発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

制作 : 鈴木 主税  秀岡 尚子 
  • 早川書房
3.77
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本棚登録 : 2048
レビュー : 167
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152084262

作品紹介・あらすじ

パーム、プラダ、ペプシ、アップル、P&G…多くの一流企業をクライアントに持ち、子供用歯ブラシからコンピュータ、鉄道車両にいたるまで、機能的で遊び心に満ちた製品を開発しつづけ、世界中の注目を集めているデザイン・ファームIDEO。彼らはどのようにして斬新なアイデアを次々と生み出し、育み、形にしているのか?これまでIDEOで体系的に実践され、洗練されてきた最高機密「イノベーションの技法」が、同社のゼネラルマネジャーによってついに明かされる。会社の規模や業種を問わず使えるマインドセットとツールを多数紹介。会社の創造力を高め、文化を育て、持続的にイノベーションを生み出しつづける方法を、さまざまな実例と写真をまじえてわかりやすく解説する。洞察に満ちた「目からウロコ」のビジネス書。

感想・レビュー・書評

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  • ・クリエイティビティを育むためには、リスクや大胆なアイデアを受入れ、ときおり失敗があっても大目に見ることだ。
    ・実際に使っている人々の所へ行くのだ。
    ・好調を保ちたければ、月に2回以上は、ブレインストーミングの筋肉を鍛える必要がある。
    ・ホットなプロジェクトチームは、明確な目標と、厳しいデッドラインの基に結成される。
    ・Tシャツのコストなどたかが知れているのに、チームの連帯感という大きな見返りがある。
    ・Tシャツは動く発想の源泉。それ自体が刺激となる。
    ・プロトタイプ製作は、気持ちの問題である。
    ・プロトタイプをつくるのは、演じることでもある。作業を前進させる。
    ・イノベーションにはチームが必要。チームには生成し、成長する温室が必要である。
    ・プロセスを中断すべき時を知り、その時点のかたちで、それを「生きたもの」にすることだ。

  • IDEOの仕事の進め方をもとにイノベーションを生み出す秘訣が書かれた本。
    一つ一つはシンプルだけど、枠を飛び越える勇気と発想する習慣をもって慣れることが大事だと思った。
    仕事が楽しそうでIDEOっていいなー。



    ・理解、観察、視覚化、評価とブラッシュアップ、実現のステップからイノベーションが生まれる。
    ・日常生活のバグリストを作るとそこからイノベーションが生まれる。他人の観察からでもバグリストが見えてくる。
    ・名詞ではなく動詞で考える。電話ではなく電話をかけるという行動で考えると真に必要なものが見えてくる。
    ・ブレインストーミングに、精神の筋肉をストレッチさせることも参加メンバーによっては大事。質より量。よいアイデアを手に入れる最良の方法は多くのアイデアを手に入れること。(ボーリング)
    ・ウッズもエジソンも、ホットなチームがいたからこそ、成果がだせている。エジソンとは多くの人々による作品を意味する集合名詞だった。
    ・プロトタイプは写真にまさる。
    ・温室の作業環境を作ることも、大事。
    ・楽しい経験をつくる。
    ・ウェットナップインターフェイスを作る。入りやすい入口、ミスを許す、楽しいおまけ、クリックは少なく、色のインスピレーション、舞台裏を見せる。

  • デザインファームの仕事って、具体的にしりませんでしたが、かっこいいですね。他でも聞いた(読んだ)ことがあるキーワードとして、アイデアは質より量。なるほど。手数を出していこう。成功している人は、たくさん失敗もしているっていうのもあったな。

  • いかに慣習がイノベーションはばむか。しかし革新的であると認識する大衆心理をつかむのには、ただ革新的であるだけではいけないんだ。
    それを生み出す環境づくりはとても楽しくて参考になる。
    2010.5.23

  • 336.17||Ke

  • デザインスタジオ、IDEOにおける「なにか新しい事」への取り組みの記録。

    2001年と古い本で、当時IDEOが手がけていたパームVや、それ以前のPowerBook DUOの記述がある。

    とても驚いた点。

    現在で話題になっているリーンスタートアップ、プロトタイピング、反復と学び、ゲーミフィケーションの要素は、すでにこの書籍の中で実戦されていたという事実だ。
    (こういう概念って、やはり普遍的なのかもしれない)

    考えてみれば、デザインの世界は毎回がリーンスタートアップのようなもので、大量のコンセプトから有望な芽を抜き出し、プロトタイピングで検証する課程が必要になる。

    IDEOはトップデザイナーによる絶対王政のデザインスタジオではなく、協調的、合意的だ。

    まったく別の内容だけど、「ビジョナリー・カンパニー」で出てきた言葉

    「長期にわたって維持されている会社はカルト的な独自の文化を持つ」

    と思い出した。
    IDEOでは、天才のデザイン能力ではなく、リーンプロセスが企業のアイデンティティーとして完成しているのだ。


    とても普遍的な内容で、特にWeb系企業の方には、リーンスタートアップよりも推奨できる内容だと思う。

  • 「20代で人生の年収は9割決まる(p.84)」で紹介されていた本。

  • 要約

    第一章 イノベーションの頂点
     理解ー観察ー視覚化ー評価とブラッシュアップー実現

    第三章 イノベーションは見ることから始まる
     人が本来、どのように振る舞うかを見抜くこと p33
     企業は顧客にたずねるべきではない p34
     バグリストを作る p36
     左利きの人の身になる p41
     名詞ではなく動詞で考える p55

