幽霊のような子 恐怖をかかえた少女の物語

  • 早川書房 (1998年6月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784152081711

感想・レビュー・書評

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  • トリイ・ヘイデンさんにハマっていた高校生の時に読んだという記録。

    もう20年以上も前なのに、ノンフィクションなので、現実世界の残酷さエグさに恐怖と絶望を覚えたその感覚は忘れていない。

  • トリイ・ヘイデン私の中で5作品目。

    身体を二つ折りにした無言の女の子の話。評価が低めなのは、全貌が明らかにされずまた結末が完結するものでないから。ノンフィクションなのだから仕方がない。

  • すごいところに介入したんだなあ。
    教育者としては、たぶん日本なら、なかなか介入できない、する勇気のある人がいるだろうか?と思うほどの。
    そして、トリイに話したジェイディの勇気。偉い。尊敬するほんと。

    真相はわからないけど、とにかくジェイディたちがその後虐待なく過ごせたらしいことので、本当によかった。

    一連のトリイの行動にも尊敬。
    悩みながらも、いい方向にいってよかったと。
    クリニックを出て教室にもどったことの気持ちの整理をしているくだりも、
    とてもすてきだなと思った。

    いまトリイさんの著作を、どっぷりはまって、一つずつ読んでるけど、
    この作品はきつかった。しんどかった。内容が。トリイ節でも。

  • ノンフィクション・・・、何だけどホラーとミステリーの要素がある。
    メインの登場人物の女の子が悪魔崇拝の犠牲になったという嫌疑から、物語が動き始める。
    他のトリイ作品に比べてホラー要素が強い作品なので、若干注意です!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    この子はまるで幽霊みたいだ―私立のクリニックを辞め、ふたたび教育の現場、小学校の情緒障害児クラスの教師となったトリイにとって、八歳の少女ジェイディはいままで出会ったどの子より不可解だった。周りが何をやっても、ジェイディは顔色ひとつ変えず、だれとも一言も話さない。まったくの無反応なのだ。何よりもトリイを驚かせたのは、その病的な姿勢だった。体をほとんど二つに折りまげ、上目づかいにこちらを見上げる姿は異様なほどだった。だが、ある日トリイは偶然の機会に、まっすぐに立つジェイディの姿を目撃する。あの異様な姿勢は、口に出せない問題をかかえる少女の、助けを求める悲痛な叫びなのか?つぎつぎと予期せぬ反応を見せはじめたジェイディが、少しずつ心を開いて語りだしたのは、陰惨な性的虐待をくりかえす忌わしいカルト集団の存在だった!相談する相手もない孤独と不安のなかで、自信を失ったトリイは真実をつきとめ、ジェイディを救うことができるのだろうか?情緒障害児との心の交流を綴り、読者の圧倒的な支持を得てきた著者の、新たな衝撃と戦慄に満ちたノンフィクション。

  • 結局真実が分からず、両親が悪人だったのか分からないのに子供を引き離した状態なので、何となく後味が悪い。

  • いまとちゅうだけど、、

    まず、うまれてきた環境がまずい、、自分だってあの状況で生まれてきたらどうしようもできない。

    これから楽しみ、、気持ちの変化があるのだろうか、、そうはおもえないけど、、

  • 怖いです。トリイが教師として最後に受け持ったクラスでの作品のようです。
    選択的無言症として出てくる、体を二つ折りになるくらい傾けて歩く女の子。どうしてそんな格好をしているのか聞くと 「わたしの中身がこぼれおちないようにだよ …」

  • 体をほとんど二つに折り曲げ上目づかいにこちらを見る八歳の少女ジェイディが生徒。

    カルト集団の存在がわかったとき、
    怖くそして怒りにかわりました。
    なぜ子供たちが犠牲になるのだろう。
    弱い者が犠牲にならなければならないんだろう。
    本当につらい。

    教師ではあっても結局は他人のトリイが助け出す困難に夢中で読みました。
    エピローグでほっとしましたが、こんな生徒がいると思うとやっぱりぞっとする。

  • ノンフィクションと銘打っているが、にわかに信じ難いストーリーだった。結局真実は薮の中だったけれど、ジェイディが元気だという記述にほっとした。

  • 現実は本当に恐ろしい。

  • 心理学に興味を持った高校時代に読んだ本。

  • アメリカの児童心理学者のトリイ・ヘイデンが語る、
    情緒障害児教室、福祉施設特殊学級での教育の場を通じた物語。
    子供たちの悲惨な現状には、目を背けたくなりますが、
    最後には、人間の強さ、優しさ、希望も感じる結末が!

  • この子はまるで幽霊みたいだ―私立のクリニックを辞め、ふたたび教育の現場、小学校の情緒障害児クラスの教師となったトリイにとって、八歳の少女ジェイディはいままで出会ったどの子より不可解だった。周りが何をやっても、ジェイディは顔色ひとつ変えず、だれとも一言も話さない。まったくの無反応なのだ。何よりもトリイを驚かせたのは、その病的な姿勢だった。体をほとんど二つに折りまげ、上目づかいにこちらを見上げる姿は異様なほどだった。だが、ある日トリイは偶然の機会に、まっすぐに立つジェイディの姿を目撃する。あの異様な姿勢は、口に出せない問題をかかえる少女の、助けを求める悲痛な叫びなのか?つぎつぎと予期せぬ反応を見せはじめたジェイディが、少しずつ心を開いて語りだしたのは、陰惨な性的虐待をくりかえす忌わしいカルト集団の存在だった!相談する相手もない孤独と不安のなかで、自信を失ったトリイは真実をつきとめ、ジェイディを救うことができるのだろうか?情緒障害児との心の交流を綴り、読者の圧倒的な支持を得てきた著者の、新たな衝撃と戦慄に満ちたノンフィクション。

  • 結局、ジェイディが遭遇したのは真実かそうでないのか。
    お話ならスッキリとラストがあるけど、現実だとそうはいかない。
    トリイのそんな言葉が印象的でした。

  • この子はまるで幽霊だ。
    八歳の少女ジェイディは周りが何をやっても、
    まったくの無反応。
    体を折るようにして深くかがめ、
    上目づかいに人を見上げる。
    ある日、彼女がまっすぐに立つ姿を偶然目撃し、
    トリイは必死で原因を探る。
    やがて、
    次々と予期せぬ反応を見せだした少女が明かしたのは、
    陰惨な性的虐待をくりかえす
    忌わしいカルト集団の存在だった!
    孤独と不安のなか、トリイは少女を救えるのか?
    衝撃と戦慄のノンフィクション。

  • トリイの本に興味を持ったのは、これが初めてでした。
    東○の書籍コーナーで。すごく惹きつけられました。
    あまりにも自分とはかけ離れた境遇の話なので、正直どんな感想を述べていいのか分かりません。

  • ノンフィクション

  • 高校生の時に読んで覚えてる本

  • 9月読了

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トリイ・ヘイデンの作品

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