からだことば

著者 : 立川昭二

• 早川書房 (2000年6月1日発売)

作品紹介・あらすじ

「腹がたつ」はおなかで、「頭にくる」は頭で怒る。では、「むかつく」はからだのどこで怒るのか?ことばを手がかりにして、からだの現在を読み解く。目からウロコの身体論が満載。

感想・レビュー・書評

[赤ぶどうさんの感想 · 2011年10月10日]

からだことばは、こころの表れと捉える。
「腹が立つ」、「頭にくる」は、体に入っているが、
「むかつく」は体に入っていない。
「むかつく」は、こころを離れたもの。
これら３つの比較がわかりやすかった。

著者プロフィール

1927－2017。東京生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。1966－97年、北里大学教授。後に同大学名誉教授。主に文化史、生活史の視座から病気、医療、死を考察した。1980年『死の風景』でサントリー学芸賞受賞。著書：『日本人の病歴』、『病いと人間の文化史』、『明治医事往来』、『いのちの文化史』、『生と死の現在』、『養生訓に学ぶ』、『生死のあわい』他多数。

「2018年 『日本人の死生観』 で使われていた紹介文から引用しています。」