発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

制作 : 鈴木 主税  秀岡 尚子 
  • 早川書房
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本棚登録 : 2105
レビュー : 171
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152084262

作品紹介・あらすじ

パーム、プラダ、ペプシ、アップル、P&G…多くの一流企業をクライアントに持ち、子供用歯ブラシからコンピュータ、鉄道車両にいたるまで、機能的で遊び心に満ちた製品を開発しつづけ、世界中の注目を集めているデザイン・ファームIDEO。彼らはどのようにして斬新なアイデアを次々と生み出し、育み、形にしているのか?これまでIDEOで体系的に実践され、洗練されてきた最高機密「イノベーションの技法」が、同社のゼネラルマネジャーによってついに明かされる。会社の規模や業種を問わず使えるマインドセットとツールを多数紹介。会社の創造力を高め、文化を育て、持続的にイノベーションを生み出しつづける方法を、さまざまな実例と写真をまじえてわかりやすく解説する。洞察に満ちた「目からウロコ」のビジネス書。

感想・レビュー・書評

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  • ・クリエイティビティを育むためには、リスクや大胆なアイデアを受入れ、ときおり失敗があっても大目に見ることだ。
    ・実際に使っている人々の所へ行くのだ。
    ・好調を保ちたければ、月に2回以上は、ブレインストーミングの筋肉を鍛える必要がある。
    ・ホットなプロジェクトチームは、明確な目標と、厳しいデッドラインの基に結成される。
    ・Tシャツのコストなどたかが知れているのに、チームの連帯感という大きな見返りがある。
    ・Tシャツは動く発想の源泉。それ自体が刺激となる。
    ・プロトタイプ製作は、気持ちの問題である。
    ・プロトタイプをつくるのは、演じることでもある。作業を前進させる。
    ・イノベーションにはチームが必要。チームには生成し、成長する温室が必要である。
    ・プロセスを中断すべき時を知り、その時点のかたちで、それを「生きたもの」にすることだ。

  • IDEOの仕事の進め方をもとにイノベーションを生み出す秘訣が書かれた本。
    一つ一つはシンプルだけど、枠を飛び越える勇気と発想する習慣をもって慣れることが大事だと思った。
    仕事が楽しそうでIDEOっていいなー。



    ・理解、観察、視覚化、評価とブラッシュアップ、実現のステップからイノベーションが生まれる。
    ・日常生活のバグリストを作るとそこからイノベーションが生まれる。他人の観察からでもバグリストが見えてくる。
    ・名詞ではなく動詞で考える。電話ではなく電話をかけるという行動で考えると真に必要なものが見えてくる。
    ・ブレインストーミングに、精神の筋肉をストレッチさせることも参加メンバーによっては大事。質より量。よいアイデアを手に入れる最良の方法は多くのアイデアを手に入れること。(ボーリング)
    ・ウッズもエジソンも、ホットなチームがいたからこそ、成果がだせている。エジソンとは多くの人々による作品を意味する集合名詞だった。
    ・プロトタイプは写真にまさる。
    ・温室の作業環境を作ることも、大事。
    ・楽しい経験をつくる。
    ・ウェットナップインターフェイスを作る。入りやすい入口、ミスを許す、楽しいおまけ、クリックは少なく、色のインスピレーション、舞台裏を見せる。

  • デザインファームの仕事って、具体的にしりませんでしたが、かっこいいですね。他でも聞いた(読んだ)ことがあるキーワードとして、アイデアは質より量。なるほど。手数を出していこう。成功している人は、たくさん失敗もしているっていうのもあったな。

  • いかに慣習がイノベーションはばむか。しかし革新的であると認識する大衆心理をつかむのには、ただ革新的であるだけではいけないんだ。
    それを生み出す環境づくりはとても楽しくて参考になる。
    2010.5.23

  • ”社内メルマガで紹介するために再読。画期的デザインを生み出してきたIDEO社の働き方・考え方に、自分のなかの「創造力」の種が火をつけられる感じ。トム・ピーターズの序文も熱い!

