上弦の月を喰べる獅子

  • 早川書房 (1989年8月31日発売)
3.65
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784152034076

みんなの感想まとめ

冒険活劇と深いテーマが交錯する作品で、読者を引き込む魅力があります。多くの感想からは、特に男性にとっての楽しさが強調されており、思わず引き込まれる要素が多いことが伺えます。過去に読んだ読者は、その印象...

感想・レビュー・書評

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  • 人に勧められて読んでみたが、
    面白くなくはない。
    男性にはより面白いと思う。

  • あとで読む

  • ずいぶん前に読んだ。「凄い。」と思った。中身は忘れたが、獏さんの最高傑作はこれだと確信している。あらためて確かめるために古本購入。

  • 螺旋 小難しい

  • なんか難しいことばっか考えるのかと思いきや、なかなかに冒険活劇っていうね。変な虫がいないっていうのが良いね。色々生でも食えちゃうし、簡単に捕まるし、全く苦労してないけど。
    でもまぁ、結局エロいことしか考えてないのかよ、というダモンさんがいるおかげで、哲学っぽくて頭良い系というか、意識高い系のストーリーがすっかり週刊劇画レベルに成り下がってて、これは一般人には助かる。
    そういや最近は螺旋階段って見ないな。

  • 分厚いが価値ある一冊だった。
    とか言ってストーリーもうっすらとしか覚えていないのだが、
    -野に咲く花は幸せだろうか?
    -それは問いである同時に答えである。
    というようなやり取りがあり(わりとキーワード)、数年経った今でもたまに思い出す。

  • 長い。おそらくは仏教的な考え方が根底に流れているお話。自分が無知すぎて理解が難しい。
    が、なんだか頭にずっと残る。
    1回 通しで読んだだけではとうてい飲み込めない。何度も読み、咀嚼をし続けて理解を深めるタイプの小説だと思う。

  • なんだかわからん。
    なのに面白かったというか、文章が好きだというか。
    仏教とSFの絡みというと、百億の昼と千億の夜を思い出した。
    わからん。なのに、惹かれる。
    ふしぎふしぎ。
    夢枕さんの作品に触れるのは初めてかもしれない。わからん。陰陽師が先かもしれないけど。
    わからんのにグイグイ引き込まれるんですよ。すごいな。
    新潟県十日町市に同タイトルの絵があるそうだ。見に行きたい。

  • 2回目。
    螺旋、螺旋、螺旋。
    業と縁。宮沢賢治。

  • しっくりはこなかった。
    この作家にはもっと魑魅魍魎が跋扈する小説が面白いと思う。

  • この世に存在するあらゆる螺旋を集める「螺旋蒐集家」である三島草平は、ある日、現実ではありえない螺旋の階段を目にしてそれを上りはじめる。また、若き日の宮沢賢治は、北上高地で巨大なオウムガイの化石を発見する。2人は時間を超えて融合してアシュヴィンとなり、異世界へ来てしまう。
    アシュヴィンは兄妹であるダモンとシェラと出会い、さらに誰も見たことのない蘇迷楼(スメール)の山頂を目指すことになる。山頂でアシュヴィンは問答を繰り返し、自分が何であるかを知る。
    遍路譚の中に、仏教思想とヒンドゥ的宇宙観を挿入した広大なスケールの作品。「アシュヴィン」の名もアシュヴィン双神に由来してる

  • 伊坂幸太郎氏が受験のさなか夢中になって読み、神を扱ったテーマものなのに最終的に曖昧にせずちゃんと結論が出ている、と絶賛していたので興味を持った。その通り、問答は完結していた。あとがきで著者が言っていたが、これを書くにあたって「逃げないこと」と決めたそうである。章立てが二重螺旋構造になっていたり、文体が内容と共に進化するなど、とにかく凝りまくっている。流石10年かかって仕上げた作品だと思う。自分が進化した時にもう一度読んでみたい。

