真相 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

ロバート・B.パーカー 菊池光

• 早川書房 (2003年7月11日発売)

感想・レビュー・書評

[fattycatloverさんの感想 · 2023年9月21日]

スペンサー・シリーズの30作目。

パールが死んだ。
だからといって、似た仔犬を飼って同じ名前をつけるのは、違う気がする。
犬好きにはわかる気持ちなのだろうか。

久々にポールが登場。
演劇の仲間の女性を連れてきて、
28年前に母親を殺した銀行強盗を探してほしいと依頼される。
クリスピークリームドーナツ６個で。
いや二人も一つづつ食べていたから、正確には４個かも。
今までドーナッツは何度も登場したが、
クリスピークリームと書かれてたのは初めてじゃないか？

まずは、彼女が語っていた家族や子供時代の話が現実ではないことをつきとめ、
母親の友達を探していく。
それがFBIや麻薬王へ脅しや銃撃や殺人へとつながってしまうのは、
いつもの通り。

依頼人が途中で母親の真実を直視できなくなって、
依頼を取り消したこともあって、
真実を彼女に告げられなかったのはちょっと消化不良な感じ。

あとは巻末の解説でいろいろな人がこのシリーズのベストな一冊を選んでいて、
面白かった。
「初秋」と「レイチェル・ウォレスを探せ」が人気。