悪童たち 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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  • 早川書房 (2021年7月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784151846526

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

少年犯罪をテーマにした本作は、家庭に問題を抱えた子どもたちの成長を描く一方で、予想外の残酷な展開が待ち受けています。特に、経済格差やいじめ、離婚、犯罪の低年齢化といった現代の社会問題が色濃く反映されて...

感想・レビュー・書評

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  • 上巻を読み終えた時に感じていたほんの少しの希望も叶わないのではないかという思いは、やはりという結果を迎えた。いや、やはりどころではなく思ってもいない驚きの状況になったし、その結果を招いた心の内を想像するとなかなかに恐ろしい。『悪童たち』という言葉が可愛く思えるような行動をしでかすとんでもない悪童にゾッとする。最後の一行、良い終わり方をしているな。

    以下は具体的には書きませんが少し内容に触れるため、未読の方はここでそっと閉じてください。




    朱朝陽にとって2人との出会いは最初は本当に心を許すことはできなかったのだろうが、後半になり初めての友達と感じていたのは本心だろう。今までの朝陽の境遇を想像すると、かけがえのない存在になっていたはず。それなのに最後の決断をしたことで一体どんな精神状態になるのだろうとまるで想像できない。社会的幸福は手に入るかもしれないが、果たして幸福に生きていけるのだろうか?と、そう思わずにいられない。いや、社会的幸福も全てが明るみにならなければという条件次第であるし、幸福に生きるために欲していたものを全て自らぶち壊している。それでもなおやり遂げようとしていく胆力が恐ろしい。

  • 主人公が勝ち残って、お金も手に入れ、これからの人生は安泰になるだろうけど
    本当に欲しかったものは何一つ手に入らず、全て自分の手で壊してしまい、ラスト1人で歩いてる所が虚しくて悲しい(´;ω;`)


    この本は厳良のシリーズ2作目らしい
    けど厳良はたまに様子を見に来るぐらいで、重要なことはしないから気にしなくて良かった。

  • 少年犯罪なのに本格的な殺人事件で終わる展開が面白かった。子供なのにこうも残酷な展開に持っていけるのかと。悪童たちではなく悪童人で終わりましたね。

  • 「悪童たち」というタイトルから、殺人犯 対 子どもたち という構図で進行していくと勝手に思い込んでいたのですが、裏切られました。

    朝陽というサイコ野郎が、悪童二人との出会いで才能を開花させるお話だったなと。最後の日記パートは半分くらい、一度読んだことだったのでちょっと疲れたうえに、厳良がもう少しキレのある人だったらな〜とか思いました。

    でも、よくある解決!というオチじゃないのも、本作の面白さかも知れません。

  • これは読み応えありました。
    すっきりしないのがまたよい。

  • 色々なお国事情を纏う“海外ミステリー”

    一見すると家庭に問題を抱えた子どもたちが成長するさまを描いた……早々にイメージは覆される。

    「経済格差」「いじめ」「離婚」「犯罪の低年齢化」など経済発展した後の国々共通の問題、現代の中国に染み込んでいる様子が見え隠れする。

    子どもは経験が少ないだけで思考は大人と変わりがない。特に思春期では研ぎ澄まされる。

    あまり気持ちのいい物語ではないが、色々と考えさせられる。

  • ハラハラする、でも読んでしまう。
    この人日本語訳うまい。違和感が全然ない。

  • おもしろくて一気読み。『三体』と同じく全体的に多少ガバくても、設定と勢いで読ませるスケールの大きさに中華みを感じました。
    ほぼ本当のことの中に一滴嘘を混ぜるのが巧みな嘘吐きだということが嫌というほどわかるけど、顛末がわかってしまっている読者にとっては、さすがに日記のくだりはだるかったかなと思いました。

  • 完全犯罪を成し遂げたかに思える殺人犯の唯一の証拠を手に、強請る悪童たち。家族問題や新たな殺人も加わって、主人公の目的も変わっていく。2つのクライム・サスペンスが絡んでいって、とてもおもしろく読み切った。私こういう天才キッズが暗躍する話好きだわー。底知れぬ悪意で人生切り拓いていって欲しいねぇ。

