- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152033932
感想・レビュー・書評
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あまりに有名なダニエル・キイスの出世作。学生の頃に読んで、友人の間でも回してました。
ストーリーテリングが見事でしたが、ちょうど真ん中で結末が読めるところが玉にキズなんですよね(苦笑)。ちなみに涙はこぼれませんでした。「何とかならないのかなぁ…」とは思ったのですが。
当時目を見張ったのが、訳者の小尾芙佐さんの見事なまでの翻訳。「これ、原文どうなってんの?」と書店の洋書売り場へダッシュしました(笑)が、原文は意外とフツーで拍子抜けしたものでした(チャーリーのスピーチレベルのアップダウンを日本語訳ほど極端にしていないので)。訳者さんで当時すごいと思ったのは、この小尾さんと、トニー・ケンリックの訳をやってらした上田公子さん。私の心の師(笑)。
当時☆5つだったのですが、現在はいろいろ読んだためか、こんな感じ…というところです。ファンのかたも多い本ですのに、ごめんなさい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何度かとまどいながら読み終わりました。
ある意味難しく・・・最後の方は切なくて。
アルジャーノンのことはいつまで覚えていられるのだろうか・・・・ -
読み進めていくと自分も一緒に天才になっていく気がする。
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最初の数十ページは表記がめちゃくちゃなので読むのに苦労したが、その後は楽しく読めた。
有名作品だけあって、一度読んでおいて損はないと思える小説だった。 -
普通に面白かったが、期待していただけに微妙…
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以前から人気がある本だということは知っていて、今回山久智久さんが主演ドラマをやると聞いてドラマを見る前に原作が読みたくなって読んだ。
レビュー人気がすごかったため、かなりハードルを上げて読んでしまったのか、ちょっと思ってたのと違ったかなー。
チャーリィは知能が低く純粋無垢だったから友だち沢山いる、みんな自分の事が好きだと思っていたのに、脳手術で知的になった途端、過去のみんなの対応に悪意があったことを知ってしまう。本当に気の毒。悲しい。
人間は知能が高いがために、きっと色々なことを考えてしまうんだもんね。チャーリィは幸せだったのかな。 -
知的障害を持つ青年が手術を受け超知能を持つ。世界が開けたかに見えたが、そうでもなかった。また、先に手術を受けた白ネズミのアルジャーノンを見て、自分の将来に不安を覚える。
細かな心理描写が丁寧で、文字もチャーリーの知能に合わせた形で書かれている。ひらがなだけなど。
とにかく切ないお話でした。 -
精薄者が未承認新薬でIQ170まで上り詰める過程と、
その新薬の欠陥により加速して元のIQ70を下回る知能に
なっていく過程。その乱高下する知能に絡めた感情の変化のずれなどを見事に描いていると思う。
ダニエルキース氏が亡くなったので追悼読書の一つとして。 -
中学生ぐらいに読み、最後の一行に涙が止まらなかった本。それ以来何度も読み返しては泣いていたが、今回は体調不良だったせいか(風邪気味)妊娠中なせいか、昔のような感動はなかった。
ラストで一気に泣くパターンではなく、知能が高くなり、自分を取り巻く環境が見えてきたからこその苦悩や、家族との再会などにじわりじわりと感動するようになった。