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本 ・本 (227ページ) / ISBN・EAN: 9784152003119
感想・レビュー・書評
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原作とそう変わらなかったけど、映画版の方が心に残るラストだった。(ほんの少しの違いだけど)そして原作の結びが大雑把だけど、話の全部を物語っていた。
時代背景も手伝って、まぁ退廃的。
戦後の混乱が誰にも救いようがない物語を創り出し、下手すれば(当時の)ウィーン以外の似たような場所でも同じような話が出来上がっていたのではないか、とさえ思えてくる。
映画版はクラシック映画の中でも名作と言われているけど、小津氏の翻訳もクラシカルで格調高いものだった。あの技法をいま再現するのは難しそうだけど、作品の時代に合わせた訳ができたらカッコイイだろうなー。
今回は『第三の男』だけを読了。他の分はまた気が向いたら笑
「人を理解するにはゆとりを持たなくちゃいけない」
憧れだった人間が悪の道に踏み込んだ時、事実を受け入れ訣別(或いは罰を下す)するか、憧れのままその人を受け入れていくかに分かれる。
観覧車前でライムに再会した際、マーティンズはまだ僅かながら受け入れる希望を残していたと思う。でもライムの本心を知ってしまい、観覧車が彼らの訣別の場になってしまった。
そのシーンを踏まえ、実在&現存する観覧車を目の前にしたらどんな感情が湧き上がってくるのか、一度確かめてみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第三の男、落ちた偶像、負けた者がみな貰う、の3話がある。第三の男が一番面白いが、映画と同じだったろうか?
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