詐欺師はもう嘘をつかない (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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  • 早川書房 (2023年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784151852510

作品紹介・あらすじ

詐欺師の母親の元でノーラは何度も名前を変え、その度に人を騙す方法を学んできた。ある日、彼女は友人と強盗事件に巻き込まれ……

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

主人公の17歳の少女ノーラは、詐欺師の母親の影響を受けて育ち、過去の傷を抱えながらも自らの道を見つけていく姿が描かれています。物語は銀行強盗に巻き込まれるところから始まり、ノーラは恋人や友人と共に命を...

感想・レビュー・書評

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  • 詐欺師の技で大切な友達を守れ! 甘くも切ない思い出が蘇る青春ミステリー #詐欺師はもう嘘をつかない

    ■あらすじ
    銀行に赴いた主人公ノーラと友人たちは、銀行強盗に襲われてしまう。大切な友人を守るため、かつて詐欺師であった母親から教わったテクニックで脱出を図っていく。
    十代の少女たちが歪んだ大人たちに立ち向かう、ヤングアダルトミステリー。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    はぁ…切ない。若者たちが頑張る姿はキュンキュンしちゃいますね。

    主人公ノーラが熱すぎるのよ。
    唯一の武器である知識であるものの、自身のアイデンティティを否定する材料でもある。葛藤のはざまに自らを鼓舞しながら成長していく姿が…もうなんといっていいか、ただただ応援したい。

    友人たちもいい奴ばかりで、歪な関係ながらも相手を思いやる気持ちでいっぱいなの。まだ若く不安定にも関わらず、自分のことよりも友人を守ってあげる。
    そういえば『愛』ってこういうことだったな…と気づかされるんです。

    そしてなにより悲しいのは、権力や力、自分本位の大人たち。男のほうが偉い、力でねじ伏せるという時代錯誤も甚だしい価値観。本書の最終ページに書かれている情報は、作者からの強いメッセージだと思いました。

    私のイチオシは主人公のお姉さんであるリー。
    まさに主人公の未来の姿であり、利発で折衝力がエグく、絶対生き残ってやるという腕力がスゴイ。何事も事なかれ主義でごまかしている大人は、喝を入れられますよ。

    そして本作のもう一つの読みどころ、会話の駆け引きです。
    自分が生き残るための作戦、相手を操るためのテクニックが読んでて小気味よい。いつもなーんも考えずに生きている私ですが、少女からたくさんの技を学ばせてもらいました。

    一見、ライトな青春モノと思いきや、メッセージ性がとんでもなく強いです。ぜひ少女たちの成長を見届けてください。

    ■きっと共感できる書評
    恋愛、家族、友人、将来…私も若かりし頃は、たくさんの悩みがありました。

    友人から恋人に発展しそうなときの心の揺れ。
    キスをしたいけど、どうすればいいのか。もし相手に嫌がられたらどうするのか。

    恋人の関係性が終わっても、友人としては大切な気持ち。
    相手の気持ちに配慮しながらも、新しい恋人との関係性も保たねばならない。

    私もこんな気持ちは今にして思えば昔のことですが、当時は何よりも大事なことでした。苦しかったけど温かいな気持ちを思い出させてくれる、素敵な作品でした。

  • 詐欺師の母に育てられた少女の痛快な反撃スリラー The Girls I’ve Been – 洋書ファンクラブ
    https://youshofanclub.com/2021/04/14/girls-i-ve-been/

    Books – Tess Sharpe
    http://www.tess-sharpe.com/book/

    詐欺師はもう嘘をつかない | 種類,ハヤカワ・ミステリ文庫 | ハヤカワ・オンライン
    https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015338/

  • テス・シャープの邦訳第二弾(ジュラシックパークの小説版が邦訳第一弾らしい)。
    ティーンの少女が主人公の、所謂ヤングアダルト小説。

    本作はミステリではない。過去、母親に詐欺師として徹底的に育てられた少女が、元カレと今カノとの3人で銀行強盗に巻き込まれる。封印した詐欺師の力を使い、いかにして銀行強盗から逃れるか。冒険小説。

    読みやすかったが、現在パートと過去パートがあまりにも頻繁に入れ替わるため、少しテンポが悪いと感じた。面白かっただけに残念。

  • 「自由研究には向かない殺人」が好きな人なら絶対に読んで欲しい作品。主人公は17才の少女でミステリ要素は少ない。いきなり事件現場から始まり犯人達に拘束された時間経過とその間に彼女の過去を回想する、と言う形で進んでいく。そうして原題の意味が初めてわかる仕掛けになっている。
    もしかしたら主人公は私だったかもしれない、切なさと共に主人公を抱きしめたくなる。
    Netflixでドラマ化されるのも楽しみ。

