伝染病: アゴタ・クリストフ戯曲集

  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152079275

作品紹介・あらすじ

政治ゲーム、ドタバタ・アクション、風刺劇、詩的戯曲。好評『怪物』につづく、日本語版オリジナル戯曲集第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • <収録作品>
    「鼠が通る」 Un Rat qui passe (1972)
    「灰色の時刻、あるいは最後の客」 L'Heure grise ou le dernier client (1975)
    「伝染病」 L'Épidémie (1974)
    「星々を恐れよ」 Il faut avoir peur des étoiles (1977)

    <ひとことコメント>
     日本語版オリジナル戯曲集第2弾です。

  • 自殺の伝染病を広めて村から村を滅ぼし行く一行がいる。自殺伝染病の周囲への感染を防ぐため閉鎖された村にひょっこり入り込んだ男が森で首をつった美しい女を救うが女はしきりに死にたがる。消防士やら女医やら説得師やらが現れて滑稽なやり取りを繰り広げる伝染病。
    もう一編は、自殺した妻とやってきたその家族たち、養父のアナーキズム活動の為にゲームを続ける古書店主のやりとり。
    お互いの思惑がすっかりずれていて滑稽な人間関係をいつもの文体の調子で描き出していて面白い。

  • (2006.06.01読了)(2000.02.04購入)
    副題「アゴタ・クリストフ戯曲集」
    アゴタ・クリストフの日本語版オリジナル戯曲集「怪物」には、五編の戯曲が収められていましたが、「訳者あとがき」に書かれていたように、戯曲は後四編あります。
    この本は、残り四編の戯曲が収められています。「鼠が通る」「灰色の時刻、あるいは最後の客」「伝染病」「星々を恐れよ」です。

    著者 アゴタ・クリストフ
    1935年 ハンガリー生まれ
    1991年 「悪童日記」日本語訳刊行

    ☆関連図書(既読)
    「悪童日記」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1991.01.15
    「ふたりの証拠」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1991.11.15
    「第三の嘘」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1992.06.15
    「怪物」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1994.07.15
    「昨日」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1995.11.30

    (「MARC」データベースより)amazon
    政治ゲーム、ドタバタ・アクション、風刺劇、詩的戯曲。「悪童日記」以前に書いていた戯曲9篇のうち5篇を収録した「怪物」に続き、本書は残り4篇を収めて贈る日本語版オリジナル戯曲集第2弾。

  • 『悪童日記』のアゴタ・クリストフによる戯曲集2冊目。

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著者プロフィール

1935年オーストリアとの国境に近い、ハンガリーの村に生まれる。1956年ハンガリー動乱の折、乳飲み子を抱いて夫と共に祖国を脱出、難民としてスイスに亡命する。スイスのヌーシャテル州(フランス語圏)に定住し、時計工場で働きながらフランス語を習得する。みずから持ち込んだ原稿がパリの大手出版社スイユで歓迎され、1986年『悪童日記』でデビュー。意外性のある独創的な傑作だと一躍脚光を浴び、40以上の言語に訳されて世界的大ベストセラーとなった。つづく『ふたりの証拠』『第三の嘘』で三部作を完結させる。作品は他に『昨日』、戯曲集『怪物』『伝染病』『どちらでもいい』など。2011年没。

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