パラダイス トニ・モリスン・コレクション

  • 早川書房 (1999年2月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784152082039

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  • 黒人の町で起こる物語。黒人たちの町では男たちが威張り、近くの修道院に女たちが駆け込む。やがて、男たちの不満が修道院の女たちに向けられて悲劇が起こる。
    というのが大筋で、物語は時間を行ったり来たりしながら、町の歴史と修道院に関わる女性たちの出来事を語る。

    ……登場人物が多すぎて、把握できなかった。
    修道院の女5人と+数人の女性が限界。男性たちは数が多すぎなのと、どれもろくでもないので、頭に入ってこない。男の名前が出てきたら『町の誰か』程度まで理解を落として読み進めた。人名が記号に見えてしまった。さらにそこで、男女間のあれこれが複雑に絡まり合うので、お手上げ。誰が誰の子供を産んで、誰が誰とセックスして、誰と誰が結婚してるのか。そして、誰と誰が兄弟で、誰と誰が姉妹で、誰と誰が親子なのか。そういう人間関係が入り乱れてるけど、相関図がほしいレベルで複雑すぎて理解するのを諦めた。

    読みごたえはある。ただ、今まではもう少しきっぱりと前面に出ていた『黒人差別』が『町の中の階級』や『黒人同士の差別』や『男女差別』になってしまっているので、探し出すのが難しくなってしまった感じもする。男女差別は気が付くのが難しいので、見逃してる部分が多々ありそう。

    最後のシーンは『これがパラダイス』と言いたいのか、それとも皮肉としてのパラダイスなのか……正直、よくわからなかった。
    聖書がわかっていたら、もう少し理解できる部分があったのかなとは思う。聖書がわからないので、理解も半減してるのかも。

    でも、読んでよかった。最後まで楽しく読めた。

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著者プロフィール

1931-2019。アメリカ合衆国の作家。小説に、『青い眼がほしい』(1970)、『スーラ』(1973)、『ビラヴド』(1987)、『ジャズ』(1992)、『ホーム』(2012)など。彼女の長編小説はすべて日本語に翻訳されている。絵本に、スレイド・モリスンとの共著『子どもたちに自由を!』(1999、長田弘訳、みすず書房、2002)『どっちの勝ち?』(2007、鵜殿えりか・小泉泉訳、みすず書房、2020)、『いじわるな人たちの本』(2002)、『ピーナッツバター・ファッジ』(2009)、『小さい雲と風の女神』(2010)、『カメかウサギか』(2010)、『ほんをひらいて』(2014、さくまゆみこ訳、ほるぷ出版、2014)など。写真絵本『忘れないで――学校統合への道』(2004)はモリスンの単著。ノーベル文学賞(1993)のほかに、全米批評家協会賞、ピュリツァー賞、大統領自由勲章など数々の賞を受賞。プリンストン大学などで教鞭をとった。

「2020年 『どっちの勝ち?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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