- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152085535
作品紹介・あらすじ
オックスフォード大学史学部の学生ネッド・ヘンリーは、第二次大戦中のロンドン大空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂の再建計画の資料集めの毎日を送っていた。だが、計画の責任者レイディ・シュラプネルの命令で、20世紀と21世紀を時間旅行で行ったり来たりさせられたネッドは、疲労困憊、ついには過労で倒れてしまった。シュラプネルから、大聖堂にあったはずの「主教の鳥株」という花瓶をぜひとも探し出せと言われていたのだ。二週間の絶対安静を言い渡されたものの、シュラプネルのいる現代にいては、ゆっくり休めるはずもない。史学部のダンワージー教授は、ネッドをのんびりできるにちがいない、19世紀のヴィクトリア朝へ派遣する。ところが、時間旅行ぼけでぼんやりしていたせいで、まさか自分が時空連続体の存亡を賭けた重要な任務をさずかっているとは夢にも思っていなかった…。ジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』にオマージュをささげつつ、SFと本格ミステリを絶妙に融合させ、ヒューゴー賞・ローカス賞のほか、クルト・ラスヴィッツ賞を受賞したタイムトラベル・ユーモア小説。
感想・レビュー・書評
-
読み終わって日が経っても、まだ興奮が冷めない。
何この面白さーーー!!
タイトルから思い切り「本歌取り」している「ボートの三人男」をはじめ、様々な古典作品が散りばめてあってニヤッとさせられる。
タイムトラベルもののSFで、史実も上手く絡めてあって、ちょっとミステリでもあり、そして素敵なロマンス作品でもある。
これだけ詰め込んでいて結構な長さなのだけど、読後感はとてもすっきり。
全部の謎がするする解けて繋がり、気持ちいい!
はーーーーー面白かった!
これは是非また再読したい。
でも絶対電車で読んじゃだめ。吹き出す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
933 ウ
史学生のネッドは、レディ・シュネプラルの命令で大聖堂にあったはずの「主教の鳥株」という花瓶をぜひとも探し出せと言われていた。しかし、「降下(タイムスリップ)」のしすぎで、重度のタイムラグにかかった彼は、ダンワージー教授の計いで、エリザベス朝で休養することになったのだが…。
風景描写が若干くどく感じるが、結局、「次どうなるんだろう?」と引っ張られて読み終わった。
タイムトラベル×ミステリー&ラブ・コメディといった盛り沢山なSF。
タイムトラベルSFはコメディになりうるな、と感心。
タイムパラドクスを解決するために、腐心するが、結局うまくいかず、ターゲットが間違った相手と恋に落ちたりする。が、それがすべてじつは、タイムパラドックスの解決のための行動だったりする。
それから現代では「古典」とされているものが、その時代に人には(当然ながら)新鮮なベストセラーだったり。そのズレも笑えたりする。
これを読むと「エリザベス朝」時代というのが、現代欧米人にとって一種独特で、憧れのある時代なのかなーと感じる。
日本で言うところの江戸時代、とか、平安時代みたいな。
「犬」も可愛いですが(ブルドック)「猫」も出てきます。 -
SFという枠に縛られず、やりたい放題いろいろと詰め込まれてます。
すごくおもしろい!!そして読みやすい。(ボリュームはあるけど)
ちりばめられたウィットの多さや、過去のイギリスの著名人(本の中の人物含む)がクスっとさせられる。
章の始めにあるあらすじを先に読んでるので、大体の流れは予想してるけど、
思いがけない展開になることが多く、そこがまた面白い。
読者の想像力をフルに活用させるような章立てになってると思う。
とにかくおもしろい。1週間かけてじっくり読ませてもらいました。
この人の本を他にも読みたいなぁ。-
私にとって、コニー・ウィリスは文庫になったら必ず購入する作家(最近出たのは未だ買ってませんが)
私にとって、コニー・ウィリスは文庫になったら必ず購入する作家(最近出たのは未だ買ってませんが)
2014/03/14
-
-
最高に面白い!SFに分類されるようですが、どちらかというとレトロな話で、愛らしくばかばかしく、されど感動的な小説でした。最初「主教の鳥株」というのが何か、わからないうちはちょっと読みづらいですが、ビクトリア朝へタイムトリップしてからは本当に面白いです。
-
「愛らしくばかばかしく」
そうですよね!