  • 17歳のノーラは、恋人のアイリス、親友で元恋人のウェスと銀行を訪れる。ぎくしゃくした仲に悩む三人だったが、なんと銀行強盗に遭遇!ノーラは皆の命を助けるため、過去に捨てた詐欺の技を使うことを決意する。

    武装した大人の銀行強盗たちを相手に、詐欺師の母直伝の技を駆使して少女が犯人を出し抜く!騙し合いや痛快な心理戦ものかと思いきや、それは見どころの一つでしかない!詐欺師の母に利用されながら生きてきたノーラが、なりたい自分を見つけて歩み始める骨太な青春小説だった!

    母から詐欺のためにつけられたいくつもの名前と傷を振り返り、彼女の元から逃げ出すまでの回想を織り交ぜつつ、現在と並行して物語が進んでいく。事件の中で真実を伝え合いながら、同じ傷を背負ったアイリスやウェスと仲を深めていくのはまさに青春群像劇!行く先が地獄でも、選んだなら自分の道だ。これは少女が大人になる物語。
    「希望はないかもしれないが、心は決まっている」

    自分なら生まれを呪うことや、傷つけられた復讐を考えてしまうなと。その負の経験もすべて未来と自分や仲間を生かすために全力で利用する決意がカッコいい。ノーラは自分の気持ちに素直なまま、仲間に本音を伝えて生きていくのだ。詐欺師はもう嘘をつかない。

    p.127
    こっちが恐怖をあらわにしたら、やつを活気づかせてしまう。人を怖がらせて楽しむ質だから。こいつは自分を恐れないものに興味がある。というのも、自分を恐れていないものを怖がらせることに興味があるから。

    p.143
    “ターゲットには自分が正しいと思わせろ。そうすれば自分は賢いと思いはじめるから”

    p.378
    「賢い人の場合、困難に立ち向かうともっと賢くなる」

  • ひとりの少女の今と、少女の中のたくさんの少女の過去と、そして未来を見守ったような気持ち。弱くても怖くても、踏ん張り笑える彼女を健気だと感じた。自分にも愛する人にも、かつて愛した人にも。
    私はノーラのことが好きだな。
    そしてもちろん、アイリスも。アイリス素敵だよアイリス…。ウェスもいい。リーも好き。キャラそれぞれが好きだけどなによりその結びつきが、関係性が素敵。
    面白かった。

  • 詐欺師の母親に育てられた少女ノーラが、銀行強盗の遭遇し、望まずも手に入れたテクニックで自身と友人を守るため奮闘する話。
    あらすじだけならエンタメ感のある冒険小説だが、本筋は銀行強盗ではなくノーラの生涯、小さな頃から母親に詐欺のパートナーとして育てられ、虐待され、支配されてきた少女がその支配から抜け出し、友達と自分を確立するいう、一種の青春小説でした
    回想が細かく挟まれテンポが悪いうえ、詐欺のテクニックを使った銀行強盗との対峙は荒唐無稽だったが、毒親からの離脱というテーマに興味があるなら読んてもいいと思う

  • 友人とたまたま訪れた銀行で強盗から人質にされてしまった少女が、ロマンス詐欺師の母から教わった技術・技能を駆使して窮地から脱するべく奮闘する、というヤングアダルト・スパイアクション小説。
    謎解きがあるミステリ小説ではない。
    主人公が母親から詐欺師として育てられたという生い立ちから「特殊な技能を身に付けた主人公が無双する!」というストーリーなのかと思っていたが、そんな育児は児童虐待であるという観点からのストーリー展開で、母の結婚詐欺に加担するため名前や性格を案件ごとに変えさせられてアイデンティティの確立に主人公が悩む。
    非常に面白く読めた。

  • CL 2024.4.1-2024.4.4
    銀行強盗の人質にされた現在パートと、主人公が詐欺師の母親と暮らしていた頃の過去パートが入れ替わりで描かれる。
    ノーラもアイリスもウェスも、誰もが17歳とは思えないくらいタフで思いやり深くて魅力的。
    もう少し展開が早いとよかったんだけどなー

  • めちゃくちゃ長かった。青春小説と解説で書いてあった反社会的な環境の少年少女を描いた作品。詐欺を母親から教わった少女が銀行強盗と遭遇し、回想シーンを交えて強盗事件からの生還、そして自身の過去と決別する小説、良かった。

  • 17歳の少女のサバイバル。
    テンポがよくて面白かった。
    タイトルはミスリードでしょ。

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