  • なんとも不思議な話である。
    学生運動で恋人を亡くし、ベトナムで悲惨な後継を目の当たりにして修羅を抱えた螺旋収集家である写真家の男と、宮沢賢治が双人としてひとつの人間となり、スメールと呼ばれる須弥山の国をひたすら上り続ける。
    螺旋、生命と進化の不思議、混沌、宗教、近親相姦、さまざまなモチーフが絡み合って複雑で幻想的な世界を作り上げる。
    「上り続ける世界」という世界観が独特でおもしろい。
    映像化してもおもしろみのない、小説でしか表現のできない物語だ。

  • カオスな作品だった。仏教とヒンドゥー教の世界観が混じったSFというのが、今までのコンフォートブルゾーンから完全に外れていて、途中で何回か読むのをやめようとしたw
    俺にはこんな文章、引っ繰り返っても書けないだろうなと思いつつ。

    世界は螺旋で出来ている。
    面白い神話がある。

    昔、女性が子供を産むときには、自らの手足を切って地中に埋め、一年後に土を掘り返すと、その手足が赤ちゃんになっているのだとか。
    大地が大いなる子宮の役割を果たしていた。
    その村の女性は手足がない。
    子供や夫の世話をしてあげたり、ご飯を作ってあげることも出来ない。
    そこである村で一人の女性が、月に宿る神に祈りをささげた。
    「おお神よ、なぜ私たちは子供を産む時に、手足を切り落とすという苦痛を強いられなければならないのか。」
    月の神はその願いを受け入れて女性のお腹の中に宿って、男性にお腹の中に精を出してもらうことで子供を産めるような体に変えた。
    その代償として、月に一度、月経という形で女性の血を貰うことで。
    その後の進化の過程で、その女性の子供が、手足を切る女性たちを淘汰した。

    神話とは、創造力をかきたてられる。
    我々の生活の中で不変と思われる前提条件も、長い時間の中で見れば変数なのだ。

  • 【第10回日本SF大賞】
     著者本人があとがきである「次の螺旋の輪廻りのために」は本文を読んだ後に読んでくれ、と書いているが、私としては、さきにあとがきをオススメしたいです。
     仏教とか、ヒンドゥー教の知識があればもっと楽しめたかも。

  • もはや20年前の作品。仏教と螺旋を主軸に表裏一体の二面性と宇宙観を、宮沢賢治を触媒にぎっしり書き連ねた小説。発売当時は挫折し、ようやく今読了した。途中のファンタジックな世界は違和感あるけれど。タブーをどろどろした情念で包み、物語は二重構造を持って進む。「螺旋経典」の問答のくだりは、何度読んでもわくわくした。

  •  螺旋蒐集家、宮沢賢治が螺旋の渦に巻き込まれ、双身となった主人公が異界を歩く、冒険小説。ただし、冒険の舞台は宇宙であり、神の領域である、といった風に僕は捕らえた。

     複線、というより示された命題にどう決着をつけるのだと、読んでいる最中に不安に思い、ついには訝しんだが、杞憂に終わった。結局どうなんだ、という疑問は解消されなかったが、物語の結末には確かなカタルシスを感じることができた。仏教的思想を前面に押し出しながら、人間を離れることのなかった進行には非常に好感を持った。

     文章の段替えが多用され、長い話だがスラスラ読めた。長編を円滑に読ませる文体だと思う。

     作者はあとがきにて逃げないことに成功したといったが、やはり逃げてるんじゃないかという、僕の邪推、むしろ薄暗い本心が星一個を減らす結果となった。以上。

  • 文庫でも持ってるにも関わらずハードカバー版も買ってしまった。
    螺旋と進化と遺伝子と仏と宇宙の物語。
    荒削りさはあれど、読むたびに胸が熱くなり泣ける。凄い物語。

  • 世界を語るSFの金字塔です。光瀬龍が時の支配者なら、夢枕獏は螺旋の魔術師、でしょうか。物語に仕掛けられた螺旋の仕掛けも秀逸なら、作中にちりばめられた問答も伝説も科学も、全てが一級品。何よりあれほど壮大に広げたイメージを綺麗にまとめているのが素晴らしいの一言です。

  • 濃い。こう、夢枕の原液飲んだ感じです。
    カルマがかわいい。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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