銀河がこのようにあるために

  • 早川書房 (2000年12月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784152083234

#SF

感想・レビュー・書評

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  • 西暦2099年、宇宙物理学の権威である難波羅眠博士は、月面の天文台で、あるはずのない太陽系第十惑星を観測、その背後の宇宙がビクリとよじれるのを目撃した。いっぽう脳科学者の沢口は、人間の自我のありかを追究していたが、恋人・寧美とのあいだに生まれようとしている息子は、世界中で新たに誕生しはじめた、自我をもたない子どもであった。従来の科学理論を根底からくつがえす異常現象の数々に、無自我病児たちとの関連を見いだした沢口であったが、世界の天文台は、さらに驚くべき観測データを報告してきた…ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、そして-二一世紀の銀河を軽やかに創造する、清水義範流“宇宙論"。
    (2000年)

  • <table style=\"width:75%;border:0;\" border=\"0\"><tr><td style=\"border:none;\" valign=\"top\" align=\"center\"><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152083239/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\"><img src=\"http://ecx.images-amazon.com/images/I/4130WQFQ5YL._SL160_.jpg\" alt=\"銀河がこのようにあるために\" border=\"0\"></a></td><td style=\"padding:0 0.4em;border:0;\" valign=\"top\"><a href=\"http://blog.fc2.com/goods/4152083239/yorimichikan-22\" target=\"_blank\">銀河がこのようにあるために</a><br />(2000/12)<br />清水 義範<br /><br /><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152083239/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>西暦2099年、宇宙物理学の権威である難波羅眠博士は、月面の天文台で、あるはずのない太陽系第十惑星を観測、その背後の宇宙がビクリとよじれるのを目撃した。いっぽう脳科学者の沢口は、人間の自我のありかを追究していたが、恋人・寧美とのあいだに生まれようとしている息子は、世界中で新たに誕生しはじめた、自我をもたない子どもであった。従来の科学理論を根底からくつがえす異常現象の数々に、無自我病児たちとの関連を見いだした沢口であったが、世界の天文台は、さらに驚くべき観測データを報告してきた…ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、そして―二一世紀の銀河を軽やかに創造する、清水義範流 “宇宙論”。
    </strong></p></blockquote>
    どうすればこんな着想ができるのだろう。スケールが大きすぎて、頭がくらくらする心地である。
    いまから100年ほどの未来が舞台である。地球環境は変化し、人間の暮らし方も様変わりしている。それでも宇宙は厳然と存在し、時間は過去から未来に向かって流れ続けている、というのは、人間の脳が誤って認識していることかもしれない、というのだから、立っている地平が揺らぐどころか、引っくり返るようである。それでも、荒唐無稽と笑い飛ばしてしまえない何かを感じるのはわたしだけだろうか。

  • 優しいSF。オチはどうつけるのかな?とわくてかして進めたところは推理小説を読んでいるみたいだった。というかそもそもSFって推理と似ているもの?

  • へー、SFも書くんだー

  • 何のために人間の存在があるのか考えさせられる本、表紙の見返しのあらすじを読んだ時は、「こんな設定無茶苦茶だw」と正直思ったけど、最後にはその設定がうまく料理されていて、納得のいく話になっている。
    この作者は頭いいなー、こんなこと思いつきもしなかった。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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