マプチェの女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2016年2月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (656ページ) / ISBN・EAN: 9784151816017

作品紹介・あらすじ

村を離れ都会で生きる、部族の女性ジャナ。だが彼女は殺人事件に巻き込まれていき……

感想・レビュー・書評

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  • 楽しみにしていた1冊、図書館にてお借りしました♪

    まず、予約本を受け取ってびっくり!
    ブッ、分厚ッ Σ(OωO )
    文庫本で652P…
    なかなかの大作です。

    さすがに一気読みとはならず^^;
    本書はランデルノー賞(ミステリ部門)、<リール>誌が選ぶ2012年フランス最優秀ミステリ賞の受賞作。
    面白いんですよw。・゚꜀( ꜆>-< ̥)꜆゚・。w

    でも、☆5つとはならず…
    あくまでも個人的な感想ですが、ところどころ薄い^^;
    なんか、のめり込んできたぞー
    ってタイミングで薄いんです(><)

    そこもうちょい詳細に…
    って感が否めない…

    グロいシーンもチラホラあって、危うくヤツが登場しかけました^^;
    壁|д・⸝⸝⸝)ソォーッ…...

    長編の大作の割に、ラストもあっさりしてたかなぁ…
    って、ことで☆4つです。

    フランス人作家が描くアルゼンチンを舞台にし、マプチェ族の女性の運命を描いた作品です。
    この物語を読み進めるうちに、マプチェ族の文化や歴史についての理解を深めると同時に、人間の強さと希望を再認識することができました。

    物語の主人公であるマプチェ族の女性ジャナは、数々の困難に直面しながらも、自分の信念を持ち続け、家族や仲間との絆を大切に生きていきます。
    彼女の生き様は、読者にとって大きな感動を呼び起こし、強い共感を抱かせるものでした。
    特に、彼女が家族を守るために取った行動や、その中で見せる強さと優しさは非常に印象的でした。

    カリル・フェレさんの描く世界は、マプチェ族の豊かな文化や風習に触れながら、自然と共生する彼らの姿を鮮やかに描き出しています。
    物語を通じて、私はマプチェ族の人々が持つ自然への敬意や、厳しい環境の中での生き方に対する深い洞察を得ることができました。

    また、この作品は現代社会における問題にも鋭く切り込んでいます。
    土地の奪取や環境破壊、文化の喪失といった問題は、現実世界でも直面している課題であり、読者に考えさせられる内容となっています。
    フェレさんの筆致は、これらの問題に対する批判と共に、解決への希望をも込めており、非常に心に響くものでした。

    物語の展開も見事で、緊張感を持たせながらも感動的なシーンが多く、読者を飽きさせることなく最後まで引き込んでいきます。
    特に、主人公が困難に立ち向かう場面では、彼女の強い意志と勇気に胸を打たれました。

    『マプチェの女』は、マプチェ族の文化や歴史、人間の強さと希望を描いた感動的な物語であり、読者に深い感銘を与える一冊です。
    カリル・フェレさんの描く世界は、美しくも厳しい現実を映し出しながら、その中で生きる人々の姿を温かく見守っています。
    この本を通じて、マプチェ族の人々への敬意と共に、彼らが抱える問題についても深く考える機会を得ました。
    この物語は、読む人にとって大きなインパクトを与え、心に残る作品と言えるでしょう。

    【マプチェ族】
    マプチェ族(Mapuche)は、南アメリカのチリとアルゼンチンに住む先住民の一つです。彼らは独自の言語であるマプドゥングン語(Mapudungun)を話し、豊かな文化と歴史を持っています。

    マプチェ族は、スペインの植民地化に対して強い抵抗を示し、16世紀から19世紀にかけて独立を維持しました。彼らは、農業や牧畜を主な生業とし、自然と共生する生活を送っています。現在でも、多くのマプチェ族の人々が自らの文化を守り続けています。

    マプチェ族の文化は、音楽、ダンス、工芸品、宗教的な儀式など多岐にわたります。特に、織物や木彫りの技術は高く評価されており、美しいデザインと細工が特徴です。また、彼らの宗教観は自然崇拝が中心であり、地球や自然界に対する深い敬意を持っています。

    現代においても、マプチェ族の人々は土地や文化の権利を守るために活動しており、しばしば政府や企業との対立が報じられています。彼らの闘いは、先住民の権利や環境保護に対する重要な問題を提起しています。

    <あらすじ>
    フランス人作家カリル・フェレによるミステリー小説です。舞台はアルゼンチンで、先住民族マプチェの血を引く女性ジャナが主人公です。
    ジャナは、都会で生きるマプチェの女性。ある日、彼女は殺人事件に巻き込まれます。事件の真相を追う中で、ジャナは過去の悲惨な出来事や、アルゼンチンの暗部に触れていきます。軍事政権時代の虐殺、先住民への差別、そして現代社会に潜む闇。ジャナは、これらの問題と向き合いながら、生き抜くために戦います。
    作品の特徴
    * 社会派ミステリー: アルゼンチンの社会問題を背景に、ミステリーとしての面白さが展開されます。
    * 先住民の視点: マプチェ族の視点から、社会の不条理や差別が描かれます。
    * 主人公の成長: ジャナは、困難を乗り越えながら、自身のアイデンティティを確立していきます。


    本の概要
    村を離れ都会で生きる、部族の女性ジャナ。だが彼女は殺人事件に巻き込まれていき……

  • エグい描写もありながら、テーマは人間の残酷さを抉る所から、マプチェ族の血を引くヒロインと探偵が権力と戦うハードボイルドを描く。闇を抱えながらも再び立ち上がった人間は強い。せこい倫理観を超えた所に、真の生命力があるのだろう。