    <読書メモ>
    ・イノベーションという十種競技(p13)
     いいことを教え用。あなたもあなたの会社も、すべての分野でトップになる必要はない。オリンピックの十種競技と同じで、目標はどれか少数の分野で卓越し、多くの分野で強くなることだ。
    ・IDEO社の方法論 - 5つのステップ(p13-14)
     1◆理解:市場、クライアント、テクノロジー、問題点について認識されている制約事項を理解
     2◆観察:なぜ人がそうするか、何ゆえに混乱し、何を好み、何を嫌うのか、隠れたニーズがどこにあるのか
     3◆視覚化:新しいコンセプトと、それを使う顧客の姿を目に見えるかたちで描き出す。模型とプロトタイプ
     4◆評価とブラッシュアップ:いくつものプロトタイプをつくり、評価し、練りあげていく
     5◆実現:コンセプトを市場にだすために、現実のものにする(最も長く、技術的に最も難しい)
    ・本当のイノベーションは買い物という行為自体をデザインしなおすことなのだ。(p20)
     #スーパーマーケットのショッピング・カートをデザインしなおすTV番組「ディーブ・ダイブ」で。
    ・名詞ではなく動詞で考える(p56)
     携帯電話ではなく、携帯電話をかけるというように。(略)人びとが生活に採りいれる生き生きした装置として見てみよう。そうすれば、製品、空間、サービス??あなたが改良しようとしているものはなんでも??の使われかたにもっと敏感になる。
    ・よりよいブレインストーミングのための7つの秘訣(p68-74)
     1◆焦点を明確にする(特定の顧客のニーズやサービスの強化に焦点を)
     2◆遊び心のあるルール(批判を脇へそらす、ルールを壁に書く)
     3◆アイデアを数える(例:「部屋をでるまでに100のアイデアを見つけだそう」)
     4◆力を蓄積し、ジャンプする(ジャンプ=前の道に戻る、全く新しい道に進む etc.)
     5◆場所は記憶を呼び覚ます(アイデアをとらえた壁の前→心の状態をもう一度とらえなおす助け)
     6◆精神の筋肉をストレッチする(ウォーミングアップの言葉遊び、観察の事前課題)
     7◆身体を使う(ありあわせの素材を持ち込む、身振りで表現する)
    ・ホット・チームは成しとげる(p100)
     仕事に着手する前から、自分のチームのメンバーが途方もない成功をおさめるだろうと信じることだ。
    ・他家受粉の陰と陽(p179)
     活動的で積極的な面:新しい手法やメソッドやテクノロジーを学ぶ
     消極的で受動的な面:新しいアイデアを練るための時間や場所をつくる
     種まきの7つのヒント
     1◆雑誌の購読とネットサーフィン
     2◆映画監督になる(世の中を小さなシーンに分けて、ちょっとした仕事をしている人びとも観察)
     6◆ちがう人間になってみる
    ・楽しもうとする精神が、新しいすてきな経験の企画につながることだってあるかもしれないのだ。(p239)
    ・10年先のことを自由に考えることによって、私たちは新しくてすばらしいアイデアのパレットを手に入れる。(p313)
    ★プロジェクト終了時には、手づくりの賞を何か用意しよう。仲間を大切にしてチームの功労を祝い、称えるための賞だ。(略)
     リスクをおかす者、ルールを破る者、場合によっては失敗した者の価値を公然と認め、成功するすべての組織になぜそうした人びとが必要なのかを説明しよう。一般公開を実施し??最初は社内から??スタッフとプロジェクト・リーダーが自分たちの仕事を見せびらかせるようにしよう。チームに動機を与え、他家受粉を促進するためだ。(p317)”

  • 4F開架 336.17:ケ ■シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます→https://www.iwate-pu.ac.jp/information/mediacenter/Curriculum.html

  • デザインコンサルティングのIDEO創業者の実弟が書いた著書は
    IDEOの様々なプロジェクトをベースに
    製品をどのように想像してプロトタイピングするか、事例を踏まえて紹介してくれている
    基本的な共通事項としては、ユーザーを観察する、体験を変えるという所であり
    どういう風にその製品を使っているか、そのストーリーを踏まえて
    ただ見るだけではなく、観るということが重要であると理解

  • 言わんとすることはわからんでもないが…

  • 336.17||Ke

  • デザインスタジオ、IDEOにおける「なにか新しい事」への取り組みの記録。

    2001年と古い本で、当時IDEOが手がけていたパームVや、それ以前のPowerBook DUOの記述がある。

    とても驚いた点。

    現在で話題になっているリーンスタートアップ、プロトタイピング、反復と学び、ゲーミフィケーションの要素は、すでにこの書籍の中で実戦されていたという事実だ。
    (こういう概念って、やはり普遍的なのかもしれない)

    考えてみれば、デザインの世界は毎回がリーンスタートアップのようなもので、大量のコンセプトから有望な芽を抜き出し、プロトタイピングで検証する課程が必要になる。

    IDEOはトップデザイナーによる絶対王政のデザインスタジオではなく、協調的、合意的だ。

    まったく別の内容だけど、「ビジョナリー・カンパニー」で出てきた言葉

    「長期にわたって維持されている会社はカルト的な独自の文化を持つ」

    と思い出した。
    IDEOでは、天才のデザイン能力ではなく、リーンプロセスが企業のアイデンティティーとして完成しているのだ。


    とても普遍的な内容で、特にWeb系企業の方には、リーンスタートアップよりも推奨できる内容だと思う。

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著者プロフィール

共同経営者として兄のデイヴィッドとともに、IDEOをわずか15人のデザイナー集団から従業員600人の会社へと成長させる。広報やマーケティングの面でリーダーシップを発揮し、ベストセラーとなった『発想する会社!』『イノベーションの達人!』を上梓。イノベーション文化を築き、組織の潜在的な創造力を引き出す方法について世界30カ国以上で講演する。UCバークレーのハース・ビジネススクールと東京大学の「iスクール」でエグゼクティブ・フェローを務める。

「2014年 『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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