寡黙な同居人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2024年9月19日発売)
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本 ・本 (584ページ) / ISBN・EAN: 9784151862014

作品紹介・あらすじ

家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。彼女はエイダンの娘に近づき、逃亡の機会を探るが

感想・レビュー・書評

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  • Book Review: ‘The Quiet Tenant,’ by Clémence Michallon - The New York Times
    https://www.nytimes.com/2023/06/20/books/clemence-michallon-the-quiet-tenant.html

    Clémence Michallon(@clemencemichallon) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/clemencemichallon/

    Clémence Michallon | Author and journalist
    http://clemencemichallon.com/

    寡黙な同居人 クレマンス・ミシャロン(著/文) - 早川書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784151862014

  • 登場人物の紹介はなく、あなた、彼、私、と主語が代名詞のが続く。突然エイダンと名前が表れ主人公の1人だとわかる。あなたと呼称されてるのは軟禁された被害者。この2人がメインで取囲む周りの人達の生活が詳しく描かれる。
    心理的な場面が多いので好き嫌いが別れると思うが名前さえ取られた怖さがひしひしと感じられた。

  • この本に出会えた奇跡に感謝を。
    これまで僕が読んだ中で、最もゲスな男が出てきました。サイコサスペンスファンでも、特に女性が読む際は慎重に。
    結末は多く語られていないけれど、それで良いと思う。"レイチェル"もエミリーもセシリアも、明日を求めて自分の意思で進まなければならないから。

  • 洗脳。マインドコントロール。
    長いあいだ、自由を奪われ
    死と隣り合わせの恐怖と緊張が
    ずっと続くような状態に陥ったら
    人はそこから逃げる気力さえ
    失くしてしまうものなのかもしれない。
    連続監禁殺人犯に関わる
    3人の女性の視点で話がすすむけれど
    なぜ凶悪事件にまで至ったのか
    犯人自身の背景や心理も深く
    細やかに描かれていたら
    もっと面白かったのに…
    被害者と犯人の娘の関係も
    さんざん引っ張っておきながら
    中途半端なまま終わってしまい
    もったいなさを感じた。

  • 蝶のいた庭と比較すると、犯人がめちゃくちゃムカつくのがこちらで、犯人がめちゃくちゃキショいのが蝶のいた庭 と、同じ監禁もので比較して読むと良いかもしれない。女性が読んだ時にやるせなさ、無力さを感じてテンションが下がる点は変わらないが…。複数の視点が混じった構成のおかげでだらだらせずに読めた。

  • セシリアとエミリーは一人称、レイチェルは二人称。視点がどんどん入れ替わることで、少しも飽きが来ずに読み進めた。終盤のレイチェル視点は特にハラハラした。ずっと「あなた」と描写されたことで自分を重ね、本名を明かした時にはようやく取り戻せたような達成感もあった。

  • ミステリー 犯罪小説でもなく探偵も登場しない
    一人称でもなく 三人称ではない 3人の視点が 組み合わさった不思議な小説

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