かげろう

  • 早川書房
3.25
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本棚登録 : 19
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152085351

感想・レビュー・書評

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  • 4.2
    評価しずらい小説読んだなぁ。

    文体が、ストレートに心に突き刺さる。
    想像させるのが本当、上手い。沢山のイメージが頭に焼かれたわ。

    ジルペローさん男性なのに、
    よく、女性特有の残酷さと愛情とを色々、女性目線で書かれてあるなと感心する。


    このストーリーなぁ…。
    嫌いじゃない。 まじで。
    ただ、その“彼女”は 現代の思考をしてなくて、理解しがたかった。どうして、若い男の子と関係を持ったのか、
    流れなく、いきなりただ、魔が差して若い男を誘ったように思えて、そこで、一瞬萎えた。

    ただまぁ、女の私からしたら
    人生の過程として、この一つの経験が また新たに自分を大人にさせてくれたと感じるだろうな。そのぐらい、淡い思い出として、収めるんだろうな、と思う。
    それだけ女性の強さと残酷さとを きちんと表現されている。


    欠点は、 カタカナが多すぎる。 外人作家の小説難しいわ!。
    それでも表現の面白さを存分に体験できたのには驚き!。
    良かったです。

  • 高校の図書館にて。

    さらりと読めてしまった。ラストの、ジャンなんて居なかったような主人公の考え・気持ちがよく分からなかった。使用人と同じような扱いをした、と途中に書いてあったけれども性行為に及んだり……わからないなぁ……

  • 戦時下、逃げ延びた主のいなくなった人家で、偶然に出会った少年と人妻のラヴストーリー。極限状況下ならではの、やるせない感じが漂う。

  • 戦時中のフランス。
    人妻と不思議な少年の恋愛物。

    (三人称ではあるが)常に主人公の女性視点から
    戦火の脱出劇が丁寧に描かれる。

    ごろつきっぽい兵士に襲われる場面でどきどきしたり、
    意外とあけすけな性描写のシーンにびっくりしたり。
    なんとなく、上質な“昼ドラマ”を観ているよう。

    訳ありだった少年の背景が明かされた後のラストシーン。
    主人公はまるで何もなかったかのように帰還のことを思う。
    邦題「かげろう」というのは、このあたりからの解釈かな?

  • それいけフランス文学。
    あらすじをよまなくて大正解。没頭して読みきれた。

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