  • 侵略者による先住民の大虐殺および軍事独裁政権による反体制派の弾圧(誘拐・拷問・殺害)というアルゼンチンの負の歴史が正面から扱われていることに伴って暴力描写も凄惨を極めており、恐ろしくはあったが大変勉強になった。「女装のゲイ」という翻訳は妥当なのか、原語でどのような言葉で表現されているのか気になる。

  • 軍事政権による残虐行為の犠牲者。その犠牲者も、そもそもネイティブを虐殺して土地を奪った侵略者の末裔だったりしちゃう。深く考えさせられるアルゼンチンの闇を舞台とした追いつ追われつのアクション&バイオレンスにハラハラドキドキ。ジャナとルベンが心を通わせるシーンには涙腺崩壊。オススメされたときは分厚さに怯んだけど、読んだよかったです。

  • アルゼンチンにおける過去の圧政、軍事独裁政権、あるいはファシズム時代の負の遺産の発掘と同じく先住民族に対する差別をテーマにしたミステリー。フィクションには違いないが、アルゼンチンの暗黒部分が圧倒的なスケールで押し寄せてくる。

    次の殺人を防ぐための事実の調査が、結局次の殺人を生み出してしまうという負のスパイラルの連続。読んでいて気が重くなる一方だ。しかもその合間に触れられるアルゼンチンの酷い歴史とそれに紐づく警察や宗教界の対応。

    しかし、それでも次々読み進めてしまうのは場面転換や、ジャナやルベンが遭遇する少しの光が前向きに展開していくからだろうか。

  • 国の歴史に関わる事件といい
    マプチェ族の女、探偵の男
    深い傷を持つ二人が惹かれ合う構図

    あれ?オカシイな〜
    やだなぁ〜コレもしかして…
    探偵は女にモテるし…
    女は闇を抱えて強気だし…

    コレって「ドラゴンタトゥーの女」
    の縮小版かな…とか、序盤は嫌な汗を
    かいていたのですが
    作者に失礼でした。すみません。

    600ページというボリュームですが
    なんとも読み進めたくなる。
    第3部のタイトルページで鳥肌が立ちました。

    「ミレニアム」に手を出しづらいと感じてるあなたは是非コチラをどうぞ。

  • カリル・フェレ『マプチェの女』ハヤカワ文庫。

    珍しいアルゼンチンを舞台にした冒険小説。全く期待はしていなかったのだが、まるで、アンデシュ・ルースルンドの『熊と踊れ』を彷彿とさせる非常に面白い作品だった。

    その土地の匂いまでも感じるような小説には、なかなか出逢う機会は少ない。かつて、船戸与一という作家が居たが、彼は日本で唯一、砂漠の匂いを感じさせる小説を書いていた。本作は船戸与一が書いた砂漠の匂いをも感じさせる熱い小説だ。650ページに及ぶ大作なのだが、独特の荒々しい雰囲気と手に汗握るストーリーを最後の最後まで堪能出来た。

    かつてアルゼンチンで起きたスペイン人入植期の原住民虐殺と1976年の軍事クーデターから開始され、1980年代まで続いた『国家再編成プロセス』を背景に、マプチェ族の血を受け継ぐジャナと探偵ルベンが戦争犯罪者を暴くという復讐の物語。

    • ikezawaさん
      おっ 手元にある…読みたくなって来ましたよ(^。^)!
      おっ 手元にある…読みたくなって来ましたよ(^。^)!
      2017/09/15
    • ことぶきジローさん
      是非とも読んで下さい
      是非とも読んで下さい
      2017/09/15
  • 激烈。一言で表すとこの言葉かしっくりとくる。
    しかし、そうであるが故の儚さと美しさがあった。
    気概と闘志、どんな状況でも目を逸らさず、真っ直ぐなジャナ。軍事政権時代に弄ばれ、壮絶な拷問に耐えながらも憎悪を糧に生き続けたルベン。
    2人の生きる姿は、荒々しく獰猛であるのに、どう見ても美しかった。
    久々に読み応えのある本で、ズブズブにのめり込んだ。

  • 久しぶりにドップリ漬かる小説だった。近年はエンターテイメント・ミステリーと言えどもプロットの面白さだけでは成立せず、歴史や政治、恋愛、性風俗など様々な要素を重層的に積み重ねて、アクションあり、サスペンスあり、ラブロマンスありとサービスし放題にサービスしないとなかなか評価される作品には仕上がらない。

    『マプチェの女』はまさにそのようにして成功した作品で、アルゼンチンを舞台にスペイン人入植期の原住民虐殺と、1976年の軍事クーデターから開始され1980年代まで続いた『国家再編成プロセス』(国家権力による左派勢力の大量誘拐、失踪)を背景に、マプチェ族の末裔ジャナと探偵ルベンが戦争犯罪者を暴くというストーリー。文庫で 650ページほどの大著で、ボリュームもたっぷり。最後の 200ページほどは手に汗握るクライマックスが延々と続くイメージで、堪能した。

  • 熱のこもった荒々しい作品。アルゼンチンの今なお続く負の歴史に、まず度肝を抜かれる。そしてインディオのマプチェ族のジャナのまっすぐな気性と闘争心。恐ろしい拷問を生き延びたルベンの内に秘めた大きな怒り。その熱量にただただ圧倒された。物語の構成が洗練されてないというか、色んな情報を詰め込みすぎて整理されていないせいで、分かりづらい部分もある。だが、ジャナたち始め、彼女の親友のパウラやルベンの協力者のアニータ等脇役たちもしっかり個性が際立っていて生き生きとしている。最後まで一気よみだった。

  • なかなか掘り出し物。南米舞台は新鮮やし筋はオーソドックスやし理解しやすい。
    表紙の女性はもうちょい胸なくてもいいんちゃう(描写的に)

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