんの"邪馬台"もジョブズ伝記の2巻目もユニコーンの続きも、
全てを放り出して上下巻と一気読みしてしまいました。
今回は、リスベットの過去にまつわる、物語。
始まりは穏やかに、徐々に様々な糸が交錯していき、加速していきます。
また物語の構成がすごく丁寧で、登場人物の多さに惑うことなく、いけました。
ん、副題の「火と戯れる女」の意味が、深いですね。
そういえば、性の大らかさはキリスト教国にしては珍しい、、と思っていたら、
意外に宗教観はフラットなようで、スウェーデン。
ラスト、物語としては一区切りついていますが、
消化されてない伏線が多々あるので、こちらは第3部に持ち込みとの事。
その第3部の文庫版は12月上旬発売予定、、うーん、待ち遠しいです。 -
久々のヒット!映画を観ずに原作先に読んでよかった。
今回リスベットサランデルは殺人事件の容疑者となってしまう・・
この反社会的な人物リスベットは非常に魅力的な女性。前作のときより少しかわいらしい一面を見せてくれているように思う。
読み終わるのがもったいない・・ -
2 作目は、もっと周りの人物の内面まで描かれて、ぐっと視野が広がった感じ。女性蔑視の刑事のムカつく冗談とか、リアリティーあるなあ。
-
ミレニアム、ドラゴンタトゥーの女で、続きが気になる終わり方をしたリスベット。
前作同様ヒロインとヒーローが一緒にいるシーンはほぼない。
ない!なのに、この展開。
サスペンスなのにラブストーリーみたい。
そして、スケールがでかくなっております…前作が、孤島、遺産相続、親族争いなどと、ミステリーの王道をいっていたのに、対して、今回は、ミッションインポッシブル?グローバル犯罪?マフィア?インターネット犯罪?
読む手が止まらなく、一気読み。もったいない笑 -
前半はミレニアム1のその後、ミカエルとリスベットがどのような生活をしてきたのか、穏やかな内容が丁寧に描かれる。
だが、後半に差し掛かったところから急展開に。
前半は話がなかなか進まないなーと感じていたが、穏やかな内容もすべては新たな事件の伏線となっていく。
ミカエルとリスベットはどうなるのか?!
下巻は一気読み必至だろう。 -
やはり面白すぎる。
2度目の再読だが、当然ながら細部の記憶を殆ど欠落している。
そんな出来事もあったかと記憶を紡ぐうちに、結局はどうなったのか思い出せず、初見と同じように楽しめている。 -
最後マジにハラハラした!
主人公すぐ寝すぎじゃない?
IKEAのブランド名は割と地名 -
シリーズ1がとんでもなく面白かったから、当然その流れで続きも読みたかったけど、他への目移りが抑えきれず、とうとうこんなタイミングになってしまった。当然のごとく、1の内容はほとんど抜けてしまっていて、細かい部分はまだ思い出せていない始末。でもこれ、本シリーズ2だけでも十分過ぎるほど素晴らしい。さすが。上下巻で1000ページにも及ぶ超大作にもかかわらず、テンポの良い展開が圧巻で、よくもまあ、これだけ飽きさせずに読ませてくれるもんだな、と。上巻では謎が謎を呼ぶ展開で、下巻への期待も高まるばかり。やっぱり早く読んどくべきだった。
というのもあり、当面は(目安は今年いっぱい)、とにかく純粋にエンタメ性を求め、その観点で読みたいもの優先で行くことにした。ボリューム感不問。必然的に、いわゆる古典とか、文学性の強いものは後回しになると思われる。自分的覚えとして。 -
ずーっと寝かせていたことを後悔するぐらい
まさにこれぞミレニアムだった
リスベットのリスベットたる所以が明らかになり
なんだかダークヒーローに憧れる様に
どんどんリスベットに惹かれて行きましたよ
それにしても、内容もテンポも情報量もちょうどいい
スティーグラーソンのミステリー最高って感じ!!
スウェーデン行ってミテェ〜 -
かつてリスベットにコテンパンにされたビュルマン弁護士は、彼女に対する憎悪を生きる糧としていた。
ビュルマンは、自分と同じくリスベットに深い憎しみを抱く同胞とも言える人物に思い当たり、リスベットを葬ろうと画策する。 -
第1部と同じく、上巻が終わる頃には続きが気になって仕方なくなっている!!
-
開始早々から不穏な空気が溢れていて、否が応でも期待してしまう。
リスベットの常軌を逸する頭脳への期待も高まりすぎるほど高まる。
ミカエルとリスベットがまた友人に戻れたらいいのに。それは願い。 -
1が最高に面白いと、続きの2はトーンダウンしちゃうことが多いんだよな…と思っていたが、いい意味で期待を裏切ってくれました!まさにsnow ball!読めば読むほど、続きが気になる!下巻へ転がりこむ!
-
『ドラゴン・タトゥーの女』が面白かったので3部作での続編2作目として流れもあるのでそこそこ面白い。
1作目のほうが面白かったような気がしますが
ミカエルとリスベットの絡み方が違った味わいで
またいい感じにならないかな?
って期待しながら読んでしまう。
シリーズとして深く入り込んでいく感じが
3作目も読んでみようという気にさせられます。 -
読書日:2017年7月16日-7月18日.
Original title:Flickan som lekte med elden.