  • 子供をこういう題材に選ぶのは嫌悪感があるからあんま評価したくないけど、巧みではある。

  • 「悪童たち」と言う題では安易過ぎるような複雑な事件が繰り返されていき、その度に、ええっ!と叫びながらの読書。社会情勢も上手く絡められていて後を引く不気味な終わり方だった。

  • 厳良元警部の気づきと1本の報告で、朝陽(チャオヤン)の人生が180度変わるかも…な最後やばかったな。てか厳良以外の大人を騙し切れる朝陽怖すぎだし頭良すぎ。学年1位、満点、はすごいんだな。でも中2がここまでやれちゃう周りの環境の悪さね、(^^;; 最後の朝陽の日記読んでて、なんかおかしいな今まで読んでた小説と違うじゃん、と思ったら警察を騙す用の日記だったの衝撃だったなー!!子ども3人が張東昇の家に行ってケーキとコーラが出てきた時、薄々怪しいなと思って読んでたけど、朝陽はすぐ気づいたんだろうか、そこは気づかなかったのかな、?
    普普と丁浩(耗子)が死んで終わる結末は見たくなかったけど、朝陽が今後平穏に暮らせて大きく育ってくれたらいいなと思う。多分死ぬほど大きい秘密を墓場まで持っていくんだろうけど。

  • ドラマ「バッドキッズ」を見た後で読んだのですが、ドラマの子供たちが基本的に「良い子」だったのに対して、原作の子供たちはかなりの悪童でした。

    そして、ドラマと原作でストーリーもかなり違いました。

    この作品、ドラマ版のストーリーがあまりに綺麗なので、あちらが主人公の作った裏のストーリーで、本当の真実は原作の物語みたいな感じで読むとめちゃくちゃ面白くて、よくできたお話だなと思います。

  • 前読んだ「検察官の遺言」も良かったけど、その前に出たこの本もめちゃめちゃ面白くて一気読み。タイトルがちょっと悪いけど、見事な華文ピカレスク小説。
    シリーズものではあるが、主要人物がかぶるだけで、どちらから読んでも問題なし、つか第1作自体邦訳無いし。本作は登場人物も少ないので読みやすいし、展開が早く、ベタな想像の裏を行く意外性もあり、まさにページターナー。細かいツッコミどころはあるけれど、とにかく面白く読めるので全く気にならない。ミステリ要素はほとんどなく、エンタメ本として読むのがおすすめ(この悪童ぶりに、読後感は保証できませんが)。

  • 下巻のスピード感は圧倒的
    それも登場人物のこれまでの環境や性格を丁寧に描いた上巻あってこそ

  • 主人公は少年達だ
    悪童、大人にそう呼ばれてしまう子供達
    一人は優等生、二人は悪童
    些細なきっかけで子供達の世界に舞い降りるトエラブルの種
    明日を生き抜くためにとった行動が絡み合い、そして落ちていく
    リアルな中国社会描写の中で気弱ないじめられっ子だった優等生が徐々に変化してく様子が圧巻で拍手喝采を送りたい

    与えれれた1センチの想像の余地
    社会の正しさを考えさせられるエンディング
    見事過ぎます

    子供達が犯罪者だった作品といえば東野圭吾の白夜を思い出すけど、あれは救いのないエンディングが激重の作品だっだな

  • 下巻になって一気に展開が進み、なかなか面白かった。
    彼はいつからこの計画を練っていたのだろうか?
    ちょっと最後は少しイヤミス。
    探偵?の数学教授は最初と最後にちょっと出て、ちょっと推理するだけだが、きちんと活躍するものもあるみたい。
    その他の作品も読んでみようかな。

  • どちらも良い

  • 現代中国エンターテイメント小説。中国ではドラマ化もされ、作中のセリフが流行語になるなどして大ヒットした小説だそうで、確かに一気に読ませる面白さは持っている。が、人が殺され過ぎて現実味がなく、一昔前の小説といった印象。

  • 2022/04/12

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著者プロフィール

紫金陳:
中国の名門大学の一つ、浙江大学卒業。二〇〇七年にデビュー。十数作品の小説を発表している人気作家。代表作の「官僚謀殺」及び「推理の王」シリーズは、人々の琴線に触れるストーリー展開に加え、社会問題に深く鋭く切り込み、周到な謀殺計画とその遂行をスリリングに描いた作品で、独特なスタイルのミステリーになっている。現在、多くの作品が映像化されている。

「2023年 『知能犯の時空トリック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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