    第四章 究極のブレインストーミング
     よいアイデアを手に入れる最良の方法は、多くのアイデアを手に入れることだ。
      ーライナス・ボーリングー p66
     ウォーミングアップ p71
     ブレストを台無しにする落とし穴 p77
      上司が最初に発言、全員順番に発言、社外で行う
      ばかげたものを否定、すべてを書こうとする

    第五章 ホットグループ(チームワーク)
     ホットグループを作る p83
      情熱、厳しいハードル、フランク、多様性、
      オープンスペース、権限
     社員はチームリーダーを選ぶ p85

    第六章 プロトタイプ製作はイノベーションへの近道
     子供の仕事 p118  作って学ぶ p119
     新世界の海図を手に入れる前に船を出す p121
     プロトタイプは写真に勝る p126
      一枚の写真は1000の言葉と同じ価値がある
      質の良いプロトタイプは1000枚の写真と同じ価値がある
     まずいアイデアを早く撃ち落す p128

    第七章 温室を作ろう(オフィス環境について)
     イノベーションにはチームが必要だ  p136
      チームには生育し成長する場所が必要だ
      仕事環境を作ることは、人を採用することと同じ p150
      オフィス・スペースはイノベーションの道具箱 p166
       エンジニアは平素からおもしろいものを集めるーテックボックス p161
       作家がおもしろい出来事を日記に書くようなもの p161

    第八章 予想外のことを予想する
     不意の出来事を受け入れる p168
      P&G 攪乱しすぎ→アイボリー石鹸 p169
      オナモミの棘が衣服に付着→マジックテープ
      クリームを拭き取る使い捨ての紙→鼻かみ p172
     斜にものを見る p174  他家受粉を活用する p178
     種まきの7つのヒント p179
      1.雑誌の購読とネットサーフィン  2.映画監督になる  3.一般公開する
      4.さまざまな主張に耳を傾ける  5.アウトサイダーを雇う
      6.違う人間になってみる〜バックグラウンドストーリーを作る
      7.二種以上の仕事ができるように訓練する

    第九章 バリアを飛び越える
     境界を観察する p186
      例)歴史や伝統のあるなし
        なし ハイテク消費財〜さまざま文化で受け入れられる
        あり 手工業、家具、台所用品ー国による違い
         掃除機サイズ・パワー・音:日米の違い
     頑固にメートル法を拒むアメリカ人  p188
     心理的な障害 FUD  p196
      不安(Fear)、不確かさ(Uncertainity)、疑い(Doubt)
      例)初期のインターネットのクレジットカード番号入力
     基本のスキル
      バリア〜橋
      階層ベース〜利益ベース  官僚制〜自治制  個性がない〜気兼ねがない
      整頓〜乱雑  専門家〜何でも屋
     アフォーダンス〜歓迎の握手 p201
      コンピュータ周辺機器ビジネスが存在すること自体、何かが欠けていることを示す証拠 p204
     慣例による見返り p206
      上等なワインにはよいコルクが必要だ p207
      ハーレーダビッドソン=ヘビーなクロムメッキ p208
     
    第十章 楽しい経験をつくりだす

    第十一章 時速100キロのイノベーション

    第十二章 枠をはじだして色を塗る

    第十三章 「ウェットナップ」インターフェースを探して

    第十四章 未来を生きる

    第十五章 完璧なスイングを身につける

  • IDEOというアメリカの会社の紹介とアイデア発想のやり方

    2002年出版ということもあり、2018年に読むと実績として紹介される製品が技術的にかなり古い印象を受ける。アイデア発想の素晴らしさはよく伝わるが、半分くらいは実績の紹介なので、旬が過ぎた感が否めない。

  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>
    https://www.iwate-pu.ac.jp/information/mediacenter/Curriculum.html

    <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    http://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=61&annex=all&isbn=9784152084262

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著者プロフィール

共同経営者として兄のデイヴィッドとともに、IDEOをわずか15人のデザイナー集団から従業員600人の会社へと成長させる。広報やマーケティングの面でリーダーシップを発揮し、ベストセラーとなった『発想する会社!』『イノベーションの達人!』を上梓。イノベーション文化を築き、組織の潜在的な創造力を引き出す方法について世界30カ国以上で講演する。UCバークレーのハース・ビジネススクールと東京大学の「iスクール」でエグゼクティブ・フェローを務める。

「2014年 『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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