Author:Stieg Larsson.
前巻から一年経過しています。
この時の報酬でLisbeth Salanderの生活が一変しました。
生まれ育った場所を親友のMilliam WUに譲渡し、
自身は湖が望める広い部屋へ引っ越ししました。
また彼女自身の容姿や服装等も変わりました。
一番変わった事は豊胸手術を施行した事でしょうか。
こうして少しずつ社会と繋がり、人と繋がれる様になったらと願います。
話を読み進めて行く内に一番衝撃的であった事は、
DagrとMiaの恋人達がえげつない方法で殺害された事に尽きます。
事件発生を知った時は、丸でMikaelの様な心境を抱きました。
この二人に対しては好感を持っていたので、殺害された事が本当に残念でなりません…。
Mikaelがこの事を知らせようとErica宅へ訪れた場面が印象的でした。
それから事件発生直前にLisbethは彼等に会っていましたが、
彼女が犯人だとはどうしても思えません。
下巻でどの様な展開となるのか、続きが待ち遠しいです。 -
3月7日〜3/21
-
『購入したハンマーをショルダーバッグの外ポケットに入れてあるので、それで反撃するつもりだ。ハンマーで対処できないほどの危険な状況などほとんどない、というのが彼女の考えだった。』
『自分の行為が社会的に受け入れられるものでもなければ許されるものでもないと、頭ではよくわかっていた。自分が悪いとこをしたのを認める。法的に見て弁護の余地がないこともわかっている。
だが、頭でわかっていることなど、感情面では何の意味もなさなかった。』
『リスベット・サランデルに出会ったその瞬間から、彼は自分を抑えることができなくなった。法律も、規則も、道徳も、責任も、どうでもよかった。』
『ミカエルとベッドをともにしても、いやな思いや怖い思いをすることはなく、面倒なのことにもならない。何の要求もされず、ただひたすら性的な満足を得られる。そして確かに、セックスとは本来そうあるべきだ、というのがミカエルの考えだった。』
『もう二度と誰かを好きになったり愛着を持ったりしてはいけない、と自分に言い聞かせた。そんなことになれば、必ずどちらかが傷つくことになる。』 -
こ、これは...。
「『いままで友だちでいてくれてありがとう。』 背筋に冷たいものが走った。こんな返事を望んではいなかった。まるで別れの言葉ではないか。”リスベットはたったひとりで世界を相手に戦おうとしている。”」
世にハードボイルド小説というのがあるのは知っていた。しかしこれまで知っている気でいたハードボイルドなんてふにゃふにゃの半熟卵でしかなかったのだと思い知った。ここに真のハードボイルドがある。リスベット・サランデル、彼女は徹底的に孤独で、気高く、妥協せず、信念のもと、誰の協力も得ず、たったひとりで自分が悪と見すえたものに敢然と立ち向かう。もちろんこの現実の中ではいかに類いまれな異能をもとうともたったひとりでなしうることなどたかが知れている。彼女の偽りで固められた経歴や他を慮らない言動にだまされない真の人間洞察をもった少数の人間が、矢も盾もたまらず彼女を守り、助けようと動く。これは紛れようもなくそんな人間たちの魂の物語だ。冒頭の局面は上下巻計1000頁におよぶ作品の900頁目あたり。複雑怪奇で見通しが効かなかった事件の失われたピースが次第にはまりだして全貌が明らかになり、物語は最後の結末へ向けて加速度をつけて走り出す。あともう少し、これですべてが解決するのだろうか、いったいどうなるんだ、息をつめて読み進んだ最後に撃ち込まれる一発の銃弾。えーっ!それはないだろう!もう世界は終わりだ。この結末はどうつけてくれるんだ、というところで物語は終わる。いや終わらない。終わらせるものか。 -
えっ! まさか!? そう簡単に? 早いよ。もっとこの2人を読みたいのに…いいの? この後、続けられるんの?
って感じで早々に衝撃を受けながらも、読むのやめられない。 -
映画も好評な「ドラゴンタトゥーの女」続編。前作が密室・サイコ系ミステリとしたら、今作は復讐サスペンス&警察小説ってとこでしょうか。ヒロイン・リスベットの壮絶な過去と孤独に胸打たれます。
-
2014/05/03購入
-
物語はベネズエラに近いグレナダという島から始まる。その後、リスベットは殺人事件の犯人として指名手配される。行方は不明。この辺から刑事小説になるのだが、全く先が読めない。混沌とした感じ。このくらいしか、書けません。あとは、読んでからのお楽しみ。面白いです。
-
人身売買による性犯罪がバックグラウンドにあるため、最初は読むのが辛いが、事件が動き出すと、リスベットが全く出てこなくなり何が起こっているのか、調査する立場からの視点で物語が進む。続きも楽しみ。
-
ミレニアムシリース第2弾。リスベットの過去が明かされていくんだけど、これまた第1弾に続きスケールが大きい!読めば読むほど惹きつけられるこの作品は、何も言わずにただただ読むべし
-
個人的には2巻が好き!量を感じさせずに一気に読める!
ミカエルのヤリ○ン具合に作者の願望が見え隠れしましたw(コラ -
ミレニアム1上同様説明文的な要素が続き、途中疲れるが後半から一気に内容が加速していく。
読み終えたあとはただただ下巻を早く読みたくて仕方がない。