24人のビリー・ミリガン 下: ある多重人格者の記録

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152035264

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  • 恐ろしい現実。

  • 2001/3/6
    「教師」が誕生したことによって、ビリーの力が明かされた。人格が分裂した様子から逮捕に至るまでが事細かに書かれていた。後半は精神病棟での様子がつづられていた。社会的批判を浴びながらも医師や看
    ゴ師の支持を受けながら強く生きて行こうという彼の姿には感銘を受けた。しかしその裏には数々の苦悩があったことだろう。

  • 読んだ当時は目新しく、とても興味深かった。

  • ビリーの中には実に24もの人格が潜んでいた。性格、知能、年齢、国籍、性別さえ異なるこれらの人格はいかにして生まれたのか。「基本人格」のビリーは一貫した意識を保てない不安定な状態に苦しみ、何度も自殺を試みる。やがて治療により回復のきざしが見え始めるが、世間の好奇の目や反発にさらされ、劣悪な環境の施設に移される可能性が出てくる…。多重人格の世界を通して、人間の心とは何かを問いかける衝撃の実話。

  • これはドキュメンタリー。SFのように感じてしまう。

  • アメリカで起きた事件を著者が、事件の犯人であるビリー・ミリガンを取材して書かれたものです。全二巻

  • 裁判。
    牢獄に入れられる。
    最悪な環境で、教師がいなくなり、断食をはじめ、
    みんながやりとりできなくなった。

    自殺願望を持つようになる。

    結婚相手から逃げられる。

    アーサーやレイゲンもいなくなり、誰だか分からない状態に。

    殺人事件の容疑者として逮捕され、
    絵が描ける部隊が絵を描いて売り、映画の監督?として生活。

  • 最初に読んだのは中学生の時。その時は、ただただ本全体が怖かった。今、再度読んでみて悲しさが残る。なぜ中学生の私が怖がったのかと考えてみると、上巻の写真。ビリーが家族と映っている写真。妹のキャシーの肩の上がり方。きっと私には拒否のような感覚を感じたのだと思う。あと、犯罪、レイプということがただただ怖かったのだと思う。

    今は「多重人格」に自分の視点が移った。ビリーの幼児期の継父による凄まじい性的虐待から彼を生き残らせるために色んな人格を作る必要がった(もちろん無意識のうちに)とわかる。
    読み進めていくうちに、ビリーの人格の中の人たちが消えてほしくないと思った。私は特にアレンとトミーが好きだ。みんなそれぞれ生きるのに一生懸命だ。自分の記憶にない部分をどうにか辻褄を合わせて必死に生きている。良かれと思ってしたことが犯罪につながってしまう。ビリー本人に限らず人格の皆が混乱していた。安心、安定を求めていた。その部分に自分の心が動き、悲しい気持ちになった。

    人格の一人、レイゲンが「時間を盗まれた」と繰り返し言う。
    自分を考えると、「時間を盗まれた!」なんて思ったこともない。
    「あの時間を返してほしい!」とは今までに思ったことはあるけれど。。。(苦笑)
    痛みも、悲しみも苦しみも喜びも楽しさもたいていは覚えているし、感じている。都合よく忘れてくれている出来事もあるけれど。。。
    自分にとって嫌なことはなるべく感じずにうれしいことだけ楽しいことだけ感じたいって願うけれど、マイナスもプラスも全部感じてこその「私」、「私の人生」なのだと思った。
    すべてを感じることこそが「尊いこと」「自分を生きること」なのかもしれないって思った。
    「時間を盗まれた!」悲しく、怖ろしいことだなぁ。。。そうすることでしか生きていけないビリーと人格たち。
    彼(彼ら)の晩年に安らかな時間が流れていることを望む。

  • '95.5に同僚から借りて読了。

  • 何か最終的にすごく苦しそうだったので、続編も図書館で借りたけどそっちは挫折した。

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