シティ・オブ・ボーンズ

  • 早川書房 (2002年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784152084620

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読み終えた
    そのくらい気になったし
    面白かった
    このシリーズじゃなくても
    もっと読みたいわ

  • ハリー・ボッシュシリーズ。犬が子供の骨を咥えてやってきたことから物語は始まる。その骨は生前に凄惨な虐待を受けており、ハリーは逮捕を誓う。操作を進めるうちに新たな容疑者が浮かび上がり、警察の組織としての圧力とも戦いながら犯人を絞っていく。タフな刑事のお手本のような刑事小説。この類の小説が好きなら手にとって損はしないだろう

  • 2021/12/7読了。マイクル・コナリー初読。早川ミステリ・ハンドブックの〔かっこいい!〕ヒーローorアンチ・ヒーロー・ミステリのハンドブックを参考に見出した一冊。海外もののミステリはなんと言っても人物描写や社会的背景(組織と)、時代背景が読んでいて飽きさせない。本作はハリー・ボッシュを主人公に事件解決に奔走する刑事、犯罪事件ものだ。
    まず文体や描写表現、展開テンポなど疲れることなくすんなりと受け入れ読後感も良かった。2002年の訳本ながら読んでいて面白く、この作家の作品は今後とも手にしたい。おすすめだ。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    ハリウッドの丘陵地帯の奥深くで、人骨らしき遺物が発見される。一匹の犬がそれを咥えてきた時、隠されていた事件が明らかになった。警察の鑑定の結果、その骨は十二歳くらいの少年のもので、死亡時期は二十年近く前、死因は鈍器による頭部への殴打であることがわかった。ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュは、殺人事件として捜査にあたるが、手がかりは乏しく、捜査は遅々として進まない。だが、まもなく現場付近に住む逮捕歴のある小児性愛者の男が捜査線上に浮かび上がる。ボッシュは取り調べにあたるが、男の前歴が外部に漏れ、容疑者としてテレビ報道されてしまう。男は無実を訴え、不当な取り調べを糾弾する遺書を残し、自殺してしまった。有力容疑者の死亡という最悪の事態に、警察内部にはボッシュを早期に解雇せよとの不穏な空気が流れ始め、彼は窮地に立たされた。そんな時、ある女性から骨について新しい情報が入るが…。哀しき運命に翻弄された骨のため、ボッシュは刑事生命を賭けて事件の真相に迫る。汚れた“天使の街”で独り正義を貫く、刑事ハリー・ボッシュの生きざまを描いた、シリーズ最新作。

    ほんとうにコナリーはボッシュを幸せにしたくないのか。なんでアシュリーを殺すかなぁ。
    児童虐待って子供同士でもするんだ。ストレスのはけ口になっちゃうっていうのが殺伐とする。
    結局は虐待が死亡に繋がったわけではないし、ロリコンが殺したわけではなかったけれど、子供が子供を殺すとは。
    ハリーのやるせなさがせつなくて。
    次のハリーはどこにいるのでしょう。

    City of borns by Michael Connelly

  • ハリーの人生の転機を描いた作品。

    ハリー・ボッシュの作品は、意外の簡単に人が死んだり、あるいは、後半にどんでん返しがあったりしますが、これは比較的にそう言う事も少なく、予想通りに物語が進みます。

    とはいえ、犯人については、ちょっと私の予想とは違いましたが(笑)

    なるほどね。栄転だと思ったんですけどね・・・。その後の、このハリー・ボッシュサーガにも影響がある天気ですね。

  • ハリウッドの丘陵地帯の奥深くで、人骨らしき遺物が発見される。
    警察の鑑定の結果、その骨は十二歳くらいの少年のもので、死亡時期は二十年近く前、死因は鈍器による頭部への殴打であることがわかった。
    ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュは、殺人事件として捜査にあたるが、手がかりは乏しく、捜査は遅々として進まないが、まもなく現場付近に住む逮捕歴のある小児性愛者の男が捜査線上に浮かび上がる。
    ボッシュは取り調べにあたるが、男の前歴が外部に漏れ、容疑者としてテレビ報道されてしまう。男は無実を訴え、不当な取り調べを糾弾する遺書を残し、自殺してしまった。
    有力容疑者の死亡という最悪の事態に、警察内部にはボッシュを早期に解雇せよとの不穏な空気が流れ始め、彼は窮地に立たされた。
    哀しき運命に翻弄された骨のため、ボッシュは刑事生命を賭けて事件の真相に迫る。

    翻訳ものを読みたくなって読んでみました。シリーズものだったらしいけど、1作でもおもしろかったー。

  • 「夜より暗き闇」と「暗く聖なる夜」の間に何があってボッシュが刑事を辞めたのか理由が気になり、「暗く聖なる夜」を読み終えた後に取り寄せして読破。

    被害少年の父親、母親、姉、隣人、友人、みんながみんな怪しすぎて、捜査が二転三転しておもしろかった。

    自分の捜査が遠因となって愛する人を失い、ひたむきな捜査姿勢が裏目に出て、上層部から疎まれても職務と使命のために刑事を続けるボッシュのひたむきさに今回も胸を熱くさせられた。

    そんなボッシュがバッジを手放すことにした心情をより深く理解するためにも、シリーズ第一作目「ナイトホークス」から読み返したい!という気持ちが高まった。

    ただ、ジュリア・プレイシャーが抱えていた問題、自分の肩に向けて発砲した訳、ジュリアの最後の言葉、「ハリー、あのひとたきにやらせないでー」の意味していることが難しかった。

  • シリーズの転換期となる第八弾。全体的に“やるせなさ感”が漂っている。事件の展開はいつも通り起承転結があっていいのだけれど、サイド・ストーリーに含みを持たせた印象が強い。

    ボッシュ自身はいつもと同じプロセスで事件解決に向けて動いているものの、彼を取り囲む諸々の事情が、無理に追い詰めているようで、読んでてどことなくギクシャクしてしまった。すべてはボッシュに決意させるためのストーリーだったってことかなあ。でも一番可愛そうなのは被害者の少年よね。作中での扱いも軽めだったし。

  • 「夜より暗き闇」の続きと聞いたので、
    「暗く聖なる夜」を読んだ後、読み直しました。
    ずいぶん前に読んだのですが、覚えてなくて、
    結局最後まで、思い出せずに、新鮮な感じで読む
    ことができました。たぶん、「ナイトホーク」も
    そんな感じかもしれないから、もう一回、最初から
    シリーズ読み直したいなぁ。
    刑事の周りには、死が多いのか?ボッシュだけなのか?
    引き寄せてるの?切ないなぁ。
    あ、メル・ギブソンもいいなぁ。配役。

  • ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュを主人公にしたシリーズの一冊。数十年前に起きた子どもの殺害事件の捜査することになるが、手がかりはあまりに少なく、マスコミは足を引っ張り、上層部は正義よりも体面と早期解決を重んじてハリーを疎む。新人女性警官とのロマンスがちと不自然な感じもしたけど、面白かった。ハードボイルドの主人公って、けっきょくいつも孤独で傷だらけなのだなあ…。後半三分の一が見事。そして最後は…えっ、どうなるの。

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著者プロフィール

Michael Connelly:1956年生まれ。LAタイムズ元記者。代表作としてはボッシュ・シリーズ、リンカーン弁護士シリーズがあり、当代随一のストーリーテラー。

「2023年 『正義の弧(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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