黒人の町で起こる物語。黒人たちの町では男たちが威張り、近くの修道院に女たちが駆け込む。やがて、男たちの不満が修道院の女たちに向けられて悲劇が起こる。
というのが大筋で、物語は時間を行ったり来たりしながら、町の歴史と修道院に関わる女性たちの出来事を語る。
……登場人物が多すぎて、把握できなかった。
修道院の女5人と+数人の女性が限界。男性たちは数が多すぎなのと、どれもろくでもないので、頭に入ってこない。男の名前が出てきたら『町の誰か』程度まで理解を落として読み進めた。人名が記号に見えてしまった。さらにそこで、男女間のあれこれが複雑に絡まり合うので、お手上げ。誰が誰の子供を産んで、誰が誰とセックスして、誰と誰が結婚してるのか。そして、誰と誰が兄弟で、誰と誰が姉妹で、誰と誰が親子なのか。そういう人間関係が入り乱れてるけど、相関図がほしいレベルで複雑すぎて理解するのを諦めた。
読みごたえはある。ただ、今まではもう少しきっぱりと前面に出ていた『黒人差別』が『町の中の階級』や『黒人同士の差別』や『男女差別』になってしまっているので、探し出すのが難しくなってしまった感じもする。男女差別は気が付くのが難しいので、見逃してる部分が多々ありそう。
最後のシーンは『これがパラダイス』と言いたいのか、それとも皮肉としてのパラダイスなのか……正直、よくわからなかった。
聖書がわかっていたら、もう少し理解できる部分があったのかなとは思う。聖書がわからないので、理解も半減してるのかも。
でも、読んでよかった。最後まで楽しく読めた。