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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784151858017
作品紹介・あらすじ
殺人鬼ジェレミーが死体に残した次の殺人のヒント。それは解剖学者レンへの挑戦状だった。解剖学者と殺人鬼の頭脳対決の幕が開く
感想・レビュー・書評
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アレイナ・アーカート『解剖学者と殺人鬼』ハヤカワ文庫。
有料チャンネルの海外ミステリー連続ドラマのような大味な展開は読み易いと言えば読み易いのだが、読者を惑わそうとするような緻密な計算は見当たらず、ミステリーとしての面白さは希薄だ。
連続殺人鬼が解剖学者に突き付けた挑戦状。その対決の行方は……
ヒロインがかつて連続殺人鬼に拉致されながら、生き延びるというのは『ジェシカ・コラン・シリーズ』などでもお馴染みのよくある設定。そして、そして、寸分違わずの思った通りの結末。最初からシリーズ化を狙っているのが見え見えだ。
舞台はルイジアナ州ニューオリンズ。
冒頭から連続殺人犯のジェレミー・ローズが2人の被害者を監禁するシーンから物語は始まる。狡猾で極悪非道なジェレミー。一体何故、ジェレミーが普通の人を拉致し、弄んだ末に殺害するのかは一切明かされない。
一方で法医病理学者のレン・マラーがジェレミーによる犠牲者と思われる遺体を解剖するシーンが描かれる。犯人が作為的に遺した『食屍鬼』というタイトルのペーパーバック。勿論、レンには犯人の正体は不明で、遺体に遺された痕跡から犯人の正体に迫ろうとする。
ジェレミーとレンの2人の視点で交互に綴られ、ストーリーは展開していく。ジェレミーを追い詰めたと思ったレンだったが、逆に追い詰められていることに気付き、愕然とする。
本体価格1,360円
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ルイジアナ州ニューオーリンズ。解剖学者レンは警察とともに、沼地に死体が遺棄される事件の捜査を行っていた。その手口から、かつて街を震撼させた連続殺人鬼が甦ったと噂になり、住民の警察への不信感は増していた。解剖によって新事実が明らかになるなか、レンは死体から謎の紙片を発見する。これは殺人鬼からの挑戦状なのか…。レンをあざ笑うかのように繰り返される凶行。解剖学者と殺人鬼の頭脳対決の行方は―
「羊たちの沈黙」の影響下にある小説は、今までもたくさん読んだが、本作は遠く及ばない。300ページ弱で、あっけなく終了。 -
連続殺人犯と、被害者の検死をしている解剖学者の視点から交互に語られるのだけど、殺人犯側のあまりの身勝手さにイライラしていた。
が、おっ?という展開になり、そこからは面白かった。
しかし最後のあれはそう上手くいくものだろうか…。 -
今年一発目のズッコケ
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外国人の書く、こういう手の小説は初めて読んだので、私の読解力がないのかもしれないが、状況や時系列がわかりにくい。
そしてドキドキするシーンもなく、ただ淡々と流れていくだけな感じは、翻訳者の実力?
読み終わった時、なんだこれ!って声に出して言った。
ちなみに解剖シーンを期待して読むならオススメしない!全くない!
この殺人鬼は詰めが甘いから、続編があったとしても、捕まるのは時間の問題だなw -
今読んでるけど、読み終わったら売ると思う。翻訳の問題なのか状況が分かりにくい箇所がある。ワクワクしながら読み進める感がない。合わなかったなぁ。
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殺人鬼ジェレミーと解剖学者レンの2人の視点から語られて行く。惨殺死体から何か手掛かりを見つけようとするレンの焦りとジェレミーの異常さが際立って、だんだん読む速度が落ちた。
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⭐️3.0
まあまあ悪くない。読んで損したとは思わないレベルで面白く読めました。
ただやっぱりコーンウェルの検死官シリーズの方が、ミステリーとしても検死の場面描写も上回るかなぁ。 -
そこで終わるんかーい!!!!!!