- 早川書房 (2014年3月7日発売)
本棚登録 : 52人
感想 : 12件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784151801037
作品紹介・あらすじ
凍てつくサンドハムン島で少女の片腕が発見される。謎めく事件に幼馴染みコンビが挑む
感想・レビュー・書評
-
シリーズ3作目。
サンドハムン島を舞台に、警部トーマスと幼馴染の女性ノラの二人主人公で描く、スウェーデンのミステリです。
2007年2月、酷寒のさなか。
森で遊んでいたノラの息子たちが、人体の一部を発見してしまう。
秋に行方不明になっていた少女のものらしい。
先輩のマルギットと共に捜査に当たるトーマスは、島の入り組んだ人間関係を探ることになる‥
ノラは別居中の夫ヘンリクとは会う気もせず、夫婦仲は絶望的になっていた。
(仇役の姑が今回は電話だけですが相変わらずで、しょっちゅう出てこないほうがいいけど、対決がどうなるのかは興味もあります)
一方、警部のトーマスは、別れた妻ペニラから突然連絡を受けて会ってみる。
思わぬ出来事から妻を無意識に非難せずにはいられなかったために別れたのだが、それが間違いだったと今になって、はっきり悟るトーマス。
過去に島で起きた家族の話が挿入され、どう関連してくるのか、すぐにはわかりません。
この手法を取るミステリ作家は多いですが、これもなかなか効果をあげています。
息子トールヴァルドを虐待する父親は、年の離れた娘のほうだけは可愛がる。
トールヴァルドは、カロリーナという美しい娘と惹かれあうのですが、諦めざるを得なくなり‥
カロリーナには何が起きたかわからない。
哀切な過去がよみがえり、胸に染み入ります。
真冬で寂れてはいても、美しい島の情景。
ノラの本来さっぱりした気性や、作者の明晰な描き方で、重い内容も暗すぎる印象を与えず、読みやすい。
訳文もお見事!
このシリーズはあちらでは既に6作刊行されているということで、続きも期待しています☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ三作目だそうで。。。シリーズ物特有の雑さ?がうるさかった?
もう、感想書くの疲れたなあ。シリーズものに限らないんだけど、「前作との違い、書き分け」「シリーズものとしての個性を出す」特有のプレッシャーの中、なんか頭フワフワ、足下ツルツル。そんな雰囲気がとてもしました。 -
刑事トーマスと幼なじみノラのスウェーデンミステリー第3弾。これまでは夏のサンドハムンを舞台にしていたが、今回は冬。北欧の冬が描かれている。そして、人口の少ない島での人間関係の因縁。ちょいちょい合間に過去の断片が描かれ、ラストに明らかになる。なんか、金田一耕助に似ていると言えなくもない…とにかく面白かった。
-
スウェーデンの作家「ヴィヴェカ・ステン」の長篇ミステリ作品『煌めく氷のなかで(原題:I GRUNDEN UTAN SKULD)』を読みました。
「カミラ・レックバリ」の『死神遊び―エリカ&パトリック事件簿』に続き北欧ミステリ作品です… 「ヴィヴェカ・ステン」作品は昨年6月に読んだ『夏の陽射しのなかで』以来ですね。
-----story-------------
【北欧発 人気シリーズ第3弾】
その夜、「リーナ」は帰ってこなかった……友人の家を訪ねた夜、自転車で帰宅の途に着いた少女はそのまま忽然と消えてしまった。
サンドハムン島内を隈なく捜索した警察もまったく手がかりを発見できず、彼女は家出か自殺を図って海へ漕ぎ出したのではないかと推測された。
だが三カ月後、森で遊ぶ子供たちが発見したものは……厳寒の地と化したサンドハムン島で起きた悲劇。
刑事と法律家の幼馴染みコンビが、またも挑む難事件!
