われらのゲーム (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房 (1996年5月30日発売)
3.50
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784152080080

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ウクライナ関連の仕事をすることになり、本棚のこの本と目が合い、再読。

    すっかり忘却していたが、ソ連解体後から、ロシアはロシア帝国の再興を夢見ていたのだ。そして、その夢は、21世紀の今も続いていたのである。一方で、排外的夢に徹底抗戦する民族の誇り。

    我々島国の日本人には到底、大陸の思想、つまり身を賭して具現化する思想は理解できないと思う。ロシア文学も読んできたが、本当に理解できていたのか、文字を追っていただけではないかというショックに陥りかける。いや陥った。

    ジョン・ル・カレの小説は、概して物語が展開するまでに時間がかかる。それを知っているので、2段組、350ページの本を、諦めずに辛抱強く読み進む。

    もう少し翻訳の日本語がこなれているといいのだが、自分自身の言語処理能力も低下しているので、すっと頭に入らない文章は何度も読み返すことになる。え?今、なんて言ったの?とビデオを再度戻して見直す感じ。これはよくない。

    しかし、何もかも捨てて、身ひとつで友人を追いかける潔さと覚悟が、私にあるだろうか。生きることは、かくも厳しい選択を強いるのか。カタルシスのないエンディングは辛い。

  • もともとソ連が崩壊したときに大量の国が分離したけど、ロシアはまだまだでかくて、中にはそうか、共和国とかいっぱいあって、でもってそれぞれの国は、ぶっちゃけ全然わからん。イングーシ共和国なんて言われてもいったいどこのことやら。wikipediaで調べるレベル。そして調べてみて。。やっぱり遠いな。思うに世界はまだまだ広くて、アフリカ!とかアジア!みたいなくくりから微妙に外れるような黒海の周りとか、でも自分が知らないところでもいろんな事が行われてて、そこでロシアやら英国やらのスパイが頑張ってるってどんだけーって。にしても世界のことやっぱ知らんよなぁと思い知らされるのだった。

  • ジョン・ル・カレ著。

全3件中 1 - 3件を表示

ジョン・ル・カレの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×