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本 ・本 (100ページ) / ISBN・EAN: 9784152078179
reinouさんの感想
2017年1月6日
1993年刊。アフリカ東部は人類揺籃の地。そこでは、最古の二足歩行人種アウストラロピテクス・アファレンシスの化石が発掘されるなど、古人類学者のメッカともいえる地だ。もちろん、アファレンシス発見だけではない。従前より脳容積が格段に増え、ホモ・サピエンスへ一歩踏み出したと評してよいホモ・ハビリス(約170万年前)の化石が、タンザニアのオルドバイ峡谷で発掘された。本書はその発掘に至る経緯と古人類学への影響を解説。発見から20年も経過し、爾後、様々な発見・論争が積み重なっているが、ホモ・ハビリス発見は重要な画期。 こういう積み重ねが重要な学問であるし、発掘のリポートは重要な先例でもある。その意味で、学術書ではないものの重要な意味を持つ書と言ってよい。