本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152082619
感想・レビュー・書評
-
三部作の中で最もストレートでロマンティックな小説だった。マッカーシーの小説はいつも世界の在り方を肯定も否定もしない。ただ、そこには偶然や、個人の意思の作用などは無く、全てが必然だ。しかし、これから世界がどうなっていくのか、我々誰にも知る由も無い。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1953年、十九歳のジョン・グレイディは、メキシコとの国境近くの小さな牧場で働いていた。馬の扱いにかけては天性の才能をもつ彼は、ビリーをはじめ年上のカウボーイたちにも一目置かれていた。そんなジョン・グレイディが、娼婦というにはまだ幼いマグダレーナと激しい恋に落ちる。ふたりは密かに結婚を誓い合い、ジョン・グレイディは愛馬を売る決心までする。その固い決意に説得をあきらめたビリーもマグダレーナの足抜けに力を貸すが、非情な運命はふたりを引き裂いた…。苛酷な世界に逆らい、烈しく直情のまま生きる若者の生きざまを、鮮烈に謳い上げる、アメリカ青春小説の記念碑。
全2件中 1 - 2件を表示