死の色はみな同じ (ボリス・ヴィアン全集)

  • 早川書房 (1978年11月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784152002617

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  • #896「死の色はみな同じ」
     「墓に唾をかけろ」に続く、ヴィアンが「ヴァーノン・サリヴァン」名義ででつちあげたバイオレンス小説であります。前作同様人種差別(黒人差別)を前面に出してゐます。
     主人公ダンは、外見は白人ながら四分の一黒人の血が混つてをり、それを隠してゐます。しかし完全に黒人である異母兄リチャードの出現に怯え、関係を断ちたいと思ひながら、異母兄はそれを見越して強請り行為をしてゐます。
     そして遂にリチャードを殺害するダンですが、自らの出自について、意外な事実が発覚するのでした......

     ジャズを愛し黒人文化に精通したヴィアンならではのエンタメに、当時フランスでは余り知られてゐなかつたアメリカ文化を紹介する側面も。やや雑で粗削りな小説ですが、当時のフランス人がアメリカを如何なる視線で見つめてゐたかが窺へました。

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著者プロフィール

(Boris Vian) 1920年、パリ郊外に生まれる。エンジニア、小説家、詩人、劇作家、翻訳家、作詞・作曲家、ジャズ・トランペッター、歌手、俳優、ジャズ評論家など、さまざまな分野で特異な才能を発揮した稀代のマルチ・アーチスト。第二次大戦直後、「実存主義的穴倉酒場」の流行とともに一躍パリの知的・文化的中心地となったサン=ジェルマン=デ=プレにおいて、「戦後」を体現する「華やかな同時代人」として人々の注目を集め、「サン=ジェルマン=デ=プレのプリンス」 とも称される。1946年に翻訳作品を装って発表した小説『墓に唾をかけろ』が「良俗を害する」として告発され、それ以後、正当な作家としての評価を得られぬまま、1959年6月23日、心臓発作により39歳でこの世を去る。生前に親交のあったサルトルやボーヴォワール、コクトー、クノーといった作家たちの支持もあり、死後数年してようやくその著作が再評価されはじめ、1960年代後半には若者たちの間で爆発的なヴィアン・ブームが起こる。

「2005年 『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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