ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 (Hayakawa Novels)

  • 早川書房
3.36
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本棚登録 : 203
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152078674

作品紹介・あらすじ

失われた思春期の憧れ。ほろ苦い想い出にぼくらの胸がうずく。青春の驚異と絶望を斬新な手法で描き、異彩を放つ処女小説。

感想・レビュー・書評

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  • 映画「ヴァージン・スーサイズ」の原作小説。
    これを読むと、映画はかなり原作に忠実に作られてるんだってわかる。

    末娘のセシリアの死後、リズボン家がだんだんと崩壊していく様子が生々しい。
    この小説の語り部はリズボン家を外から見つめていた“元・少年”で、当時リズボン家の姉妹に憧れを抱いていた彼らは、大人になっても中年になってさえも、姉妹たちの影から逃れられずにずっと心に抱えている。

    人の心を解き明かすのなんてやっぱり不可能なんだと思う。まったく同じ人間にならない限りは。

    淡々としててどこか気だるく、乾いた印象の青春回顧録。

  • [07.10.27]<県

  • 『ヴァージン・スーサイズ』の原作。「ぼくら」が語る。以下気になった点。火葬人気の高まり(36)、自殺・企てと遂行の男女比(97)、ミスタ・リズボンがミセズ・リズボンを「娘たちの母親」と言っている(112)、的確なオードリー・ヘップバーン評(126)、髪の分け目(132)、バーベキュー禁止令(240)。

  • 旅のお供に購入。途中で飽きたので、了読できる気がしない。

  • 末っ子が医者に向かって言った、あの一言ですよね

  • むせるほど甘ったるい腐った芳香、狂った果実。枯れゆく花の美しさをどうして留めることができよう。見守ることしかできなかった、手を差し伸べようとも握り返してはもらえぬ儚い想い。「われら」と語る青年たちの恋心は茫漠としていて特定されていない。自殺した美しき五人姉妹は象徴のように幻影のように実体を隠す。ベトナム戦争末期のアメリカの鬱屈とした焦燥、郊外のコミュニティとその中のファミリーの閉塞が、息苦しいほど濃厚な臭気となって迫りくる。守れなかった、助けれなかった「われら」嘗ての青年たちの追憶が物悲しく余韻を残す。

  • ソフィアコッポラの映画が大好きで、特にヴァージンスーサイズは何度も観ているので、原作手に取りました。原作も良かったけれども、映像のイメージが強かったので文字のわかり難さを感じた。文が、精緻でユーモアや比喩もあって、良かったけれども、映画が好きです。やっぱり。

  • 映画を見て数年後に購入。
    これは映画のほうがいいかもしれない。

  • 表紙を見た瞬間にフラッシュバックしてくる、キルスティン・ダンストの誘うような、匂うようなオーラ。
    窓越しにこちらを振り向くTシャツ姿の彼女に一発で降参させられた印象深い映画。
    ソフィア・コッポラが最初の映画に選んだのがこの小説。
    甘い断片となって積もっていたティーンの頃の塵が巻き上げられたような読後感。

    人数は異なるけれど、5人の美人姉妹ときいてすぐに浮かぶのがギリシア神話のプレアデス。
    彼女たちはオリオンに追われ、ゼウスによって星に変えられたという。
    そして天上で姉妹一緒に空を巡り、冬になると青く輝く姿を見せてくれる。

    ヘビトンボが飛ぶ季節にリスボン家の5人姉妹の思い出が蘇る。
    封じ込められた少女たちの心は逃げ場を探してついに永遠の自由を手に入れる。
    歳を重ねるとフェードアウトしていく筈だった甘ったるい体験が、その絶頂で突然未来を失い、却って強烈に心に焼き付く。
    張り付いた映像を再生したくて、弾けたピースをつないでいく五人姉妹の物語。

    様々なテーマを含んでいるけれど、ラックスが気になるのは彼女が抱く象徴のせいかも知れない。
    窓越しのラックス。
    クイーンに選ばれたラックス。
    アメフトの競技場で仰向けに寝転ぶラックス。
    そして車に乗り込んできてキスの嵐をして去っていくラックス。
    生きることにどん欲だった筈のラックスがなぜ自殺を選んだのか。
    ピースは完全には埋まることはないけれど、これがすべてはまったとしても、やっぱり理解できるとは思わない永遠の謎。

    少女。

  • 私の一番好きな映画、ヴァージンスーサイズの原作です。

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