ハイペリオン (海外SFノヴェルズ)

  • 早川書房
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本棚登録 : 263
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152020796

感想・レビュー・書評

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  • いつかわ読みたい読みたい、と思っていたハイペリオン・シリーヅにとうとう手を付けてしまいました。隠れSFファンなら、生きてるうちになんとか読んでおきたい作品なのでしょう。
    シリーヅ最後の『エンディミオンの覚醒』まで、全4冊トータルで、おおよそ2500ページと云うボリュームを誇る超大作ハードSF作品でございます。
    本格ハードSF翻訳モノ、というジャンルにわ、過去とにかく手こづって来た記憶があります。なかなか集中できなくて、ふと気づくと字面を追っているだけだったりするのです。でもこの作品わ違いますよ。何しろ面白いのですからw。 凄いボリュームなのでのめり込んでしまわない様に時間を決めて読む、と云う初経験的読書法と成りました。

  • これで終わり!?ってなったけど調べたらこれ続き物だったのか!!
    続編を読むか迷うほどのボリューム感だったけど
    結末が気になりすぎるので読んでしまうのだろう…

  • 続きが気になる!のだけど、SFにはよくあるのだろうか?描写がくどくて、読むのが辛かった…。そして続きものだった…。

  • 【内容】
    謎の惑星ハイペリオンへの巡礼として選ばれた七人。彼らが語るそれぞれの因縁の物語。
    「デカメロン」や「カンタベリ物語」っぽい。その内容はバリエーションに富んでいる。「たんぽぽ娘」っぽかったり「ブレードランナー」っぽかったり。秘境ものっぽかったりラブストーリーっぽかったり。

    【感想】
    有名な作品ではあったけど、じつはそんなに期待してなかった。
    でもけっこう楽しかった。
    (2016年02月10日読了)

  • 一体何が起きているのかわからなかったんですけど……?


     全宇宙の脅威と言われる「時間の墓標」が開きかけ、時を飛び越える怪物シュライクが解き放たれようとしている。「墓標」を閉じて危機を避けるため、七人の男女がハイペリオンにやってくる、それぞれの事情を抱えながら……★
     問題の墓標に到着するまでの間に、彼らはなぜ自分がハイペリオンへと赴くことになったのかを順繰りに話し始める。ここに来る以前の七人の物語がひと通り語られて、謎という謎が出そろったところで『ハイペリオン』は終わっている。続きは『ハイペリオンの没落』へ……★

     焦点は「謎の提出」にしぼられ、解決編をあとに回したことで、負担を逃れた各章がいきいきと機能。七人の話を、ほぼ独立した作品として楽しむことができます。しかも、それだけでも充分に深くてコクがあるエピソードで満腹。

     で、私は不満を感じなかったのです が、
     実は、この本だけを読んでも「つまり何が起きているのか」が皆目わからないんですよ……!
     先が見えない状態でとてつもない長い本をず~っと読んだ上に、ますます混迷が深まる★

     本書の読者の中に「お金返せ」って怒る人がいないか、心配です。ただし、それ(怒る人)は私ではないと言い切れます。

     さっぱりわからないのに読むとはなしに読ませられてしまうくらい、作品の吸引力がサイクロン並みに強いです。
     キーツ、イェイツの文学作品や神話の世界から触発されつつも、SF小説のあらゆる要素をつめこみ、かつ無理を感じさせず、シモンズの建てた骨組みは全く揺らがない。このヴォリュームを書き抜いても続きがあるのだから、著者のエネルギーってまったく。
     単行本で読んだら手首がだるくなったほど重かったけど、不思議な熱気に当てられて1ページ1ページじりじりめくって進みました。この厚さに向かっていく気力と時間がある場合は、読んで一点の後悔も感じません。
     なるほど、時を飛び越える怪物がいますね★

  • 読了

  • 想像力がついていけないよ。訳者あとがきでようやくわかった感も。

  • 四部作シリーズの第一作目。他の皆さんも書いてあると思いますが、話は全くと言っていい程進みません。目的他へ向かう七人の巡礼者たちがなぜ巡礼に参加したのかの経緯を語り合うといったものです。
    SFに用いられる代表的な題材を7つ用いそれぞれの巡礼者の話に当てています。時間逆行や宇宙のワープ走行による時間の流れの差、密宗教、AI、宇宙民族との戦闘など盛りだくさん。
    いろいろな設定の話を見ているようでいて、根幹には一つのキーワードが存在しているのも面白い。
    しかしその反面、一つ一つに着目してみると特出して面白いわけではなくよくあるSFの短編集というような印象を受けました。
    こういったこととまだ話の大本が進んでいないと言う点を踏まえて星三つくらいかなとおもいました。

  • 読み応え抜群。

    つまりは分厚い本です。

    面白さに関しては折り紙つきですがが同じような分厚さのある続編になかなか手を出しづらいというのも正直なところ。

  • 漫画ばかり見ていた時期にはじめて読んだSF小説。
    なぜこんな無駄に長い本を手に取ったのか分からないけど、
    衝撃を受けた。
    文字の中に広がる広大な宇宙。
    7人の主人公たち、巡礼の旅、目的はただ一つ。

    第1章 司祭の物語: 神の名を叫んだ男
    第2章 兵士の物語: 戦場の恋人
    第3章 詩人の物語: ハイペリオンの歌
    第4章 学者の物語: 忘却の川の水は苦く
    第5章 探偵の物語: ロング・グッバイ
    第6章 領事の物語: 思い出のシリ

    それぞれの歩いてきた人生を回想する形で旅を続ける、
    SF版「カンタベリー物語」のような構成。
    小説というものの凄さを知った。

    [1989年、アメリカ、532P、ヒューゴー賞・ローカス賞]

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