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本 ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784151832017
作品紹介・あらすじ
寂れた郊外の街を震撼させる連続殺人事件に型破りな警部キム・ストーンが挑む。イギリスのベストセラー警察小説シリーズ第一弾!
感想・レビュー・書評
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英国のベストセラー人気シリーズ1作目。
面白かった!
キム・ストーンは、女性警部。
独身で30代前半、熱意と行動力で事件の解決率が高く、部下には信頼されています。
カワサキ・ニンジャの1400ccのバイクを乗り回し、自分で修理もできるほど。
社交性が悲しいほどない、という設定だけど、さほど困難は生じていませんね。
ブライアント部長刑事と名コンビを組んでいて、10歳ほど上の彼が温厚で人当たりがいいから、というのもあります。
私立校の校長が溺死、それが連続殺人事件の発端となってくる。
校長がある荒れ地に関心を示していたことに気づくキム・ストーン。
現在たまたま発掘調査がされているその土地から、白骨が発見される。そこにはかって養護施設があった…
様々な関係者を調べて歩くうちに、近くに住む重い病気の少女に出会いますが、彼女の芯の強さも印象的。
自らも養護施設で育ったキム。
ブライアントだけはそのことを知っていて、社交性がないのはそのせいだと解釈しています。ただ、どれほど悲惨な体験をしたかは、善良なブライアントには想像もできない。
里親を転々としたキムだが、中に素晴らしい夫婦もいたのが、彼女の中心の大事な部分を育てたのでしょう。
思わず読み返したくなるエピソードが、三つも四つもあるので、読後感が素晴らしいのです。
一つは、ブライアントと犬のエピソード。
夫婦げんかになるのではと心配したキムが、通りに車をとめて待っているという関係性。
でも心配は要らないのです。ミステリ界広しといえども、ブライアント部長刑事ほど家庭が円満な刑事はいないんじゃないか?(笑)
女性刑事が主役のシリーズはたくさんあるのですが、この作品が面白かったので、この後いろいろ読んでみました。
結局、この作品が一番いい。
あちらではどんどん続きが出ているようなので、翻訳を待ってますよ~!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性警部キム・ストーンが主人公。ある殺人事件に関連して空き地から複数の白骨が見つかる。そこはかつて児童養護施設があった場所。白骨は誰なのか。何故、誰によってそこに埋められたのか。キムや部下たちの操作で徐々に過去が明らかになっていく。
キムを始め、同僚や事件の関係者たちそれぞれキャラがたっていて面白い。キムの壮絶な過去を踏まえての現在の姿はリアリティがある。物語の流れもスムーズだ。ただちょっとお約束的な流れも否めない。目新しさがないと言うか。あと双子の真相の話はどうも納得がいかない。無理矢理感がある。 -
私立校の校長が何者かに溺死させられる事件が発生。現場の傍の木々には犯人によるものと思われる不可解な放火が。型破りな女性警部キム・ストーンは、被害者がある荒れ地の発掘調査に関心を示していたことを突き止める。その土地の一画には被害者がかつて勤めていた児童養護施設が残されていた。十年前に火災で閉鎖された施設の実態を追うキム。そこに第二、第三の事件が―!現代英国ミステリ界最注目の警察小説。
スウェーデン作品から離れてみたけれど、イギリスでも福祉現場の悲劇は、当然のようにあるのであった。我が道をひたすら進む主人公に一票。 -
主人公の女性刑事のキャラクターがなかなか強力で魅力的。
エピローグ的部分で明かされる二つのことで素晴らしい余韻に浸れる。
一つは劣悪な環境から救い出した犬の親子の顛末。
もう一つの方は内緒に。こちらは理解するのに半日以上かかった。
このシリーズは嵌りそう。 -
イギリスの作家アンジェラ・マーソンズの長篇ミステリ作品『サイレント・スクリーム(原題:Silent Scream)』を読みました。
ここのところイギリスの作家の作品が続いています。
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英国で90万部突破、シリーズ累計250万部超のベストセラー警察小説がついに日本上陸。
私立校の校長が何者かに殺害される事件が発生。
現場の近辺には犯人によるものと思われる不可解な放火が。
女性警部キム・ストーンは、被害者がある荒れ地の発掘調査に関心を示していたことを突き止める。
その土地の一画には被害者がかつて勤めていた児童養護施設が残されていた。
十年前に火災で閉鎖された施設の実態を追うキム。
そこに第二、第三の事件が
現代英国ミステリ界最注目の警察
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2015年(平成27年)に発表された警察小説… キム・ストーン警部シリーズの第1作にあたる作品です。
私立校の校長テレサ・ワイアットが寂れた郊外の自宅風呂場で何者かに溺死させられる事件が発生… 現場の傍の木々には犯人によるものと思われる不可解な放火が、、、
被害者の生活はほぼ職場と自宅の往復で、とりたてて敵もいそうにないこの人物がなぜ殺されたのかは当初はなかなかわからなかった… 女性警部キム・ストーンは、捜査を進めるうちに被害者が地元の遺跡発掘調査に関心を示していたことを突き止める。
その土地の一画には被害者がかつて勤めていた児童養護施設が残されていた… 10年前に火災で閉鎖された施設の実態を追うキム、、、
そこに第二、第三の事件が―― 型破りな女性警部キム・ストーンが挑む、イギリスのベストセラー警察小説シリーズ第1弾!
読みやすかったし、サイコパスの真犯人との対決により事件は解決したと思わせた後、さらにもうひと捻りある結末が用意されていて面白かったー 34歳、独身、社交性がなく自分のペースで仕事を進め、趣味はバイクで1400ccのカワサキ・ニンジャを乗りこなし、自宅ではトライアンフのクラシックモデルをレストア中という主人公のキム・ストーン警部と、彼女を支える部下のブライアント部長警部のコンビが軽口をたたきながら捜査を進める展開も良いですね… シリアスな事件、過去の暗い事件をソフトに包んでくれる印象でした、、、
イギリス本国ではシリーズ化して続篇が刊行されているようですね… 翻訳されたら読みたいな。 -
CL 2018.5.25-2018.6.1
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似たようなん多いしなー