天使の傷 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2022年3月16日発売)
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784151832567

感想・レビュー・書評

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  • どうやら人の嘘を見抜くことができることの利点ってポーカーガ強いってことだけらしいです

    嘘には良い嘘と悪い嘘と良いウホがあると思うんですよ
    良い嘘ってのはまあ人を守るためのものですよね
    当然、悪い嘘ってのは人を傷つけるためのもので、良いウホってのはゴリラの機嫌がいいときのウホですな

    (本文より)
    「人はみな、自分が真実を欲していると思っているが、実際はその逆だ。正直さは意地が悪く荒削りで卑劣だが、嘘はもっと親切でなめらかで、情け深くなりうる。わたしたちが欲しているのは正直さではなく、思いやりと敬意なのだ。」

    そしてサイラス&イーヴィーシリーズはまだまだ続くらしい!マッマジか!Σ(゚Д゚)
    シリーズ一個終わり!って思ってたのに、真実は時に人を傷つける…ってまぁ面白かったから続くのは良いウホかな!

    • 土瓶さん
      嘘を見抜くことができると、演説の上手い友人や正確な体内時計の女やスリの名人らと組んで銀行強盗ができます。ついでに陽気に地球を回したりもします...
      嘘を見抜くことができると、演説の上手い友人や正確な体内時計の女やスリの名人らと組んで銀行強盗ができます。ついでに陽気に地球を回したりもします。
      もう一つの利点は、「ずいぶんつまらない嘘をつくね。僕のサイドエフェクトが嘘だといってるよ」と言って、ワールドトリガーごっこができます。
      ウホホッ?
      2024/02/05
    • 1Q84O1さん
      陽気なギャング!ウホっ!
      面白かった頃の伊坂さんウホっ!
      陽気なギャング!ウホっ!
      面白かった頃の伊坂さんウホっ!
      2024/02/05
    • 土瓶さん
      1Qさんならわかると思ったウホよ。
      1Qさんならわかると思ったウホよ。
      2024/02/05
  • イーヴィはこの物語そのものだった

    『天使と嘘』『天使の傷』上下巻合わせて4冊の長い物語で、この下巻こそイーヴィそのものであり、ミステリーの核心だった

    テーマ自体は北欧ミステリーによく出てくるが、これはそれらの社会問題を提起する物語にとどまっておらず、純粋に人の心を動かす

    エンディングは悲しい
    この方法しかないことが悲しい

    でも、イーヴィはきっと乗り越える

  • 展開は前作とよく似て、最後の最後で急展開!
    そして、あんな結末とは・・・
    もう少し全容が知りたかった。
    しかも、今回もイーヴィのすべてはわからず。
    自作に持ち越しだ。

  • 元警視の死亡に関連して新たな殺人が発生し、サイラスは施設で暮らすイーヴィを訪ねることに。捜査資料に遺された児童連続殺害事件の被害者の名前にイーヴィは激しく反応し、その凄絶な過去を回想する。誰も知らない、ほんとうの話を――イーヴィの出自の秘密と数多くの殺人事件。隠された全貌をサイラスは暴くことができるのか。

    イーヴィに真の幸せが訪れる日は来るのだろうか。今年出版される第3作に期待しよう。

  • 急展開なラストかつ、やや消化不良の面はあったものの、そこにいたるまでのスピード感ある展開に引き込まれた。とはいえ、ミステリーというよりサスペンス寄りという印象。すべてが解決したわけではないので、続編でまた小出しにしてくるのか、それとも過去をたどるのはここで一段落なのか……先が待たれる。それにしても、サイラスってあれだな、誠実そうに見えるけれど、女性側が本気になったら泣きを見そうなタイプだなあ(苦笑)。

  • バランス感覚の良さはすごい。
    普通に考えたら重苦しい話しやのに。

  • (上巻より)

    ざっくりというと、イーヴィの過去のお話だった。
    一読者としては、いずれ触れてほしい点だったが、
    もうちょっとサイラスとの信頼関係が確固たるものになってから
    展開されるのかと勝手に考えていた。

    イーヴィを監禁していていたと考えられていた男、テリーは、
    彼女を「送り迎え」する車の運転手役の男で、
    実は彼女を監禁から救い出した男だった。
    予想外ではなかった。

    前作から登場している、サイラスの守護天使の大富豪は
    うさんくさい奴だと思っていたが、
    案の定、怪しげな組織に関わっていた。
    が、まさか追及されてサイラスの前で、
    飛び降り自殺をするとは思わなかった。
    ちょっとひねりがない。

    イーヴィと一緒に寝ていた女の子が、
    間違って殺されてしまうところや、
    司法では裁けない犯罪者を、
    誘拐された男の子の祖父が射殺してしまうのも、
    ちょっとひねりがない。

    それでも、誘拐されていた男の子に会ったことを。
    イーヴィが祖父に告げに行く場面には心を打たれた。

  • シリーズ二作目。相変わらずの面白さで一気に読んだ。前作は邦題の通り、イーヴィの嘘を見抜く能力が全編を通して発揮されていたが、今作ではあまり目立たず、これもやはり邦題通りに「天使の傷」に焦点が当てられていた。
    一作目ですっきりせず残された部分は、二作目で大体消化してくれた感じはあるのだが(最後の強引な幕引きも含めて)、三作目では一体何が掘り起こされるのやら。楽しみに待つ。

  • 私は前作のほうが面白かったな。今作はちょっと読み易過ぎちゃった?感。イーヴィに幸せになってほしいがなあ。

    第3作もあるそうで、やっぱり読みたくなりそう。

  • シリーズ二弾、心理学者サイラスと嘘が見抜ける少女イーヴィの物語。今回は2人の過去を紐解きながら巨悪に向かって行く話しだが、一作めが素晴らしかったから、少し残念に思った。

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著者プロフィール

マイケル・ロボサム Michael Robotham
1960年にオーストラリアの小さな町で生まれ、19歳でシドニーの新聞社の記者となった。
14年間、オーストラリア、イギリス、アメリカで新聞記者、雑誌記者として働き、1993年にゴーストライターとなって政治家、ポップスター、冒険家などの自伝を執筆した。
うち12冊がベストセラーとなり、累計200万部以上売れた。
デビュー作『容疑者』(集英社刊)以降マイケル・ロボサムの作品は25の言語に翻訳され、英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞、オーストラリア年間最優秀小説賞、ネッド・ケリー賞長編賞を受賞している。

「2021年 『誠実な嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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