- 早川書房 (1998年5月22日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784152081599
感想・レビュー・書評
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一言で、意味が分からない。
タイムクエイクという現象が起きたことだけは分かったが、それだけ。
ストーリーがどう繋がっているのか、この表現はジョークなのか、まず小説なのかエッセイなのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヴォネガット最後の作品。もっとヴォネガット作品を読んでから、これを読むと、わかることがたくさん増えると思う。
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最新かつ最後の作品
これはカート・ヴォネガットの最新作(「ホーカス・ポーカス」に続く作品)であると同時に最後の作品であるとされている。残念ではあるが、これ以上の作品はもう出てこないような気がするのも確かである。
宇宙の異常により、すべてが2001年から1991年に逆戻りしてしまう。そして、人々はまったく同じ経験を二度するというのが大まかなストーリーである。この紹介を信じてタイムパラドックスものだという先入観でこの作品を読むと大いに面食らう。
実はこの作品はまったく小説の枠を越えている。細切れな文章に加え、時間的にも場所的にも真実と仮想も、あっちこっちいったりきたりの展開。しかも、自身のエッセイをはさんだり、自叙伝的なことも書いたりしているから、非常に混乱する。
混乱を極めるのは、作者の代弁をする架空の老SF作家「キルゴア・トラウト」(ヴォネガット作品でほぼ毎回登場するキャラクターである)とカート・ヴォネガット自身が物語に登場することである。
どっちが本当の作者自身なんだろうか? どっちが真実を語っているのだろうか? とにかく難解というよりも混乱すること請け合いである。
しかし、しかし、しかし、最後のほんの数ページにいたってようやく全貌が見えてくる。宇宙にタイムクエイクを起こさせた理由が見つかる。エピローグ(いつもの通り、プロローグとエピローグがついている)ではそれがよりはっきりするし、最後のあとがきでそれはもっとクリアになる。いい作品だ。時期を見て読み直ししたいと思う。次の作品は無いと確信できたから。
ヴォネガット自身の言葉
これは一本立ちの作品じゃない。
一冊の長い本の最終章なんだ。
その長い本というのは、これまで活字になった
わたしの全作品、全仕事というわけさ。
私の反論
ヴォネガットさん、違うね。
あなた自身が作品中に書いているように
本というのは、手と目、さらには脳と心を
ある精神的な冒険に連れ出してくれる。
今回の作品は、あなた自身の現実の人生と、
自身によって連れ出された冒険の人生と、
このふたつをあわせた、ご自身の全人生というわけさ。 -
もっともっと後になってこれをもう一度読みたい。その時は多分何かが分かるはず。
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宇宙のしゃっくりが自由意志のすばらしさを教えてくれる。。
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ヴォネガットが筆を折った最後の小説。といいつつ来年、なんか出るみたいなんだよなあ。ヴォネガット・ファンにとっては、これ以上のプレゼントはありません。キルゴア・トラウトと作者の対談まで登場する。これを読み終えたときに、これまでのヴォネガット作品の長い旅が終わります。オススメしますが、ヴォネガットを読んでない方は、ぜひほかのものを手にしてから最後に読んで下さい。文字どおり、時震。世界と時間とすべてを飛び越した旅です。
著者プロフィール
カート・ヴォネガットの作品
