- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152077516
作品紹介・あらすじ
日本企業ナカモトがロサンジェルスに建設した超高層ビルで、美人モデルが殺された。階下のフロアでは、マドンナやトム・クルーズをはじめとする日米の有名人ばかりを集めたオープニング・パーティーが進行中だった。緊急連絡をうけた渉外担当官のスミス警部補は、日本人がらみの事件に豊富な経験を持つコナー警部とともに現場に急行する。しかし、ナカモトの現場責任者イシグロは、なぜか強硬に捜査を拒む。しかも、犯行時の現場が映っているはずの警備用ビデオテープは、謎の日本人によって持ち去られていた。経済摩擦で緊迫する日米関係を背景に、捜査は困難を極めるが…。刊行と同時に全米でセンセーショナルな話題を巻き起こし、ベストセラー・リストの第一位に躍り出た大型サスペンス。
感想・レビュー・書評
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#2457-218
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1、不可解な事件が発生し、
2、主人公(狂言回し役とオッドマン役)が、
調査を進め
3、調査を依頼した側のシステムに欠陥を発見し、
4、そのシステム保持者の人為的ミスで、
主人公達は、数々の危機に遭遇する中で、
5、豊富な知識もしくは機知でシステムの欠陥を補い
あるいは、そのシステムを活用し、
6、中心的テーマを解決する。
7、だが、それには、一応の解決にすぎない。
そのうらには、根本的な問題が、・・ -
バブル期の日本がアメリカ経済にどんどん食い込んでいった時代の話。日米の経済摩擦を描きながら、アメリカ人から見た不思議な日本人がおもしろい。映画は最悪だったが、原作は細かい点まで描かれている。それにしても、このときに勢いはもう見る影もなくなったな。
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イヤ-時間かかった。何回も読むのをやめようかと思った。1992年発行の本をいまごろ読んだんだもんね。おくれてら-!。
でもバブルのころ、ニッポンはすごいお金持ちだったんだ。アメリカの技術をパクッては改良して、アメリカに売って大金で会社を買収し、ビルを買収し、まったく今の中国と同じことをやって顰蹙をかっていたんだんだね。今(2011年)から見るとウソみたいなはなしだ。これからどうなるんだろうね。小説より奇なりだ。 -
バブル景気を背景に日本企業がアメリカ経済にどんどん食いついていた時代。理解しにくい日本人の気質を背景に、文化的ギャップをおりまぜながら展開する刑事ドラマ。映画はいかにもなステレオタイプ作品だったが、原作のほうはきちんとアメリカ好きな日本人と日本マニアなアメリカ人などの人物が描写されていて面白い。
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日系企業の落成式で殺人事件が起こるが、ビルの責任者である日本人が捜査を頑なに拒む。日米の経済摩擦を背景に捜査は困難となる。当時のアメリカから見た日本というイメージがよく分かり興味深く楽しめました。