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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784151829512
作品紹介・あらすじ
行方不明の少女を調べる記者のノラ。調査は服役中の連続殺人犯に辿り着く。二つの事件の繋がりは? 真相を追う彼女に危険が迫る!
みんなの感想まとめ
行方不明の少女を追うジャーナリストの物語が展開され、彼女の調査は30年前の未解決事件へと繋がります。偶然手に入れた写真から始まる真相追求は、予想外の残虐な犯罪の影を浮かび上がらせ、緊迫感を生み出します...
感想・レビュー・書評
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デンマークの作家ローネ・タイルスの長篇ミステリ作品『北海に消えた少女(原題:Pigerne Fra Englandsbaden)』を読みました。
ここのところ北欧ミステリが続いています。
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失踪は、事件の始まりにすぎなかった。
1枚の写真から30年前の未解決事件が再び動き出す! デンマークのベストセラー・クライムノヴェル
イギリスに向かう船から、2人のデンマーク人少女が消えた。
その生死は不明、事件は迷宮入りとなった。
30年後、ジャーナリストのノラは、少女たちが消える直前に撮られた写真を偶然手に入れる。
警察も知らなかったその写真から、未解決事件が再び動き出す。
ノラが少女の過去を掘りおこすと、きな臭い話ばかり。そして失踪の裏にある、残虐な犯罪に気づくが――。
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2015年(平成27年)に刊行されたローネ・タイルスのデビュー作です。
イギリスに向かう船の中で2人のデンマーク人少女(リスベット・モーエンセン、ルル・ブラント)が消えた……30年後、週刊誌『グローバル』のロンドン特派員のノラ・サンドは少女たちが消える直前に撮られた写真を偶然手に入れたことをきっかけに調査を進める、、、
そして、ノラは調査は服役中の連続殺人犯ウィリアム・ヒクリー(ビル・ヒックス)に辿り着く……2つの事件の繋がりは? 真相を追う彼女に危険が迫る! デンマークのクライムノヴェル。
作者のローネ・タイルスは、フルタイムでの作家生活に入る前はデンマークの代表的な新聞ポリチケンやベアリンスケのロンドン特派員だったらしいので、主人公ノラの言動にリアリティがあり説得力ある作品に仕上がっている感じがしましたね……ノラが、行方不明となった2人のデンマーク人少女の辿った運命と服役中の連続殺人犯ウィリアム・ヒクリーとの関係を解き明かすとともに、犯人たちに追い詰められて絶体絶命のピンチに陥るクライマックスは、謎解きの心地良さとサスペンスのハラハラドキドキ感がバランス良く配置されていて一気読みでした、、、
彼ら(彼女ら)の犯した罪は赦されるものではないですねー ちょっとグロテスクでしたが、その部分は想像力を封印して読みました……陰惨な犯罪シーンを除けば、愉しめたし、面白かったですねー ローネ・タイルスの作品は本作品しか翻訳されていないようなので、ちょっと残念ですね。 -
初めてのデンマークミステリー作品、なかなかの面白さ、次作も期待したいです
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イギリスに向かう船から、2人のデンマーク人少女が消えた。その生死は不明、事件は迷宮入りとなった。30年後、ジャーナリストのノラは、少女たちが消える直前に撮られた写真を偶然手に入れる。警察も知らなかったその写真から、未解決事件が再び動き出す。ノラが少女の過去を掘りおこすと、きな臭い話ばかり。そして失踪の裏に、残虐な犯罪の数々があることに気づくが―。デンマークのベストセラー・クライムノヴェル!
