ガラパゴスの箱舟 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152076397

作品紹介・あらすじ

1986年、経済恐慌と戦争と疫病とに見舞われた人類は、滅亡へと向かった。だが、と称するガラパゴス諸島遊覧の客船バイア・デ・ダーウィン号はエクアドル崩壊の直前に、奇妙な巡り合せの男女を乗せて港を漂い出ていた。船長、女教師、結婚サギ師、身重の日本人妻、盲目の娘、6人のインディオの少女たち。進化論で有名なガラパゴス諸島に孤立した彼らとその子孫が、百万年かけて遂げた新たな進化とは?いつにもまして素晴らしいヴォネガット節が冴える、書評子絶賛の最新傑作!

感想・レビュー・書評

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  • 504

  • 巨大脳は発展・進歩ばかり愚かな人間に命令を下す。人間はそれに至極従順すぎである。余りにも。
    マンダラックスいわく―

    好奇心は、活発な精神に備わる永久的かつ確実な特質である。

    さらに―

    いかなる種類の懐疑も、それにとどめを刺せるのは行動のみである。


    人間は愚かだ。止どまることを知らない。

    少しは一息したらどうだろう。



    カートウ゛ォネガットの作家としての心情も反映されているようにも感じられる作品。



    たとえこの惑星に1人しか自分を知るような人がいないとしても、空気に空気の筆で書き続ける。

    なんて美しい。

  • 文明社会への皮肉がこめられている。
    最後のオチが、最高におもしろい!!
    そんなのアリ?!う〜ん、あってもいいかも。
    続きは、「アフター・マン」か?!

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著者プロフィール

1922-2007年。インディアナ州インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表する作家。代表作に『タイタンの妖女』『母なる夜』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』『チャンピオンたちの朝食』他。

「2018年 『人みな眠りて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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