欲望の大地、果てなき罪 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2025年5月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784151814570

作品紹介・あらすじ

1946年、ベイルート。長男ジャンが犯した殺人を追う次男フランソワ。不審死を遂げた三男エティエンヌ。長女のエレーヌにも秘密が……

みんなの感想まとめ

家族の複雑な関係と暗い秘密が交錯する物語が展開され、1948年のベイルートを舞台にした一族のドラマが描かれています。石鹸工場を営むベルティ家の長男ジャンは、期待に応えられずに家庭を離れ、次男フランソワ...

感想・レビュー・書評

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  • ピエール・ルメートル『欲望の大地、果てなき罪 上』ハヤカワ文庫。

    長篇連作小説『栄光の時代』シリーズの第1弾。

    まともな人物が1人として居ないベルティ家を中心にベイルート、パリ、インドシナを舞台に混沌とした物語が展開する。ミステリーなのか、サスペンスなのか、歴史小説なのか、上巻を読んだ限りでは判然としないが、興味惹かれるストーリーだった。


    1948年、レバノンの首都ベイルートで石鹸工場を営む富豪ベルティ家の長男のジャンは父親のルイから後継ぎとして期待されていたが、何をやっても上手く行かず、ベルティ家の稼業から締め出された挙げ句、郵便局長の娘のジュヌヴィエーヴと結婚し、パリに出奔する。

    聡明な次男のフランソワもパリに移り住み、現地で新聞記者になる。三男のエティエンヌは同性愛者で、レイモンという青年と付き合っていた。レイモンは、インドシナで外人部隊に加わり、ベトミンと闘っていたが、ベトミンたちに捕虜にされ、激しい拷問を受ける。音信不通となったレイモンの身を案じたエティエンヌはインドシナへ向かい、レイモンの消息を探る。

    そんな中、パリの劇場で映画の上映中、マリ・ランプソンという若い女優が惨殺される。犯人はベルティ家の長男のジャンで、ジャンにとって殺人は初めてではなかった。そして、殺人事件の起きた劇場には新聞記者のフランソワが居合わせ、初めての記事をモノにしようとする。

    本体価格1,500円
    ★★★★

  • ベイルートで石鹸工場を営むペルティエ家の家長夫妻とその子供達を主人公にした、一族の物語。パリ、インドシナに住む子供らの視点で1948年の世相や親子の情など深く描いている。
    初めは意図されるところが今一不明なのと、長男ジャンと、特に、その妻のキャラが嫌いで読み難かったが、それも含めてどんどん面白くなってきて後は一気に終わった。既に何人か人を殺しているジャンのミステリーになるんだろうか?続編楽しみ。

  • まだ前哨戦。家族の説明が実に詳しくて、当時のベトナムの雰囲気、湿度が伝わってくる。これがどう展開するのか期待。アレックス病から抜けられないので、新作手に取りましたが、大河ロマンですね。ここから収束してミステリになるのかな。

  • 第一部 ベイルート 1948年3月
    第二部 サイゴン 1948年9月

    両親と三男一女そしてその周りの人々
    暫くは誰が誰やら
    名前に慣れ始めるとそれぞれの話し方から性格が見えてくる、もちろん好みも別れるの

    今のところ ふ~~ん それで っていう感じ
    おもしろくなるといいな

  • 「僕が死んだあの森」で著者の作風が好みかもしれないと思い、最新シリーズのこちらを読んだところやはり自分のツボど真ん中だった。登場人物が多くても各々にしっかり個性というか癖が出ているからスラスラ読めてしまう。
    ベトミンの報復描写に衝撃を受けつつも、どちらかと言うとその後フランスで通り魔的な殺人繰り返すジャンの方に底知れない恐ろしさを感じた。
    戦争、日常、集団、個人、富裕、貧困を行ったり来たりして展開していく様が味わい深い。

  • 欲望の大地とはどこのことなんだろう?
    ベイルート?パリ?サイゴン?
    私にはまだわからない。

    登場人物は皆、大なり小なり罪を背負っている。
    きっと誰しも。

    私には馴染みのない世界の話だが、個性的な登場人物たちと共に旅をしている気持ちになる。
    特にサイゴンは未知の世界として色濃く描き出される。

    下巻が楽しみ。

  • ジャンル不明だけど、まあ興味深い。でも夢中になる感じでは無かったな。

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