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本 ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784151813511
作品紹介・あらすじ
拉致して監禁して男好みの女に変貌させる。「いい女」にならなければ女の運命は……
感想・レビュー・書評
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邦題からは連想し難い真っ当な警察小説。
そういうの望んだ人は拍子抜け。 -
ヘッケンバーグ部長刑事シリーズの第1作。煽情的なタイトルの割りには過激な描写は少なく、一般的なミステリー・サスペンスといった作品。この作品はタイトルで非常に損をしていると思う。
また、プロットは粗く、前半は苛々する展開が続くのだが、後半は別人が書いたのではと思うようなスリリングな展開に変わる。
イギリス全土で起きる38件もの若い女性の連続拉致監禁事件。事件を調査するのは国家犯罪局連続犯罪捜査班のはみ出し刑事のヘッケンバーグただ一人。次第に見えて来る巨悪の姿…
タイトルが良くないのと、シリーズ第1作ということからか、主人公の人物像と作品のスタイルを理解するのに時間が掛かる。それが前半の苛々の原因か。ヘッケンバーグ部長刑事の物語として最初から読んでいれば面白い作品だと思う。
歯切れの悪い結末はシリーズ第2作への前振りなのだろうか… -
選書のために手に取った。なんてセンセーショナルな邦題!でも原題って、“Stalkers”だよね、これ?
ある女性からの訴えをきっかけに、猟奇的な連続女性誘拐事件がうっすらと浮かび上がる。それを業務を越えて追う部長刑事(懐かしのテレビドラマ風の名称)。
煽情的な表紙と邦題なので、読むのも勇気がいるのかと思うような先入観に反して、実際は捜査線上で振るう暴力的なアクションシーンが目立つ小説だと思う。部長の相棒となるアフガン帰りの女性が、ナイフ使いに長けたランボー調でなかなかかっこいい。と同時に、労働者の町・リーズでは出世よりドロップアウトのほうが易しく、ダーティーな経歴をリセットするには、彼女のように軍隊に入るのが早道だというのはリアルでかなり哀しい。
うーん、でも、肉弾戦(アクション的な意味で)がどっかんどっかん繰り広げられているわりには、各シーンの印象がすごく薄くて、さくさくと読んでしまう。この小説は500ページ弱と、結構長いんだけど、ページターナーってわけではなくて、そもそも薄味なんだと思う。女性たちがどういう目に会ったのかは克明に描くとえげつないのは理解するけど、ここまでさらっとやると、いろいろ見えにくくなる感じだし、ルールから外れた変人の部長刑事(近頃の警察小説あるある)にはちょっと食傷気味かも。
内容が薄味だから、あれだけどぎつい邦題に盛って目を引こうという趣向だったのかな、とちょっと勘繰ったりした。 -
人前で読むにはブックカバーが必要なタイトルには困ったものだ。
タイトルを完全に裏切る中味はスリリングな犯罪追跡のストーリー。
主人公のキャラクターはハリー・ボッシュに近いか。
シリーズ化されているので次作の邦訳に期待。
但し、タイトルは良く考えた方がいい(と思う)。