リトルジョンの静かな一日

  • 早川書房 (1995年1月7日発売)
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本 ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784152078971

感想・レビュー・書評

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  • 長田弘の『読書からはじまる』で紹介されていたことがきっかけで読んだ。ノスタルジーに溢れた一冊。祖父、娘、孫息子と視点がころころ変わるのが読みにくいが、それぞれの時代や生き様が目の前に立ち現れてくるような息遣いのある作品。リトルジョン、意外とモテるし、全然平凡じゃない。アメリカの奴隷というと大きく黒人(ニガー)と先住民としてインディアンくらいしかわからず、「ヒッタイト」「ランビー」などは、文中から意味を探ることになるのだが複雑な気持ちになる。教理問答もアメリカの作品でたまに見かけるが本当のところはよくわからない。丁寧な描写に、異文化を感じた。

    あと、海外文学の翻訳物で初めて、蝉の声の描写を読んだ。「フライパンではじけるベーコンのようなセミの鳴き声」

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