グレアム・グリーン全集〈13〉二十一の短篇

  • 早川書房
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 4
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152003133

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 都筑道夫さんの本(読ホリデイ)で紹介されていて
    読んでみた。

    私にとってグレアム・グリーンは、
    その当時大好きだったジョン・アーヴィングのある作品で
    主人公がずっとグレアム・グリーンの伝記を読んでいて、
    確かその影響で『情事の終り』を読んでみた。

    私にとって『情事の終り』は、まず衝撃的と言う感想で読了。
    その後しばらくしてから、
    「あれ?もしかしてあのシーンは…」とふと、気付き、

    また何年もしてから「あれ?あれってもしかして…」と

    何度も折々に勝手に思い出し、気付くと言うことを
    繰り返している、
    そんな小説他にはないと言うくらい特別で不思議な小説。

    もう一度ちゃんときちんと読み返したいと思いながら
    なんだか怖い様な気持ちでまだ、そのまま。

    今回のこの作品集、
    無残に人が死ぬものが続き、陰鬱な気持ちに…

    南の国で死ぬのは辛そうだ…と言う気持ちが強くなり、
    また、年を取るのは辛い、貧乏は嫌だ、
    研ぎ澄まされた描写に
    身につまされ、心底切ない気持ちになってくる中、

    詐欺師と詐欺師のぶつかり合い、
    『竜虎相い搏つ』のユーモアにホッ。

    お部屋の感じ、入ってきた人の雰囲気、
    触ってきた手の感触までも
    なんだかまざまざと感じられ、怖い。

    特に「地下室」で他人に対して
    自分の都合のよいように過剰に期待してしまうところ、
    こういう事、形をかえてあるよなあ…と
    つくづく感じ入ってしまった。

    ただ、翻訳の言葉選びにちょっと首を傾げたくなるところがあり、
    例えば、「ミーちゃんハーちゃん」なんて言葉でなくても
    なにかもっと良い日本語は当時でもある筈。

    また、ん?主語はなんだ?と混乱するところもあり、

    今発売されている文庫は新訳になっているようなので
    改めて読んでみたい。
    (チラチラ立ち読みして来たら21作品のラインナップもちょっと違う様だった)

  • 21の短篇だが、最初の地下室は他の全集に入っていた。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

Henry Graham Greene (2 October 1904 – 3 April 1991)

「2012年 『なぜ書くか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

グレアム・グリーンの作品

最近本棚に登録した人

ツイートする
×