ジョゼフとその恋人 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房 (1993年3月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784152077776

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  • 歴史の教鞭を取っているジョーと、その恋人の小説家である the Old Man。the Old Man は老いを意識しながらも若い恋人、また彼が作った人間関係を楽しんでいる。
    当然自分が先に死ぬと思っていた所、ジョーが交通事故で亡くなってしまう。
    葬式を済ませ、あらゆる手続きを終えて、海に死にに行くthe Old Manだが……

    the Old Man の老い、疲れ、愛惜は切ない。周りの人々が気を遣い、それを受け入れる度量はあるが、友人の若い男の子に付き添われている間、若造に何がわかると思う気持ちもある。恋人が死んでから全て第三者目線で自分の行動を見守る自分がいる。ショックを受けているのは明らかだが、表面には現れず……自殺の発想するほどなのに。
    恋人のホモフォビアの父親が、「何で神様はあんたを先に召さなかったんだ? あんたはただの老いぼれたオカマじゃないか、老い先が見えてる人間だ」と感情をぶつけても、怒りや動揺を見せない。
    しかしエンディングで泣き出すリリシズム、遺された側の悲痛さが胸に迫ります。
    よくこんなにつぶさにキャラクターの心情や周りの情景を描ける。才能だなあ。

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