快適な日々 (リヴァーサイド・プレス)

海老沢泰久

• 早川書房 (1994年2月24日発売)

感想・レビュー・書評

[酔仙亭さんの感想 · 2009年8月19日]

　海老沢が、イギリスに遊んだ時のエッセイを集めたもの。　自分自身、スコットランドにて二ヶ月近く滞在して､それほど間がなかったので手に取った覚えがある。　スコットランド・パリ・ワシントンD．C．と、二ヶ月以上過ごして、その後、惨めな日々を送っていた最中でもあり、何となくしんみりとそして、懐かしく読んだ覚えがある。　おもわず、エディンバラに移り住みたく（逃避行か？）なったものよ。　　以前に取り上げた「青い空」は、より評価されても良い作品であり､個人的には、海老沢の最高傑作であろうと思っている。　ノンフィクションでは「美味礼賛」であり、エッセイでは本作が、抜群に面白いと思う。　氏は、「青い空」に向かって逝ったのであろうか。