コニー・ウィリス な洒落てて好きな作家の一人です(最近出た本は読めてませんが、、、)「愛らしくばかばかしく」
そうですよね!
コニー・ウィリス な洒落てて好きな作家の一人です(最近出た本は読めてませんが、、、)2013/06/19
-
-
ハードカバーで読んでしまったけど、文庫の表紙のほうが断然可愛い!
とにかく長い本。しかも冒頭100ページくらいは、主人公が極度のタイムラグを患っているという設定のため「もう読むのやめよう…」と思ったくらい意味が分からない。途中から面白くなるといううわさを聞いて飛ばしながら読み進めた。確かに、ヴェリティが出てきてからは、俄然面白くなった。1度目は設定についていくだけで精一杯だったので、2度目に読んだらもっと楽しめそうだと思った。-
この本、面白そうだけど確かに長いですねぇ。犬が出てくる本に弱い私、とりあえずはメモらせていただきます。”途中から面白くなる”という情報を頼り...この本、面白そうだけど確かに長いですねぇ。犬が出てくる本に弱い私、とりあえずはメモらせていただきます。”途中から面白くなる”という情報を頼りに挑戦してみよう。2012/07/10
-
imuzakさん、最初はかなりの忍耐が必要でした。「もう限界!」となって50ページくらい更に耐えると面白くなりました(笑)読まれたらまた感想...imuzakさん、最初はかなりの忍耐が必要でした。「もう限界!」となって50ページくらい更に耐えると面白くなりました(笑)読まれたらまた感想をお聞かせください^^2012/07/18
-
-
最後の方、良く分らなかった
-
犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
-
オススメしていただいた本です。とても面白かったです。タイトルから、タイムトラベルものだとは分からなかったので驚きましたが、SFやミステリー、歴史ものや恋愛ものと様々な要素があって楽しかったです。登場人物たちも魅力的で、犬と猫もとてもかわいい。歴史の流れというものは、変えられないものなのかなとも思いました。スピード感がありました。
コニー・ウィリスの作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。






犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎を本棚に登録しているひと
-
- sakura-garden
- 2020年5月30日に登録
-
- S
- 2020年3月20日に登録
-
- sonicnexus6
- 2020年1月30日に登録
-
- Gunsou
- 2019年9月7日に登録
-
- denimu
- 2019年5月28日に登録
-
- nitoge
- 2018年11月9日に登録
-
- omniv0rous
- 2018年10月30日に登録
-
- ymkd
- 2018年10月21日に登録
-
- 升形国語塾
- 2018年4月2日に登録
-
- らむね
- 2021年3月23日に登録
-
- kenken9
- 2021年2月10日に登録
-
- FMD
- 2021年2月3日に登録
-
- オレンジ
- 2020年7月29日に登録
-
- sacredsecret
- 2020年7月15日に登録
-
- sean
- 2020年6月16日に登録
-
- mtribe
- 2020年6月10日に登録
-
- ma-chan-frog
- 2020年6月10日に登録
-
- u955106i
- 2020年5月4日に登録
-
- youarewhatyouis
- 2016年11月21日に登録
-
- mokunosukes
- 2015年9月29日に登録
-
- noisetier
- 2015年3月7日に登録
-
- ryopooo
- 2012年9月16日に登録
-
- nosk22
- 2011年8月4日に登録
-
- washadish
- 2011年4月24日に登録
-
- Sara
- 2011年1月30日に登録
-
- さじおに
- 2010年5月17日に登録
-
- chakun
- 2010年4月8日に登録