悪童日記 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房
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感想 : 241
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152077042

感想・レビュー・書評

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  • 一つ一つのエピソードが短くて読みやすかった。

  • 積読崩しの一環として。タイトルは知っていたが、こんな話だったとは……。今年の終り間近にとんでもない本に出会ってしまったかもしれない。最後に別の道を選んだふたりの続きが早く読みたい。(『二人の噓』も『第三の証拠』も幸いにして手元にあるのだ……)

  • 淡々と非日常な、日々が続きます。
    簡潔に日々を綴っていますが、起こる出来事は濃いです。
    とても楽しく読めました。

  • 5、6回目の再読。2020年10月14日(水)ブックオフ大阪難波中店で購入(税込210円)したものを読む。この前日、13日(火)にもアマゾンマーケットプレイスで1冊購入したところ。これまで7、8冊は購入してるはず。もっとかもしれない。

    10月15日(木)に読み始めて(たぶん)、10月18日(日)に読み終える。初めて読んだときのような感動はないけど、それでもやっぱりいい。

  • 子供の日記風の小説です。ただ、感情がないし、書かれている内容が壮絶なものが多く読むのがつらいです。

    訳者さんのインタビュー記事もあったので本の参考になれば

    https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2020/02/post-92192_1.php

  • 過去の既読本

  • 第二次世界大戦のハンガリーが舞台(と思われる).疎開のため田舎町に住む意地悪で不潔な祖母に預けられた双子.知恵を生かしてしたたかに成長していく.淡々とした語り口がよい.

  • ハンガリー?が舞台の第二次大戦時,大都会から一面識もなかった祖母の家に疎開してきた双子の兄弟.彼らが二人でお互いを育てていく日々を日記に綴ったもの.戦争,貧困,いじめ,セックス,宗教,強制収用所,脱走兵,仕事,勉強,あらゆることが,感情のような不確かなものを廃した文章で記録されていく.そして彼らの確固たる正義が示されて,所々溢れる想いが滲み出ているような気がした.
    三部作ということで次が気になる

  • 戦争と占領、そして開放と呼ばれる新たな占領。極限状況において極限の倫理を確立する双子の日記。訳者が反語的と解説してあるように二人の主人公は無数に悪事を働くが本質的には悪ではない。彼らを取り巻く時代と環境にこそより明白に悪を見出す。

  • 面白かった。
    第二次世界大戦下フランス、お婆ちゃんの住んでる家に疎開して行く双子の話。
    悪童ってタイトルから「坊ちゃん」みたいな話を想像してたけど、むしろ今時のラノベっぽく、驚いた。

    リアルな戦争を扱っているけど、主人公はあり得ないほど淡々としていて、そこが面白い。
    宝石に目が眩んだお婆ちゃんがユダヤ人を毒殺しようと目論んでるところ、双子に脅されて諦めるシーンが良かった。

    変態の将校とか、ロリコンの神父とか、印象的なキャラクターが多い。(こう書き並べるとシモの話が多い。)

    女中がエロくて好きだけど死んでしまった。兎っ子もエロかったのに死んでしまった。最後は幸せだったんだろうか。

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著者プロフィール

1935年オーストリアとの国境に近い、ハンガリーの村に生まれる。1956年ハンガリー動乱の折、乳飲み子を抱いて夫と共に祖国を脱出、難民としてスイスに亡命する。スイスのヌーシャテル州(フランス語圏)に定住し、時計工場で働きながらフランス語を習得する。みずから持ち込んだ原稿がパリの大手出版社スイユで歓迎され、1986年『悪童日記』でデビュー。意外性のある独創的な傑作だと一躍脚光を浴び、40以上の言語に訳されて世界的大ベストセラーとなった。つづく『ふたりの証拠』『第三の嘘』で三部作を完結させる。作品は他に『昨日』、戯曲集『怪物』『伝染病』『どちらでもいい』など。2011年没。

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