- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152081131
感想・レビュー・書評
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数ページ読んだだけで、面白いと確信できる、かなり安定感のある良作
たまたま図書館で見つけた私にグッジョブと言いたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近未来的で原始的でみずみずしくもシュールでナチュラル。おずおずと野菜の種をまき始めるシーンから興味深くぐんと面白くなった。エンディングは読者に思い切り想像力を投げかける。
アウトドア、サバイバルでもあり、いろいろ冒険心に満ち、あこがれる世界でもある。この小説は心の中にしっかりと影を落としたように思う。
猪の狩りを回想するシーン。“イノシシにも本能があった。子供を連れて水を飲みに来て、命がつきるまで弾丸に抵抗した” この1行は繰り返し文字を追った。はかなくも命の深さ尊さをあらためて感じる。 -
図書館期限切れ
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小学生の頃出会った作品。
森に住む姉妹が外界と断絶され、手を取り合って生きる。
自給自足という生き方について肯定的になったきっかけ。
印象に残っている所は、小麦粉の中に蚕か何かの幼虫を発見して、
妹がたんたんと処理してその小麦粉を調理するところ。 -
もしも、電気や電話が止まってしまったら・・・ガソリンが無くなってしまったら・・街が死んでしまったら・・・という具合に物語は進んでいく。
もしも!!の時に主人公のネル(17才)姉のエヴァ(18才)がとった行動は、小説とは思えないくらい鈍いもので、それが何となく現実味を帯びていて、思わず共感してしまう。 そんな中、成長していくネルに思わずエールをおくってしまいました。