翻訳のせいなのか、ところどころ読みにくい文章があった。ノラの特技はもう少しさりげなく出した方がよかったかも。 -
一応、北欧ミステリーになるのだろうか。
ヒロインの出身と所属する出版社がデンマークではあるが、舞台はほぼイギリス。良くも悪くも他の北欧ミステリーとは色合いが違う作品だった。
珍しくヒロインは若く、よくある家庭崩壊やその寸前の危機状況にもない(両親はすでに崩壊しているが)。北欧的な暴力性の強い事件が背後にあるものの、展開はアメリカの猟奇事件のようで、社会性の強い事件推しの北欧ミステリーに比べてだいぶエンターテイメント性が強い。厚みの割に中弛みはしなかったけれど、このテーマだけで随分引っ張られたと感じる。取り敢えずヒロインの恋愛話が邪魔で、そのエピソードを削ったらかなり短く纏まりそう。中高生的な要素満載の恋愛談なので、この手のミステリー読者層には受けが悪そう。 -
ワクワクハラハラしながら、するーっと読んだ。
これがこの本の良さであり、欠点でもあるかもしれない。
主人公はノラ・サンド、デンマークの週刊誌『グローバル』のロンドン特派員である。
デンマークからイギリスとは、遠いところに赴任しているんだなあと思ったが、地図をよく見れば、両国は海を挟んですぐ隣なのである。
コペンハーゲンからロンドンはおよそ953キロ。
東京から旭川がおよそ930キロ、長崎が964キロなので、遠いというほどのものではない。
舞台がイギリスとデンマークを行ったり来たりするのだが、なるほど、さほど苦にならない移動なのだなと思う。
デンマークといえば北欧で、それと他国が絡むといえば、スウェーデンかドイツかという頭があるが、「イギリス」というのが新鮮だった。
作者ローネ・タイルス自身が、デンマークの新聞の ロンドン特派員を16年務めたジャーナリストなのである。
ノラが見たあれこれは、作者が見たもののあらわれだろう。逗留地イギリス、離れた視点から見る母国デンマーク、それぞれについて、さらりと入る文章が面白い。
『だいたい、イギリス人が世界で一番まずい料理を作っているという評判は、不公平だとノラは思っていた。少なくともロンドンは違う。ロンドンでは世界一の寿司とカレーとタイ料理が食べられる。けれども、ソーセージとなるとダメだった。豚肉とサルビアの葉を混ぜてかき回しただけのまずいソーセージと、粉末ポテトに袋からブラウン・オニオンソースをじかに絞り出してかけただけの代物をマッシュポテトと呼んで、たいていのパブでお国自慢の「マッシュポテト付きソーセージ」として客に出している。』(135頁)
このあとデンマークのホットドッグの描写がある。こちらは実に美味しそうだ。
どうやらノラは(作者も?)食べることが好きらしく、よく食事の描写が出てくる。
ところが、それはあまりウンチクを伴わない。料理とその食べ心地、味わい、風味をこってり書く作風ではないのだ。
そう、作風ではない。
事件についてもそうなのだ。
人が死に、むごい事件があるのだが、衝撃的な描写はない。
ノラが仕事として行ったルポ(話に直接関係はない)も、非道いものなのだが、胸を刺すような衝撃はない。
ノラは素直でまっすぐだ。人を欺して話を引き出すということはしない。自分の感情や信条をぶつけて、相手を痛い目にあわすようなことはしない。
『週刊誌『グローバル』の特派員ノラ・サンドは、そんなふうに仕事はしない。じっと耳を傾けていた。情報を集め、記事を書く。プロの仕事をしていた。
「あと一つだけ聞きたいんですけど」とノラはニュートラルな声で言った。』(8頁)
このニュートラルな姿勢が、人を取材するのによいと思うのだ。
事実を自分の思想信条に寄せてねじ曲げ、さも読者を啓蒙してやろうというものは、ジャーナリズムでもなんでもない。エロ、グロ、センセーションも必要ない。読者の情でも欲でもなく、理性と知性に訴えればよい。読者にだって頭はある、判断は読者に任せればよいのである。
だが、そのジャーナリズムにはよい特性が、エンタテイメントに生かされてしまうとどうなるか。
ちょっと「フック」に欠けるものとなる。クセ、アク、トゲ、衝撃、etc....なんでもよい、読者を引っ掛け、そこにとどまらせ釘付けにする「なにか」が無く、するーーーーーっと読ませてしまうものとなる。
ああ、良いやら、悪いやら。
しかし、考えてもみよう。作者はこれがデビュー作なのである。素晴らしい品質ではないか。
その上、本作発表後には、ラジオミステリにも挑んだという。
作者のエンタテイメント技術が上がったのは間違いない。
デンマークではシリーズ2巻目が出版され、3巻目が執筆中と聞く。他にシリーズ外の、ラジオミステリの活字化作品もあるという。たいへん興味深い。
2015年にデンマークで出版された本作が、2017年には日本語で読むことができる。しかも、間に英語翻訳などを挟まずに。えらい世の中になったものだ。
作者のそれら作品をぜひ読みたい。まずはシリーズ2巻目である。
楽しみにしている。 -
期待外れ。「羊たちの沈黙」のいいとこどりしようとして、足元にも及ばなかった。
主人公に魅力がないのに、作者はそれに気づかないという不幸。
展開が重複するし、何のためのキャラクターなのか整理がついていないし、伏線が伏線になっていない。
こんなのがデンマークのベストセラーなのか疑問。 -
目新しい要素はないかな。
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