時間を我等に 坂田靖子作品集

  • 早川書房 (1989年4月26日発売)
3.70
  • (2)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・マンガ (224ページ) / ISBN・EAN: 9784152033956

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 早川SFコミック文庫版。

  • 切なさがあるんだよねえ。

  • 【内容】
    短編集。
    お気楽でナンセンスな話がいっぱい。

    【感想】
    坂田さんのええ加減さが満開。
    ナンセンスな話は相性が悪いと「なんやこれ?」となってしまうものですが、ボクには坂田さんのお話は合っているようでただ、愉しい。
    読んでると深刻なことも深刻でなくなってしまい気分が楽になってきます。
    (2017年09月24日読了)

  • 坂田靖子は一時期すいぶんと凝ったのだけれど、そのサガでもって残しているのが、これ。
    中学のころにダリの柔らかい時計と、燃えるジラフを見たショックがひきがねになっているという、「時間を我等に」七篇、「やわらかい機械」七篇、「怪談」がはいった作品集。
    柔らかいということは、他者の侵入を容易にゆるすということだ。ここでは機械だけではない、人間も、時間も、ずいぶんと柔らかいので、本来は強固に生じるはずのの、抵抗も、差異も、ごくごくささやかになっていく。ささやかゆえに、馴染み、ささやかゆえに、ときに際立つ。「予言者」は悲恋です(領主らしき男と気象観測機の時空を越えた愛)。


  • 初版 帯

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

大阪府高槻市出身、石川県金沢市在住。1975年、『花とゆめ』掲載の「再婚狂騒曲」でデビュー。以来、白泉社、小学館など幅広い雑誌で活躍。英国を舞台にした作品のほか、さまざまなファンタジーや日本の怪談・説話を素地にした作品も多い。『闇夜の本』『バジル氏の優雅な生活』『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』『水の森奇譚』『芋の葉に聞いた咄』『磯の貝に聴いた咄』『堤中納言物語』『伊平次とわらわ』など多数。

「2008年 『王朝貴族のおまじない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂田靖子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×