すべての美しい馬

  • 早川書房 (1994年4月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784152078414

感想・レビュー・書評

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  • 冒険あり恋愛あり、そしてビルディング話でもある。西部劇のようなストーリーであるがこの作家の特徴であるすべてが地で書かれているので読みにくさはある。同じ作家のロードのほうが自分にとってはわかりやすかった。

  • 美しい作品、というのはあえて挙げようとすると
    とてつもなく少ないものです。
    でもこの作品はたとい結末があれであろうとも
    美しいんですよね。

    それはどこか引いた感じの文体だからかもしれません。
    たとえそれが無実の罪をかぶる形になっても
    思った形のハッピーエンドを得られなくても。

    少年たちは、荒野を目指していくのです。

  • コーマック・マッカーシー氏の作品を久し振りに読んだが、本当に素晴らしい。アメリカやメキシコの大自然が目の前に迫ってくるような迫力が、彼の文章にある。詩的な表現は読む者をふっと浮遊させる。この物語世界に誘われるような『浮く』感覚だ。マッカーシー氏らしい句読点のない文章も癖になるのは当然であろうこれはまさにマッカーシー節なのだからと納得するあたい。

  • 『プリズンブッククラブ』のなかで、読んでいる人がいた本。語り手の旦那さんだったかな?
    50年代、牧畜業をするためにテキサスからメキシコへ馬に乗って不法入国する16歳の若者が主人公。馬と彼が強く美しい。
    文章が、一文がとても長くリズムがある。これが異様に美しい。フォークナーの衣鉢を継ぐといわれている、ってなるほど。

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著者プロフィール

【著者略歴】
コーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)
1933年、ロードアイランド州プロヴィデンス生まれ。 現代アメリカ文学を代表する作家のひとり。代表作に『すべての美しい馬』『越境』『平原の町』から成る「国境三部作」、『ブラッド・メリディアン』、『ザ・ロード』、『チャイルド・オブ・ゴッド』(いずれも早川書房より黒原敏行訳で刊行)など。

「2022年 『果樹園の守り手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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