五人姉妹

著者 :
  • 早川書房
3.49
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本棚登録 : 70
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152083944

作品紹介・あらすじ

バイオ企業を率いる父によって、成長型の人工臓器を埋めこまれた幼い葉那子には、臓器スペアとして四体のクローンが用意されていた。やがて無事に成長した彼女は、亡き父の想いをもとめ"姉妹"との面会を果たすが…クローン姉妹の複雑な心模様を描いた表題作、山奥の孤児院で生活する少年の哀しい成長物語「子供の領分」、『永遠の森博物館惑星』の後日譚「お代は見てのお帰り」など、先端科学がうみだす、さまざまな心の揺れを描いた珠玉の九篇-"やさしさ"と"せつなさ"の名手による洗練と成熟のSF作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 今回も面白かったです。
    少しばかりゾクッとしたけれど。

    sf、近未来を考えさせられる。

  • 「博物館惑星」の短編が読みたくて購入。

    どんな世界でも、人間ってそうそう変わらないんだなあ。
    「介護ロボット」のはなしが衝撃的でした。

  • 装画・本文扉イラスト / 中川 悠京
    装幀 / ハヤカワ・デザイン
    初出 / 『SFマガジン』1995年11月臨時増刊号、2000年9月号、2001年4月号、『小説宝石』2001年10月号、『ロボットの夜:異形コレクション』(光文社文庫)、『侵略!:異形コレクションII』(廣済堂文庫)、『十月のカーニヴァル:異形コレクション綺賓館I』(カッパ・ノベルス)、『少年の時間』(徳間デュアル文庫)

  • ”やさしさ”と”せつなさ”の名手による洗練と成熟のSF作品集。全編どれも素敵な作品でした。中でも「ホールド・ミー・タイト」「夜を駆けるドギー」「箱の中の猫」は好きです。

  • やさし~~い話

  • 世の中にはまだまだ良い本が沢山ある。人が一生の間に読める本はほんのわずかだけれど、こういう素敵な物語との出逢いがあると、だから読書ってやめられないなぁと嬉しくなります。
    そういう、物語を読むことのサガみたいな、一生懸命フィクションを読んでいた子どもの頃の純粋な読書の悦楽を思い出させてくれるような、優しくて素敵な物語短編集。

    世の中の不条理や痛みや苦しみや醜さや狂いが、きれいにきれいに御伽話に仕立て上げられているような感覚。
    これは未来という名の御伽話です。御伽話には決して、幸せばかりが詰め込まれているわけではないんだよね。白雪姫しかりシンデレラしかり。
    そういう悲しさがあるから、悲しさを経験しながら生きていく過程で人は物語を捨てられないのかも。

    あと、老人をこんなに美しく優しく書いている人は初めてでした。ちょっとびっくり。

  • 20110710

    五人姉妹をSFアンソロジーで読んで菅浩江を知りました。
    タイトル作以外も秀逸ーーーッ!

  • 菅ワールド全開の近未来を舞台としたSF短編集。
    全体的に物哀しいトーンなのだが、それが胸にしみる。あまりに哀しくて、未来がこんな世界だったらさみしいなあと思うのだが、それでも不快な気持ちはしない。それは現実の世界ではないのだけれど、どこか覚えがあるような感覚。この「透明な哀しみ」は菅ワールドの真髄だろう。 (2002-04-25)

    [五人姉妹] 父の会社が開発した人工臓器を埋め込まれた葉那子には、臓器スペアとして4体のクローンが生成されていた。無事に成長した葉那子は4人の妹に会うことに。一人一人と会い、話し合うシーンはそれぞれに印象的で、それがラストを際だたせている。
    [お代は見てのお帰り] 博物館惑星アフロディーテが舞台。息子を連れてアフロディーテを訪れたバートの内面の葛藤を描く。親としての気持ち。息子としての気持ち。父親も誰かの息子であり、いくつになっても学ばねばならないことはある。
    [夜を駆けるドギー] 一番好きな一編。ちょっとした謎解きにもなっているが、少年の成長モノとも言える。ラストに救いや明るさがあるのが嬉しい。
    [箱の中の猫] 女性にはたまらない話ではないでしょうか。悲哀のある恋愛もの。同じ時間を過ごしているのに、触れることができない。猫のパラドックスの話はほんとうに考えさせられてしまいました。

    収録作品 [五人姉妹] [ホールド・ミー・タイト] [KAIGOの夜] [お代は見てのお帰り] [夜を駆けるドギー] [秋祭り] [賤の小田巻] [箱の中の猫] [子供の領分]

  • 全9編のSF短編集

    色んな物語が楽しめる
    『五人姉妹』『KAIGOの夜』が特に面白かった

    3月6日  読了

  • 津原泰水さんのあとに読むと、菅さんってホントに性善説の人だ。
    津原さんが性悪説というわけではないが、彼女の作品を読んでいるときは、いつでも黒の羽が舞っていて、菅さんは白い羽が舞っている。
    そんなイメージ。
    なので、菅さんのこの短編集はどれもほっとしたり、切なかったり、どれも読後感は悪くない。
    ただし、今は私がブラックな気分なのだ。うひひ。

    この中では、「ホールド・ミー・タイト」が一番共感できて個人的には好きだった。(小説としては目新しい展開ではないのですが)

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著者プロフィール

1963年生まれ。SF作家。2015年、『放課後のプレアデス みなとの宇宙』のノベライズを上梓。他の著作に『おまかせハウスの人々』『プリズムの瞳』など。本作がはじめてのビジュアルブックとなる。

「2016年 『GEAR [ギア] Another Day 五色の輪舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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五人姉妹 Kindle版 五人姉妹 菅浩江

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