エンディミオンの覚醒 (海外SFノヴェルズ)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (814ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152082497

作品紹介・あらすじ

32世紀、"連邦(ヘゲモニー)"の"崩壊(フォール)"から約300年後、人類星域はふたたびひとつにまとめられ、カトリック教会を主体とするパクスの支配下にあった。辺境の惑星ハイペリオンの若者ロール・エンディミオンは、死刑判決を受けたものの謎の老人に助けられ、驚くべき依頼をされる。もうすぐ"時間の墓標"から出てくる少女アイネイアーをパクスの手から救いだし、少女が宇宙の命運を決める"教える者"となるまでいっしょに旅をしてくれというのだ。さらには、史上最強の権力を誇るパクスを滅ぼし、教会を権力の座からおいやってくれという。できるかどうかわからないものの、頼みを引き受けたエンディミオンは、少女アイネイアーとアンドロイドのベティックとともに星から星へと宇宙をめぐり、ついに惑星・地球にたどりついた。そして、さらなる冒険へと旅立とうとしていた。いっぽう、新教皇ウルバヌス16世ひきいるパクスは、大天使型戦艦の機動艦隊を非キリスト教徒であるアウスター討伐に送りだす。さらに"テクノコア"の恐るべき手先たちがアイネイアー追跡を再開したのだが…ヒューゴー賞をはじめ、英国SF協会賞など数々の賞に輝く、壮大な未来叙事詩ハイペリオン・シリーズ、待望の完結篇。ローカス賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 四作通して描写がくどい。特に四作目は描写が細かいために長い。600ページ位には圧縮しても問題ないのではなかろうか。

    今作は仏教や禅にも触れられているが、表面をなぞっただけのようで浅かったように思う。役者後書きにもあるとおり勉強したのはよく分かるが、付け焼き刃を無理して使っている感が否めない。


    3巻を除いてラスト100ページ以外は退屈なことが多かったシリーズだが、読み終えてみれば面白かったと思う。

  • やっと読了。
    こういうラストかな、というのは半分くらい正解。

    振り返ると結構キリスト教的な話だった。
    文庫版で読んだ。
    シリーズでいうと、やはり世評通り
    3冊目の逃亡&追跡劇が一番面白い。

  • 壮大な物語が幕を下ろしました。
    恐らくあの展開はなければいけなかったのでしょう。
    変革には残念ながら「犠牲」はつきものなのですから。

    その犠牲のシーンが一番かな。
    ハッキリ言って読んでてとびきりきついです。
    苦痛がひしひしとこっちに伝わってくるぐらいに。
    だけれども、読まずにはいられないのよ。

    でもこれ、フィクションのような気がしないの。
    ここまでのことではないけど
    きっとAIがありとあらゆることを占めていくようになると
    起きそうな気がしてならないのよね。

    完結はしているけれども
    含みがある感じですね。

  • 512ページで挫折

    ネメスの大量殺戮に気分が悪くなったため。

    アイネイアーの過去の結婚相手は、未来のエンディミオンでしかありえない。

    正直、がっかりした。

    ふたりができるまではおもしろかったのだが。

  • ハイペリオンから始まった、長い長い旅がようやく終わった。エンディミオン。ほんと、壮大なスケールであった。

  • ついに読み終えた!ハイペリオン4部作。記憶が定かでは無いが、おそらく3年は掛かっていると思う。
    いやはや読書は本当に能動的な趣味です^_^

  • 芸術を創造するすべてのアーティストに。

    しかしこれ読み終わると、もうSFはしばらく読まなくてもいいかな、というかこれを超える「面白い」物語ってつくれるのだろうかと思ってしまう。
    すくなくとも、『ハイペリオン』と『ハイペリオンの没落』で、宇宙連邦が成立したとしたらこのかたちしかあり得ないと思わせるものを描いたダン・シモンズであり、今回のこの続編においては、「人類の進化」を描くとしたらこれより後になにを描けば良いのかと、そういうことになってしまった。

    日本の有名アニメや有名マンガもいろいろと連想するが、書くとネタばれになりそうで(笑)。「本当の訳者あとがき」は、今売りの「S-Fマガジン」の「四部作完結特集」にある。

  • ともて長いが飽きさせずに読ます。
    スケールが大きい話が、うまく展開されていておもしろかった。
    最後のオチに対する伏線が途中にあるのだが、もう長すぎて気づけないよ・・・
    訳者のあとがきを読んで、知りました。

  • 前作『エンディミオン』を読んでから、毎日勉強もゲームも食事もすべて忘れてこの本を読んでいた記憶。いい時間だった。それだけの価値がこのシリーズにはあります。/ラストの後「ああ……」と呟いて数分間ぼーっとしていたのは記憶に鮮明に残っている。何でもあり?だがそれがいい。

  • 四部作最後の一冊です。題名の元となった詩の原型である神話を思わせる美しいお話です。主人公以外の人々の物語にも心惹かれます。

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