- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152080851
感想・レビュー・書評
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これは楽しめた!!
ストーリーは・・・聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、3人の脱獄囚に乗っ取られた。彼らは、放置されたままの食品加工場に生徒たちを監禁してたてこもる。FBIの危機管理チームの人質解放交渉担当者ポターは、万全の体制をしいて交渉にあたるが、冷酷にも、生徒の一人が凶弾に倒れてしまう。聾学校の教育実習生メラニーは、生徒たちを救うために、独力で反撃に出ようとするが・・・。
長い小説だが、一気に読めてしまう。話の展開も、すこぶるスピーディーだ。海外ドラマの「24」を観てるような小説。
ラスト近く、人質事件が解決したかと思うと、すごいドンデン返し!ページ数が、少し残ってたから、「もう、これで終わりなのかな?」って思ってると、予想もしてなかった展開に・・・。
推理的な要素は少ないものの、充分に楽しませてくれる小説だ。
ドンデン返し好きには、オススメ出来る一冊!! -
聾学校の生徒と教員の乗るバスが3人の脱獄囚に乗っ取られる。彼らは食肉加工場に監禁され、FBIのポターが犯人と交渉にあたる。
人質解放交渉の緊迫感はドキドキして読めて、映像向きな作品。
ジェフリー・ディーヴァーらしいどんでん返しもあるけれど、ラストの救いようのなさで、ライムの方が良いなぁと。 -
海外サスペンスもの。
舞台は聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、三人の脱獄囚に乗っ取られるところから始まる。彼らは、廃屋同然の食肉加工場にたてこもる。そこに呼び出されたのは人質交渉のエキスパート、FBI危機管理チームのポター。犯人との交渉手段は一本の電話回線のみ。人質は聾者、残忍な犯人、抜け駆けするマスコミ、手柄を横取りしようとする政治家達。幾多の人質交渉を手がけてきたポターといえ事態は困難を極める。はたして無事人質を救出することができるのか!?
ストーリーや人物設定はよくあるパターン。まるでハリウッド映画から抜け出してきたかのよう。
設定としてはありがちなのだが、物語のプロットは間違いなくおもしろい!
序盤から目まぐるしく展開するストーリー、電話一本で繋がった犯人との心理戦はまるで映画を見てるかのよう。
事実、僕は主人公のポターを「ラッセル・クロウ」、犯人のルーを「ピーター・ストーメア」、人質のメラニーを「ダコタ・ファニング」に置き換えて読んでいたぐらいだ。
作者は映画にもなった「ボーン・コレクター」で一躍ベストセラー作家となったらしい。
この作品もいつか映画化されるかもしれない。
ハリウッド映画好きにはオススメ。