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本 ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784152081582
感想・レビュー・書評
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暗夜を渉る (Hayakawa novels)
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<ジェッシイ・ストーン・シリーズ>第1弾。ロバート・B・パーカーの女性探偵<サニー・ランドル・シリーズ>を読んだところ、主人公サニーが本書のジェッシイ・ストーンと出会う場面があった。<サニー・ランドル・シリーズ>を読み終えたので、あのジェッシイはどういう過去を持つ男なのかが気になり、本書を手に取った。ストーリーは至ってまっすぐなもの。事件自体にも捻りはない。このシリーズもサニー・ランドル・シリーズ同様に主人公の内面の葛藤を描くことに重点を置いているからだ。第1弾を読んだだけだが、明らかにそう感じた。ハードボイルド系の小説で、チャンドラー系。著者のロバート・B・パーカーがチャンドラー好きだというのがよくわかる。主人公のジェッシイが逃げた女房に未練がましいのが、情けなくもある。それが原因で酒に溺れてしまうのもどうなんだろう。まして仕事にまで支障をきたすとは……。ハードボイルド小説の主人公が精神的に弱い。う〜ん。考えさせられる。今後、どのように気持ちを整理していくのか。サニー・ランドル・シリーズと似かよったテーマである。何らかの答えは出るのか。
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