-----------------------
ストックホルム群島に位置するリゾート・アイランドのサンドハムンを舞台に、ナッカ署刑事課の「トーマス・アンドレアソン警部」と、「トーマス」の幼馴染みで女性法律家の「ノラ」が活躍するシリーズ(サンドハムンシリーズ)の第3作、、、
2007年に発生した現在進行形の少女行方不明事件の捜査と、過去(1912年)に始まるある父子の2代に亘る陰惨な物語が交互に描かれ、全く関係なさそうな二つのエピソードが、終盤にひとつの環となって結びつき、少女行方不明事件の動機や真相が明らかになる… という展開が愉しめる物語でしたね。
過去のエピソードで、父親「ゴットフリッド」の虐待により生死を彷徨うような経験をした兄「トールヴァルド」と、甘やかされて育った妹「クリスティーナ」… 父親から対象的な扱いを受けた二人は仲違いをして、その関係は後の世代にも引き継がれ、、、
現在のエピソードで、ボートの衝突事故で溺死した「セバスティアン」と、行方不明となり切断された腕が発見された「リーナ」… 実は、二人は「トールヴァルド」と「クリスティーナ」の孫であることが判明したあたりから、二つのエピソードが急接近する展開でした。
哀しい過去の出来事が遠因となった悲劇でしたね、、、
前作までと異なり、私の苦手な寒さをたっぷり味わえる冬の物語… 凍てつく北欧の冬を満喫できました。
そして、やはり本シリーズの魅力にひとつは、私生活上の問題を抱えた主要登場人物たちの心の葛藤と成長が描かれていることですかね… 「トーマス」と「ノラ」を中心とした主要登場人物の私生活が描かれるサイドストーリーの部分に、かなりのボリュームが割かれていて、事件のことよりも、こっちの方が印象に残る感じ、、、
娘を喪ったことが原因で離婚した「トーマス」と「ペニラ」の関係に改善の兆しがみられたり、夫「ヘンリク」の不倫を知り、離婚を決意して、子どもたちとサンドハムンに残り別居を始めた「ノラ」に、自分の価値観を押し付ける鬱陶しい姑の「エレン」が連絡してきたり… という家族関係の部分は強く印象に残りましたね。
そして、事件を解決に導く手伝いをしていくうちに、自分との折り合いをつけ、強い女性に成長していく「ノラ」… 海氷が割れて冷たい海に落ちた容疑者を追っているうちに自らも海に転落して低体温症となった「トーマス」の意識が戻らなくなったり、、、
この先どうなるのかな… 気になる展開なので、続篇を早く読んでみたのですが、現時点、6作品のうち本作品までしか翻訳されていないようです。残念!
以下、主な登場人物です。
「トーマス・アンドレアソン」
ナッカ署刑事課の警部
「マルギット・グランクヴィスト」
ナッカ署刑事課。トーマスの先輩刑事
「ヨーラン・ペーション」
ナッカ署刑事課刑事部長。通称"親父"
「マッツ・ラーション」
プロファイラー
「ペニラ」
トーマスの別れた妻
「ノラ・リンデ」
トーマスの幼馴染み。銀行の法務部勤務
「ヘンリク」
ノラの夫。放射線医
「アダム」
ノラとヘンリクの長男
「シモン」
ノラとヘンリクの次男
「リーナ・ルシエン」
失踪した少女
「マリアン」
リーナの母親
「アンデシュ」
リーナの父親
「ルイース・ハンマシュテン」
リーナの親友
「ハンナ」
ルイースの母親
「シャーリー」
ルイースの父親
「セバスティアン・エステルマン」
事故死した少年
「イングリッド」
セバスティアンの母親
「ベングド」
セバスティアンの父親
「ヤーコブ・サンドグレン」
リーナのボーフレンド
「ペッレ・フォシュベリ
ノラの隣人
「ゴットフリッド」
漁師の息子
「ヴィンデラ」
ゴットフリッドの妻
「トールヴァルド」
ゴットフリッドの息子
「クリスティーナ」
ゴットフリッドの娘
「カロリーナ・ブランド」
トールヴァルドの恋人 -
続き...ないの??すごい気になるのだが。
-
うん、読みやすい。
久しぶりのページターナー。
サブストーリーがメインとどう絡むのかが最後のほうまで見えなかった。
なるほど。
で、ノラとトーマスじゃないのー?
ノラが糖尿のわりには甘いものよく作るんだよね。自分は食べないのかな。
ドラマ化されてるのを想像しながらというのがまたいい。
さほど寒さが伝わってこなかったのが物足りなかった。 -
その夜、リーナは帰ってこなかった……友人の家を訪ねた夜、自転車で帰宅の途に着いた少女はそのまま忽然と消えてしまった。サンドハムン島内を隈なく捜索した警察もまったく手がかりを発見できず、彼女は家出か自殺を図って海へ漕ぎ出したのではないかと推測された。だが三カ月後、森で遊ぶ子供たちが発見したものは……厳寒の地と化したサンドハムン島で起きた悲劇。刑事と法律家の幼馴染みコンビが、またも挑む難事件!
というわけで、シリーズ第三作は、とても狭い範囲での物語。今のところ翻訳はここで終わっているが、本国ではまだ続きがあるようだ。この結末では、次が気になって仕方がない。 -
これが3冊目で、あとがきでは、前の2冊を読んでから読めと書いてあった。この最後の部分でも途中でおわっているので、次の小説に続くことはあきらかである。
-
面白かった。続きは出ないのかなあ~
-
出番がなくなってしまったあのコがかわいそう、気にいってたのに。
過去パートの方が好みかな。
ヴィヴェカ・ステンの作品
